〜運命のヒト(2)〜
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#63 [りく☆]
…今の声は…

…まさか
…そんなはずはない。

オレは自分に言い聞かせた。あわてふためくオレに優しい風が吹いた。

『えっ!?』

優しく…温かく…懐かしいような人の温もりを感じさせる風に包まれた。

⏰:07/10/09 01:13 📱:SH903i 🆔:stC9XALo


#64 [りく☆]
思わず瞳から涙が流れた

ありえない事ぐらいわかっていた。

しかしオレは何の迷いもなく呼んだ……


あの声

あの温もり

間違いないと体で感じたから…


失ったあの名前を呼んだ


『結衣……』

涙が溢れてくる……そんなオレを優しい風がまた包む。
まるで結衣がオレを抱きしめるかのように…

⏰:07/10/09 01:18 📱:SH903i 🆔:stC9XALo


#65 [りく☆]
今日はここまでです

読んでくれている人がいましたら、感想を書いてもらえると嬉しいです


bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2051/

⏰:07/10/09 01:22 📱:SH903i 🆔:stC9XALo


#66 [//(^o^)//]
あげ♪

⏰:07/10/09 23:20 📱:PC 🆔:zBLcnF/E


#67 [りく☆]
悲しいのか…
嬉しいのか…
わからないが、ただ涙が止まらず流れてくる。
オレは状況を理解できないまましばらくその場にうずくまった。
誰もいない草原に…




結衣がいるなんて、考えられない……しかし、明らかにあの声、温もりは結衣だった

⏰:07/10/10 00:22 📱:SH903i 🆔:erFTPL5c


#68 [りく☆]
「りく…」


また…かすれるような声が聞こえた。
オレはたまらず、立ち上がり辺りを見渡す。


『結衣なのか!?』


どんなに目をこらしても、辺りは霧に包まれており、草原が少し見えるくらいだった。あとは目の前にある樹木…

⏰:07/10/10 00:29 📱:SH903i 🆔:erFTPL5c


#69 [りく☆]
もし…ありえないかもしれないが…この場に結衣がいる気がした。

だが、彼女はあの日あの事故でこの世からいなくなったのだ…

『結…衣』

片手で顔の涙を拭いながら、もう片方の手で樹木によらかかった。


…いるなら、少しでいい

…会いたい

そう願いながら…

⏰:07/10/10 00:36 📱:SH903i 🆔:erFTPL5c


#70 [りく☆]
突然だった。
辺りの霧がさらに深くなり、もはや周りがほとんど見えなくなった。今触れている樹木くらいしか見えない。

そんな樹木を……桜を見上げたときだった。

桜の花びらが、優しく桜色に輝いたのだ。そんな光りにオレは優しく包まれていた。

⏰:07/10/10 00:39 📱:SH903i 🆔:erFTPL5c


#71 [りく☆]
やがて光りの優しさは…懐かしい温もりへと変わり始めた。

そう……結衣の温もりに

オレは目を閉じて、ただその優しさに包まれているだけだった。

まるで後ろから抱き着かれているかのような感じだった…
見えてるわけでもなく、はっきり抱き着かれているわけでもない。
ただ感覚でそう思えた。

⏰:07/10/10 00:43 📱:SH903i 🆔:erFTPL5c


#72 [りく☆]
樹木から手を離したら…目を開いたら…この感覚から放たれそうな気がして、オレはそのまま静止している。

『結衣……ゴメン。

オレのせいで結衣は……』

死んでしまった。


謝れるなら謝りたかった。謝ってすむわけではないが、せめて本人に言いたかった一言だった

⏰:07/10/10 00:49 📱:SH903i 🆔:erFTPL5c


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