〜運命のヒト(2)〜
最新 最初 全 
#61 [りく☆]
その肌に何百年の歴史を刻んだに違いない。
大きくたくましく育っていた……
オレの前には
大きな樹木が堂々と草原の中に立っていた。
長々と伸びた太い枝に
今の季節には考えられない
美しい桜の花びらを咲かしながら。
:07/10/09 01:06
:SH903i
:stC9XALo
#62 [りく☆]
オレは思わず言葉を失った。
樹木の迫力と…あまりの美しさに。
…こんな立派な桜が……なんでこんな所に!?
まだオレは立ち尽くしている。状況を把握しきれていなかった…
「り……く」
…えっ!?!?!?
今…明らかにオレを呼ぶ声がした
:07/10/09 01:10
:SH903i
:stC9XALo
#63 [りく☆]
…今の声は…
…まさか
…そんなはずはない。
オレは自分に言い聞かせた。あわてふためくオレに優しい風が吹いた。
『えっ!?』
優しく…温かく…懐かしいような人の温もりを感じさせる風に包まれた。
:07/10/09 01:13
:SH903i
:stC9XALo
#64 [りく☆]
思わず瞳から涙が流れた
ありえない事ぐらいわかっていた。
しかしオレは何の迷いもなく呼んだ……
あの声
あの温もり
間違いないと体で感じたから…
失ったあの名前を呼んだ
『結衣……』
涙が溢れてくる……そんなオレを優しい風がまた包む。
まるで結衣がオレを抱きしめるかのように…
:07/10/09 01:18
:SH903i
:stC9XALo
#65 [りく☆]
:07/10/09 01:22
:SH903i
:stC9XALo
#66 [//(^o^)//]
あげ♪
:07/10/09 23:20
:PC
:zBLcnF/E
#67 [りく☆]
悲しいのか…
嬉しいのか…
わからないが、ただ涙が止まらず流れてくる。
オレは状況を理解できないまましばらくその場にうずくまった。
誰もいない草原に…
結衣がいるなんて、考えられない……しかし、明らかにあの声、温もりは結衣だった
:07/10/10 00:22
:SH903i
:erFTPL5c
#68 [りく☆]
「りく…」
また…かすれるような声が聞こえた。
オレはたまらず、立ち上がり辺りを見渡す。
『結衣なのか!?』
どんなに目をこらしても、辺りは霧に包まれており、草原が少し見えるくらいだった。あとは目の前にある樹木…
:07/10/10 00:29
:SH903i
:erFTPL5c
#69 [りく☆]
もし…ありえないかもしれないが…この場に結衣がいる気がした。
だが、彼女はあの日あの事故でこの世からいなくなったのだ…
『結…衣』
片手で顔の涙を拭いながら、もう片方の手で樹木によらかかった。
…いるなら、少しでいい
…会いたい
そう願いながら…
:07/10/10 00:36
:SH903i
:erFTPL5c
#70 [りく☆]
突然だった。
辺りの霧がさらに深くなり、もはや周りがほとんど見えなくなった。今触れている樹木くらいしか見えない。
そんな樹木を……桜を見上げたときだった。
桜の花びらが、優しく桜色に輝いたのだ。そんな光りにオレは優しく包まれていた。
:07/10/10 00:39
:SH903i
:erFTPL5c
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194