〜運命のヒト(2)〜
最新 最初 🆕
#1 [りく☆]
"〜運命のヒト〜"↓
bbs1.ryne.jp/r.php/novel-f/3545/
の続きです

下手くそですが、どうか読んで下さい

<<2

⏰:07/09/02 12:19 📱:SH903i 🆔:F4nmsPR.


#2 [あや]
楽しみにしてます

⏰:07/09/02 20:20 📱:P703i 🆔:YK.QFzWY


#3 [我輩は匿名である]
楽しみにしてますx

⏰:07/09/02 22:53 📱:W51K 🆔:vQ8nurIw


#4 [りく☆]
書き込みありがとうございます
本当嬉しいです
今から更新します

⏰:07/09/03 00:30 📱:SH903i 🆔:YYImrN4Q


#5 [りく☆]
…何故、みっちゃんが!?

小学生の頃、仲良かった"三浦 翔太(ミウラ ショウタ)"ことみっちゃん。仲良かったことは確かだが、それは小学時代までだった……オレが引越してからは、全く連絡をとっていなかった。そんな彼が、突然訪れた理由がわからなかった

⏰:07/09/03 01:10 📱:SH903i 🆔:YYImrN4Q


#6 [りく☆]
『そんな驚いてんじゃねぇよ……旧友が尋ねて来てなんか文句あるか!?』

笑いながら強い口調でみっちゃんが言う。

『も…文句なんかないけど。あまりにもいきなりやったけん…』

おどおどしいオレの返事に、思わずみっちゃんから笑いが出た。

『なにビビってんだよ♪』

⏰:07/09/03 01:16 📱:SH903i 🆔:YYImrN4Q


#7 [りく☆]
ビビってないと言えば嘘になる。みっちゃんは、昔の面影はなく、とび職で鍛えられた体と、厳つくも整ったカッコイイ顔にビビっていた。もはや"みっちゃん"なんていうかわいらしいあだ名が似合わなくなっている。

驚くオレをよそに、ゆっくりみっちゃんが話始めた。

『中学卒業してからよ…オレ就職したんだ。いろいろ家庭の事情があってよ』

⏰:07/09/03 01:23 📱:SH903i 🆔:YYImrN4Q


#8 [りく☆]
『まぁ…服装みたら何に就職したかわかるだろ!?
とび職も楽じゃないぜ…笑えんくらい大変だしキツイ…』

愚痴をこぼすようにみっちゃんが語る。そんな彼の話の筋がつかめなかった。

『仕事……大変なんだな』

話を合わすように受け答えしたが、疑問がのこる。

⏰:07/09/03 01:59 📱:SH903i 🆔:YYImrN4Q


#9 [りく☆]
『大変ってもんじゃねぇよ。りくみたいにサボったりできないしな』

笑いながら、オレを見てみっちゃんが言う。どうやらしばらくオレが学校に行っていないのをわかっているかの様な口調であった。

『福岡くる前によ……お前の友人に会ったんだ。

滝沢ってやつだったかな』

ゆっくりソファーにもたれ掛かりながら、みっちゃんが言った

⏰:07/09/03 02:05 📱:SH903i 🆔:YYImrN4Q


#10 [りく☆]
『滝沢に!?』

思わず大声で答えてしまった。

…何で!?

またしても疑問がよぎる。そんなオレの状態を見兼ねたのか、オレが質問をする前に、みっちゃんが先に口を開く。

『1週間以上も前のことだ……オレのところに突然現れたんだ』

⏰:07/09/03 10:13 📱:SH903i 🆔:YYImrN4Q


#11 [あや]
楽しい

⏰:07/09/03 20:44 📱:P703i 🆔:MGN3WuKo


#12 [りく☆]
>>11
あやさん

そぉ言ってもらえると、すごく嬉しいです
今から更新しますので、どうか読んでください

⏰:07/09/03 23:50 📱:SH903i 🆔:YYImrN4Q


#13 [りく☆]
すいません
朝更新します

⏰:07/09/04 00:51 📱:SH903i 🆔:Rb3O8R1.


#14 [か]
あいう

⏰:07/09/04 00:54 📱:W42S 🆔:k1tJ5EOY


#15 [あ]
かいて〜

⏰:07/09/09 22:25 📱:P902i 🆔:14LKGBAU


#16 [柿ピー]
どうしたんですかぁ?

⏰:07/09/13 17:45 📱:913SH 🆔:YE/bFcUg


#17 [我輩は匿名である]
楽しみにしてます

⏰:07/09/15 16:37 📱:PC 🆔:kRhRapWU


#18 [あや]
主サンノペースで頑張ってくださいo()ノ:。・

⏰:07/09/15 19:05 📱:P703i 🆔:lVM4tfFw


#19 [あ]
なんで書かないの

⏰:07/09/19 21:22 📱:P902i 🆔:frKzsjNs


#20 [我輩は匿名である]
かいて(^^)

⏰:07/09/27 21:41 📱:PC 🆔:NDeI3BNU


#21 [我輩は匿名である]
小説かいてーや

⏰:07/10/02 09:40 📱:P902iS 🆔:dSilNDdc


#22 [りく☆]
一ヶ月も更新おくれてすいません
長い間放置してしまったことを深く反省しています今まで読んでくださっていた方々に本当に申し訳ないです

これからは、スローペースですが更新していきますので、どうか読んでください
本当にわがままをいってすいません

⏰:07/10/03 01:25 📱:SH903i 🆔:3Rpaji7I


#23 [りく☆]
『いきなりオレの仕事場にきやがってよ……りくの過去について聞いてきたんだ。まぁたいしてお前の過去を知っている訳でもなかったし、それにオレは、人に軽々しく他人の過去を話すほど馬鹿じゃねぇから、始めは話す気なんかなかった。けど…』

みっちゃんは下を向き、深く息をはいた。そして、また整った顔をオレに向ける。

⏰:07/10/03 01:28 📱:SH903i 🆔:3Rpaji7I


#24 [りく☆]
『ヤツの……滝沢の目があまりに真剣だったから。本気でお前の事を心配していたのがわかったから……ある程度事情を聞いて、オレの知る限り話したんだ。』

…滝沢の言っていた、情報をくれた人とは、みっちゃんのことだったのか

よく考えてみたら、あんなに詳しくオレの過去を知る人は、みっちゃんぐらいだろう………あとは美里。

⏰:07/10/03 01:29 📱:SH903i 🆔:3Rpaji7I


#25 [りく☆]
みっちゃんはずっとオレの顔を見つめていた。おそらく、オレの過去を話したことで、オレが気を悪くしたかどうか気になっているのだろう。しかし、この時のオレには、怒りなどそんな感情はうまれてこなかった。自分でも理由はわからない……不思議な気持ちだった。

⏰:07/10/03 01:29 📱:SH903i 🆔:3Rpaji7I


#26 [りく☆]
『悪かったな……仕事で忙しいときに、オレのせいで時間さいたりしてよ。』

未だにオレの顔色を気にかけるみっちゃんに、オレは笑顔で答えた。そんなオレに、少し驚いているようだった。そして、自然と顔にでている微笑みから、安心していたかのように思えた……よほど気にしていたのだろう。

『まったくだ……こんな忙しいオレに♪』

⏰:07/10/03 01:30 📱:SH903i 🆔:3Rpaji7I


#27 [りく☆]
喜びを隠すように、笑いながらみっちゃんが答えた。

『じゃぁ…そのことを言うために、わざわざオレの家まできたのか?』

そんなオレの質問に、みっちゃんの表情から笑顔が消えた。真剣な顔をしながらゆっくり口を開く

⏰:07/10/03 01:30 📱:SH903i 🆔:3Rpaji7I


#28 [りく☆]
『それもあるが……滝沢ってヤツから聞いたんだよ。オレの知らない中学からのお前を。
いろいろ事件があったらしいな……そのせいでお前がふさぎ込んでしまったって聞いて………確かめにきたんだ』

『いろいろって……何を聞いたんだよ!?』

みっちゃんの言葉に思わず声が大きくなった。

⏰:07/10/03 01:31 📱:SH903i 🆔:3Rpaji7I


#29 [りく☆]
みっちゃんがいったいどこまでオレの過去を知ったのか気になったからだ。できればあまり知られたくはなかった。結衣のことや優希のこと……

『まぁ…いろいろだ』

戸惑いながらみっちゃんが答える。そしてまた言葉を続けた。

『滝沢ってやつが言ってたんだ……"りくが悩み込むようになったのは荒井優希に会ってからだ"と…。オレにはそれが理解できなくてな、確認しにきたんだ。』

⏰:07/10/03 01:32 📱:SH903i 🆔:3Rpaji7I


#30 [りく☆]
そう言うと、みっちゃんはソファーから立ち上がり、オレと向かい合うようにオレの前に立った。

『お前と優希に何かあったのか?』

…ありすぎだ

オレは何も言えずに立っている。

『確かにお前の親父さんの事故で、何か変な感じになったように思えたけど……お互いを避けることはないだろ!?』

⏰:07/10/03 01:34 📱:SH903i 🆔:3Rpaji7I


#31 [我輩は匿名である]
りくさんこれからも頑張って下さい
ずっと見続けます

⏰:07/10/03 07:38 📱:913SH 🆔:IDQcUYn2


#32 [りく☆]
>>31

匿名さん
ありがとうございますいたらないですがどうか読んで下さい

⏰:07/10/03 16:38 📱:SH903i 🆔:3Rpaji7I


#33 [りく☆]
『別に避けては……』

かすれるような声でオレは反論した。しかし、それが嘘だということぐらいみっちゃんは見通しだった。


『……美里に聞いたから。
お前らが避け合ってるの……あいつも理由がわからないって』

作り笑顔でみっちゃんが言う。

⏰:07/10/03 16:42 📱:SH903i 🆔:3Rpaji7I


#34 [りく☆]
『美里に!?』

『あぁ……大体は聞いた』

未だにオレを見ながら、みっちゃんは答える。その眼差しは痛いほどにオレを見ていた…


…美里に聞いたのか

⏰:07/10/03 23:36 📱:SH903i 🆔:3Rpaji7I


#35 [りく☆]
そぉ思ったとき、オレの中学からの過去も全てみっちゃん知られた気がした……恐らく知られているだろう。

考え黙り込むオレを見て、みっちゃんは一度下を向き、深いため息をはいて話し始めた。

⏰:07/10/03 23:36 📱:SH903i 🆔:3Rpaji7I


#36 [りく☆]
『別にオレは、お前が誰と付き合おうが……どんな事故を起こそうが気にしやしない。

ただ…滝沢ってやつや美里が言うには、お前が誰もわからない理由で異常なまでに悩んでいるって聞いたから……心配できたんだ。』
みっちゃんの発言に言葉がでなかった。結衣のことを知られたのもあるが、みっちゃんまでもがオレを心配していてくれてたなんて…

⏰:07/10/03 23:37 📱:SH903i 🆔:3Rpaji7I


#37 [りく☆]
『なぁ…りく。
もしかして……お前の親父さんの事故で、優希と何かあったのか?』

『…っえ!?』

驚き、思わず声がでた。

『滝沢ってやつと美里の話聞いていたら……絶対原因は優希と何かあったとしか考えられねぇんだ。オレが知る限りでも、たしかに"あの日"からお前はおかしくなったし…』

⏰:07/10/03 23:38 📱:SH903i 🆔:3Rpaji7I


#38 [りく☆]
みっちゃんの言葉をオレはただ黙って聞いていた。否定することも、認めることも…何もできなかったのだ。
みっちゃんの予想は見事に当たっていた。ただ…"あの日"の出来事を話すことなんてできなかった。全てを話すなんて……

"ワンッ!!"

嫌な沈黙を掻き消すかのように、チロが吠えた。今まで吠えた事なんてなかったのに……
チロの鳴き声にみっちゃんは驚きを隠せていなかった。

⏰:07/10/03 23:39 📱:SH903i 🆔:3Rpaji7I


#39 [りく☆]
『い…犬!?』

チロの方を見ながらみっちゃんが叫んだ。
人に向かって吠えるなんて今までなかったのに……。しかし、チロのお陰で嫌な沈黙は掻き消された。

『犬飼ってるのか!?』

『あぁ……かわぃぃだろ!?』

少し微笑みながら答えた

⏰:07/10/05 00:27 📱:SH903i 🆔:frvIo3Pw


#40 [りく☆]
『教えてくれよ……いきなり吠えられたら驚くだろ!?』

『ぃゃ…チロは全く吠えないからさ………それにすっごい人見知りだし。』

チロはじっとみっちゃんを見つめていた。

…チロはみっちゃんが嫌いなのか?

そぉ思いながらとりあえずチロの元に行った。

⏰:07/10/05 00:30 📱:SH903i 🆔:frvIo3Pw


#41 [りく☆]
オレが近寄ると、チロはいつものようにゆっくりと動き、オレの足元によってきた。

『どぉやらオレは、きらわれたのかなぁ…』

少しへこんだようにみっちゃんが言う。

『だから……チロは人見知り』


『あっ!!!!』

オレの話を遮るように、突然みっちゃんが叫んだ

⏰:07/10/05 00:36 📱:SH903i 🆔:frvIo3Pw


#42 [りく☆]
『遅刻するっ!!』

そう言うと慌てて帰る準備をし始めた。どうやらみっちゃんは今日仕事らしい。

『仕事丈夫かぁ?』

『お前も学校完全遅刻だろ!?まぁ…今はサボり中だからな。』

笑いながらオレを見る。思わずオレは目線をそらしてしまった。

『オレは親方に頼んで、短期間だけこっちに移動させてもらって働いてるからさ……サボれないんだよ。』

⏰:07/10/05 00:43 📱:SH903i 🆔:frvIo3Pw


#43 [りく☆]
そう言うと、みっちゃんは玄関に向かって歩きだした。

『ここに来るまで迷いすぎたな………話す時間全然なかったし』

やや落ち込み気味にみっちゃんが呟いた。

『久しぶり会えてよかったよ』

オレはみっちゃんに笑顔でそぉ答えた。

…過去を知られただけなのに

…本当によかったのか?

解決できない疑問が頭に残る

⏰:07/10/05 00:47 📱:SH903i 🆔:frvIo3Pw


#44 [りく☆]
『オレも♪また時間があったら会いに来るよ。』

そう言うと、みっちゃんは玄関のドアを開けた。外は夏に近づいているため、少し暑くなってきていた。

出ようとした瞬間だった。いきなりみっちゃんがオレの方に振り返った。


『忘れ物か?』

そんなみっちゃんを見てオレが質問する

⏰:07/10/06 20:38 📱:SH903i 🆔:QRSWGQBs


#45 [りく☆]
『りく……一ついいか?』

『なに?』



『お前は…お前を心配してくれているやつを信用してないだろ?』

『えっ!?』


『あんなに心配してくれている友達に、お前は絶対心を開こうとしない。そして何も相談しない。

そんなんでお前は滝沢たちを"友人"なんて呼べないんじゃないか?
ってかやつらに失礼だろ…』

⏰:07/10/06 20:49 📱:SH903i 🆔:QRSWGQBs


#46 [りく☆]
『お前がいつまでもそんな態度だったら、誰でもそぉ思ってしまうぜ。

まぁ〜でも滝沢は特例かもな♪



じゃぁ…またな』


"バタンッ"

玄関のドアが閉まり、オレは一人になった。
みっちゃんの言葉がまだ頭の中に焼き付いている

⏰:07/10/06 20:53 📱:SH903i 🆔:QRSWGQBs


#47 [我輩は匿名である]
続き楽しみにしてます//♪

⏰:07/10/08 00:16 📱:PC 🆔:G2ZxKfuw


#48 [りく☆]
>>47

匿名さんありがとうございます

⏰:07/10/09 00:08 📱:SH903i 🆔:stC9XALo


#49 [りく☆]
…信用していない?

…オレが滝沢たちを?


受け入れたくない言葉だった。今までも、これからも、オレは滝沢や卓也たちを信用してきたからだ。


だが、確かに今のオレはそう思われてもしかたない……オレはそれだけの態度をとっているのだから

⏰:07/10/09 00:14 📱:SH903i 🆔:stC9XALo


#50 [りく☆]
しばらくオレは、みっちゃんが去って行った玄関に立ち尽くしていた。
自分がどう考え、何を思い行動したらいいのか……わからない。

オレができることは、答えの見つからない悩みを悩むだけだった

⏰:07/10/09 00:21 📱:SH903i 🆔:stC9XALo


#51 [りく☆]
 

"ワンッ"

また

チロが吠えた………呆然と立ち尽くしているオレに

『チロ…今日はどうしたんだ!?』

あきらかにいつもと違っておかしいチロを心配しながら語りかけた。

⏰:07/10/09 00:24 📱:SH903i 🆔:stC9XALo


#52 [りく☆]
犬が吠えることなんて当たり前だが……チロは例外で、全く吠えないはずなのに

『チロもオレに失望したのか?』

チロを抱き抱えながら、言葉のわかるはずもないチロに語りかける。

⏰:07/10/09 00:29 📱:SH903i 🆔:stC9XALo


#53 [りく☆]
『なぁ〜チロ』


"ワンッ!!"

また語りかけようとしたオレに、一喝いれるかのように吠えた。今度は今までで1番大きな鳴き声だった。そんなチロを、オレは思わず離してしまった。


ぃゃ…むしろチロから離れていった

⏰:07/10/09 00:34 📱:SH903i 🆔:stC9XALo


#54 [りく☆]
そんな突然のチロの行動に驚いたオレは、よろけドアに寄り掛かった。

『あっ!!!!』

その時だった。

オレが玄関のドアに寄り掛かかったとき、わずかにドアが開いたのだ。
その隙間をチロをすりぬけていった…

『こらっ……チロ!!!!』

逃げ出すチロにオレは叫ぶ……

⏰:07/10/09 00:40 📱:SH903i 🆔:stC9XALo


#55 [りく☆]
今まで逃げ出すことなんてなかったのに…

今日のチロは明らかにおかしい。吠えたり、逃げ出したり……


少し呆然としながらも、オレはチロを見失う前に慌てて追いかけた。

⏰:07/10/09 00:42 📱:SH903i 🆔:stC9XALo


#56 [りく☆]
オレがどれだけ追いかけても、チロは今までに見たことないようなスピードで走り、逃げていく。

『チロ……待てよ!!』

オレの呼びかけなど余所に、まるで何かに導かれているかのようにチロは見慣れない道を走って行く。
そんなチロをオレは必死に追いかけた。

⏰:07/10/09 00:46 📱:SH903i 🆔:stC9XALo


#57 [りく☆]
住み慣れた街だが……オレの知らないような裏道をオレは走っていた。
全く知らない訳ではないが……懐かしいような、知らないような……よくわからない道だった。

そんな裏道をチロは躊躇(ちゅうちょ)なく走っていく



やがて……静かな草原にたどり着いた

⏰:07/10/09 00:49 📱:SH903i 🆔:stC9XALo


#58 [りく☆]
今までの景色に明らかに溶け込んでいない風景だった……明らかに浮いている。そんな場所だった。

やがて辺りは霧に包まれ、周りが見えなくなっていった。


『霧かよ……』


嫌な思い出が湧き出てくる……しかし今はそんなことを気にしている場合ではない。
オレはチロの名前を叫び続けた

⏰:07/10/09 00:52 📱:SH903i 🆔:stC9XALo


#59 [りく☆]
いくら呼んでもチロはみつからない…。
オレはただ草原を歩きつづけた。


『どこいったんだ!?』


"ドンッ"

『痛って!!』

チロを探しながら歩いていたら、何か硬いものにぶつかった

⏰:07/10/09 00:55 📱:SH903i 🆔:stC9XALo


#60 [りく☆]
あまりの痛さに思わず一回頭を抱え座り込んでしまった。そして、痛みが引いた後、原因を確かめるため硬いものに目をやった。


『嘘だろ…』


自分の目が信じられなかった。

無理もない

ありえないものが目の前にたちはだかっている。

⏰:07/10/09 01:00 📱:SH903i 🆔:stC9XALo


#61 [りく☆]
その肌に何百年の歴史を刻んだに違いない。

大きくたくましく育っていた……


オレの前には

大きな樹木が堂々と草原の中に立っていた。


長々と伸びた太い枝に

今の季節には考えられない

美しい桜の花びらを咲かしながら。

⏰:07/10/09 01:06 📱:SH903i 🆔:stC9XALo


#62 [りく☆]
オレは思わず言葉を失った。
樹木の迫力と…あまりの美しさに。


…こんな立派な桜が……なんでこんな所に!?


まだオレは立ち尽くしている。状況を把握しきれていなかった…


「り……く」

…えっ!?!?!?

今…明らかにオレを呼ぶ声がした

⏰:07/10/09 01:10 📱:SH903i 🆔:stC9XALo


#63 [りく☆]
…今の声は…

…まさか
…そんなはずはない。

オレは自分に言い聞かせた。あわてふためくオレに優しい風が吹いた。

『えっ!?』

優しく…温かく…懐かしいような人の温もりを感じさせる風に包まれた。

⏰:07/10/09 01:13 📱:SH903i 🆔:stC9XALo


#64 [りく☆]
思わず瞳から涙が流れた

ありえない事ぐらいわかっていた。

しかしオレは何の迷いもなく呼んだ……


あの声

あの温もり

間違いないと体で感じたから…


失ったあの名前を呼んだ


『結衣……』

涙が溢れてくる……そんなオレを優しい風がまた包む。
まるで結衣がオレを抱きしめるかのように…

⏰:07/10/09 01:18 📱:SH903i 🆔:stC9XALo


#65 [りく☆]
今日はここまでです

読んでくれている人がいましたら、感想を書いてもらえると嬉しいです


bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2051/

⏰:07/10/09 01:22 📱:SH903i 🆔:stC9XALo


#66 [//(^o^)//]
あげ♪

⏰:07/10/09 23:20 📱:PC 🆔:zBLcnF/E


#67 [りく☆]
悲しいのか…
嬉しいのか…
わからないが、ただ涙が止まらず流れてくる。
オレは状況を理解できないまましばらくその場にうずくまった。
誰もいない草原に…




結衣がいるなんて、考えられない……しかし、明らかにあの声、温もりは結衣だった

⏰:07/10/10 00:22 📱:SH903i 🆔:erFTPL5c


#68 [りく☆]
「りく…」


また…かすれるような声が聞こえた。
オレはたまらず、立ち上がり辺りを見渡す。


『結衣なのか!?』


どんなに目をこらしても、辺りは霧に包まれており、草原が少し見えるくらいだった。あとは目の前にある樹木…

⏰:07/10/10 00:29 📱:SH903i 🆔:erFTPL5c


#69 [りく☆]
もし…ありえないかもしれないが…この場に結衣がいる気がした。

だが、彼女はあの日あの事故でこの世からいなくなったのだ…

『結…衣』

片手で顔の涙を拭いながら、もう片方の手で樹木によらかかった。


…いるなら、少しでいい

…会いたい

そう願いながら…

⏰:07/10/10 00:36 📱:SH903i 🆔:erFTPL5c


#70 [りく☆]
突然だった。
辺りの霧がさらに深くなり、もはや周りがほとんど見えなくなった。今触れている樹木くらいしか見えない。

そんな樹木を……桜を見上げたときだった。

桜の花びらが、優しく桜色に輝いたのだ。そんな光りにオレは優しく包まれていた。

⏰:07/10/10 00:39 📱:SH903i 🆔:erFTPL5c


#71 [りく☆]
やがて光りの優しさは…懐かしい温もりへと変わり始めた。

そう……結衣の温もりに

オレは目を閉じて、ただその優しさに包まれているだけだった。

まるで後ろから抱き着かれているかのような感じだった…
見えてるわけでもなく、はっきり抱き着かれているわけでもない。
ただ感覚でそう思えた。

⏰:07/10/10 00:43 📱:SH903i 🆔:erFTPL5c


#72 [りく☆]
樹木から手を離したら…目を開いたら…この感覚から放たれそうな気がして、オレはそのまま静止している。

『結衣……ゴメン。

オレのせいで結衣は……』

死んでしまった。


謝れるなら謝りたかった。謝ってすむわけではないが、せめて本人に言いたかった一言だった

⏰:07/10/10 00:49 📱:SH903i 🆔:erFTPL5c


#73 [りく☆]
『いろいろ悩ませちゃってゴメンな…』

『振り回してゴメンな…』

『結衣の気持ちに…すぐ応えてやれなくてゴメンな』
『優希のこと…黙っててゴメンな』




『幸せにしてやれなくて……本当にゴメン』


…ゴメン結衣

…今のオレは、泣くことしかできないんだ

瞳から流れた涙が樹木に落ちていった

⏰:07/10/10 00:53 📱:SH903i 🆔:erFTPL5c


#74 [りく☆]
『結衣……』

泣きながら名前を呼んだ……しかし何も返事はこない。


『何か言ってくれよ!!

恨んでるなら……憎んでるんなら……こんな男を愛したことを後悔しているならそう言ってくれ!!』

思わず感情をむきだしに叫んでしまった。そして、樹木から手を離し目を開く……辺りを見渡すが何も変わらない

⏰:07/10/10 00:58 📱:SH903i 🆔:erFTPL5c


#75 [りく☆]
感情的になっているオレの肩に、何かがのった。


『花びら!?』

綺麗な樹木の桜の花びらだった。見上げると物凄い勢いで桜が散っている。

『何も言わずに…いなくなるのか?』


桜が全て散ってしまったら…何もかも消えてしまう気がした

⏰:07/10/10 01:02 📱:SH903i 🆔:erFTPL5c


#76 [りく☆]
桜の花びらは勢いよく散っていき…

ついに最後の一枚が散った…

オレはその最後の一枚の花びらをしっかりと手でつかみ取った。

『おまじない…

結衣の言ってたおまじない…

桜の花びらの最後の一枚が散るときに、願いごとをしたら叶うっていったよな…
覚えてるか?』

花びらをにぎりしめながら誰もいない草原で訴えた。

『結衣…会いたい』


オレが桜の花びらにこめた願いだった

⏰:07/10/10 01:08 📱:SH903i 🆔:erFTPL5c


#77 [りく☆]
「りく…」

突然結衣の声がした。何故かオレの花びらを握る手がうっすら光っていた。

『結衣!?』


「恨んだことも、憎んだことも、後悔したこともない…」

後ろから抱き着かれた感覚が、だんだん温かくになってきた。その優しさに結衣を感じた

⏰:07/10/10 01:14 📱:SH903i 🆔:erFTPL5c


#78 [りく☆]
『後悔…してないのか?』

「うん」

『恨んでないのか?』

「うん」

『結衣…お前はオレのせいで……』

「幸せだったよ」

「りくと過ごした日々は…本当に幸せだった」

「だから…私は後悔なんかしていないよ」

「恨んでなんかいない」

⏰:07/10/10 01:18 📱:SH903i 🆔:erFTPL5c


#79 [りく☆]
「りくが愛してくれたから幸せだった」

「事故は……仕方がないよ」

「りくは悪くないよ」

「だから自分を責めないで」

「自分から不幸にならないでよ」

「りくの幸せが私の幸せなんだよ」

「私の分までしっかり生きてよね♪」




「今度は……ちゃんと彼女を…優希さんを愛してあげて」

⏰:07/10/10 01:23 📱:SH903i 🆔:erFTPL5c


#80 [りく☆]
その言葉に思わず振り向いた……そこには懐かしい結衣の姿がうっすらとあった。

『結衣……オレは』

その結衣の姿は抱き着きたいほど愛おしかった

「抱き着く相手違うよ♪

もぉ…全部知ってるんだから」

全部って……オレの過去を!?

「こらっ新垣!!」

久しぶりに聞いた……懐かしい台詞。
結衣の目には涙が溢れているように見える

「しっかり…しなさい!!」
「ちゃんと向き合うんだよ……彼女と…」

⏰:07/10/10 01:29 📱:SH903i 🆔:erFTPL5c


#81 [りく☆]
その言葉を最後に、結衣の姿が薄れていく。

『結衣!!』

結衣はただニッコリと笑っていた
やがて霧が全てを包みこみ、何も見えなくなった。








「もぉ会えないけど…しっかり生きてね」



「りく」

「大好きだよ」

「ありがとう」

⏰:07/10/10 01:34 📱:SH903i 🆔:erFTPL5c


#82 [りく☆]
今日はここまでです

読んでくれている人がいましたら、感想をくれると嬉しいです

⏰:07/10/10 01:37 📱:SH903i 🆔:erFTPL5c


#83 [りく☆]
………………
…………
……


『りくっ!!お…お前何やってんだ!?』


『…えっ?』

…ここは?


…オレは何をしていたんだ?

⏰:07/10/11 00:37 📱:SH903i 🆔:fjvH22RQ


#84 [りく☆]
気がつけばオレは、とあるマンションの外に座っていた。
新築ぐらい綺麗なマンションであったが、マンションの周りには塗装工事の足場が組み立てられていた。

『おいっ…りく…大丈夫かぁ!?』
オレの前には作業服をきた人が立っていた…

⏰:07/10/11 00:38 📱:SH903i 🆔:fjvH22RQ


#85 [りく☆]
『みっちゃん…』

『そのあだ名はそろそろ止めろよ…

ってかお前オレの仕事場で何してんだよ!?』

みっちゃんはずっと驚いた表情を保ったまま、オレを心配していた。しかしそんなみっちゃんをよそに、オレは考えこんでいた。

⏰:07/10/11 00:39 📱:SH903i 🆔:fjvH22RQ


#86 [りく☆]
だんだんと記憶がよみがえってきた。

オレは…チロを追いかけていたら草原にいってしまい、そしてそこにあった樹木の下で結衣に会った…

信じられないような記憶だった。
結衣に会えたなんて……実際ありえない。

…夢だったのか?


そんな考えが強まる

⏰:07/10/11 00:42 📱:SH903i 🆔:fjvH22RQ


#87 [りく☆]
更新遅れてすいません

明日更新しますんで、よかったら読んで下さい

⏰:07/10/13 00:51 📱:SH903i 🆔:2a0iIGw.


#88 [りく☆]
『おぃっ!?』

みっちゃんの叫び声にオレは我にかえった。

『何をぼーっとしてんだよ』

ややキレ気味にみっちゃんが言う。確かに今のオレの状況は有り得ない……人の仕事場で寝ていたのだから

『悪い悪い……何かよくわかんないけど…気がついたらここに…』

⏰:07/10/14 00:16 📱:SH903i 🆔:p9zCMFuQ


#89 [りく☆]
誰も理解できないような言い訳を言ってしまった。もちろんみっちゃんはオレの言葉に呆気にとられていた。

『だ……大丈夫か!?』

『あぁ……別におかしくなんかなってないべ』

笑いながらオレは答えた。そんなオレを未だに不思議そうにみっちゃんは見つめている。

⏰:07/10/14 00:56 📱:SH903i 🆔:p9zCMFuQ


#90 [りく☆]
…夢だったのか


ふと、そう思った。しかし、結衣の一言一言がはっきりと頭のなかに残っている。夢なんて考えられないが……現実は甘くない。

『はぁ…』

いろんな思いがため息となってでていった。

⏰:07/10/14 01:00 📱:SH903i 🆔:p9zCMFuQ


#91 [りく☆]
『まぁ……とりあえず今仕事中だからさ、仕事場からでろ♪』

床に座りこんでいるオレを引っ張り立たせ、みっちゃんが言った。

『何の工事なんだ!?』

オレは、ゆっくり立ち上がりながらみっちゃんに聞いた。

『新しいマンションにいろいろ問題があったらしくて……んでオレ達が修正してるわけ。たしか〜1年前くらいに建てられたのかな。』

⏰:07/10/14 01:05 📱:SH903i 🆔:p9zCMFuQ


#92 [りく☆]
『ふーん』

愛想のない返事で答え、みっちゃんの話を聞きながら辺りを見渡した。
辺りの景色は、懐かしいような感じだった。

…以前きたことあったのかな?


…きたことがある気がする




…どこだ!?

⏰:07/10/14 01:09 📱:SH903i 🆔:p9zCMFuQ


#93 [りく☆]
『………』

しばらく黙り、考え込んでしまったオレをまたみっちゃんは心配そうに見ている。もはやそんなオレに呆れているように思えた。







…あっ!!

…もしかして!!

『なぁみっちゃん…帰る前に1つ聞いていいか!?』

⏰:07/10/14 01:12 📱:SH903i 🆔:p9zCMFuQ


#94 [りく☆]
突然、何か閃いたかのようにしゃべりだしたオレにまたもやみっちゃんは驚いていた。

『なんだよ…』

『ここって…マンション建てる前……なんだった!?』

オレの質問にしばらくみっちゃんは考え込んでしまった

『確か前に親方から教えてもらったんだけど…』

⏰:07/10/14 01:15 📱:SH903i 🆔:p9zCMFuQ


#95 [りく☆]
『公園……だろ!?』

『そうだ!!公園だよ…………って何で知ってんだ!?』

…やっぱり


何で見覚えのある場所かがやっとわかった。オレは今、大切な思い出の場所にいる。

⏰:07/10/14 01:17 📱:SH903i 🆔:p9zCMFuQ


#96 [りく☆]
オレにとって

そして結衣にとっても思い出の場所に違いない。


…そうだろ結衣?

オレは黙って空を見上げた。

…こんなに変わったのか

…昔のままがよかった


…オレと結衣が出会った公園

…"ぞうさん公園"のままが

⏰:07/10/14 01:20 📱:SH903i 🆔:p9zCMFuQ


#97 [りく☆]
昔あの公園があった場所にオレはいたのだ。

…偶然なのか?

一緒そう考えたが、"あるもの"を見つけすぐにその考えは消えた。

『じゃぁ邪魔したな』

笑いながらオレはみっちゃんの仕事場からさった。そんなオレに戸惑いながらみっちゃんは手を振っていた。

⏰:07/10/14 01:30 📱:SH903i 🆔:p9zCMFuQ


#98 [りく☆]
しばらく歩いて、オレは立ち止まった

ゆっくりと握りこぶしを開く

そのなかには"あるもの"が入っていた

『おまじない……成功したのかな』

オレの掌には綺麗な桜の花びらがのっていた


…夢じゃない

…オレは結衣に会ったんだ

…思い出の公園で

⏰:07/10/14 01:30 📱:SH903i 🆔:p9zCMFuQ


#99 [りく☆]
今日は一旦中止します

厚かましいですがだれか読んでくれてますか

気になって

⏰:07/10/14 01:32 📱:SH903i 🆔:p9zCMFuQ


#100 [拓モ]
楽しみに待ってました
読んどるょ
頑張ってくださぃね

⏰:07/10/14 01:39 📱:SH703i 🆔:US5rRj/g


#101 [りく☆]
>>100

拓モさんありがとうございます
だれか読んでるか気になったもんで
読んで下さっている人がいて本当うれしいです

今から更新するんでどうか読んでください

⏰:07/10/16 00:30 📱:SH903i 🆔:Q7LtGnUQ


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