〜運命のヒト(2)〜
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#296 [りく☆]
『気がついておられましたか…。』
オレと滝沢以外誰もいなかったはずの屋上に、気がつけばジィが立っていた。
『ジィ……いたのかよ』
灰皿に煙草を押し付けながら滝沢が言った。ジィはただ笑いながらオレ達を見ている。
:08/08/23 23:23
:SH903i
:dLuGxfF.
#297 [我輩は匿名である]
更新されてて嬉しいです//
これからもがんばって下さい
:08/08/24 01:08
:PC
:2Gb.qc0I
#298 [りく☆]
匿名さん
ありがとうございます



更新遅れてますが、読んでくれたら嬉しいです

:08/08/25 16:26
:SH903i
:KFcVEDsQ
#299 [りく☆]
『卓也の病気はそんなに深刻なのか…?』
何も語らないジィにオレが問い掛けた。ジィは少し困った様に下を向き、しばらく沈黙を守った。
:08/08/25 16:27
:SH903i
:KFcVEDsQ
#300 [りく☆]
『原因不明なんです。
どんな治療をすればよいのか…どんな薬を処方すればよいのか……まだわかっていません。坊ちゃんのお父様がアメリカに行ったのも、すべては治療方法を見つけるため……』
下を向いたままゆっくりジィが語った。オレ達はただジィを見ながら黙って聞いていた。
:08/08/25 16:27
:SH903i
:KFcVEDsQ
#301 [りく☆]
『しかし、結局治療方法は見つかりませんでした。
そして坊ちゃんの「最後はあいつらと一緒がいい」という強い要望により日本に戻ってきたのです。
まさかこの私より先に……坊ちゃんが……』
倒れる様に膝をつき、ジィは肩を震わしていた。そんなジィの様子から、卓也の病気の深刻さなどすぐに読み取れた。
:08/08/25 16:28
:SH903i
:KFcVEDsQ
#302 [りく☆]
『まだ……わかんないんだろ?もしかしたら治るかもしれないだろ?
ジィが……そんな弱気になるなよ!!卓也が死ぬなんて、ありえねぇだろ!!』
涙を堪えながら滝沢が言った。ジィの言葉を信じたくない一心での発言だろう。
:08/08/25 16:28
:SH903i
:KFcVEDsQ
#303 [りく☆]
『確かに……まだ全てが決まった訳ではありません。勇貴さんの言う通り治るかもしれない。
今はそれを願うことしか考えては駄目ですね。』
ジィはそぉ言うと、オレ達に頭を軽く下げてその場を去って行った。夕日に照らされたジィの後ろ姿は、どことなく寂しい感じがした。
:08/08/25 16:29
:SH903i
:KFcVEDsQ
#304 [りく☆]
『卓也の様子がおかしいのはわかってたけど……そんなに深刻なの?』
卓也の病室を後にしたオレ達は、祥子に全てを話した。祥子もショックを隠せないのか、小声でそんなことを言う。
『まだ分からない……
とりあえず今はできるだけ卓也に会おう。』
それ以外に返す言葉がなかった。今のオレ達はただ願うことしか出来ない。
:08/08/25 16:37
:SH903i
:KFcVEDsQ
#305 [りく☆]
その言葉を最後に、オレ達は無言のままジィの車にのった。
そんなオレ達の様子を察したジィは、何も言わずに車を走らせた。
誰もが今の現実を受け入れる事ができず、各々が自分の無力さに嫌気がさしていた。
:08/08/25 16:42
:SH903i
:KFcVEDsQ
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