〜運命のヒト(2)〜
最新 最初 全 
#331 [りく☆]
『とりあえず、美里の件について白黒はっきりつけよう。
いいよな…りく』
俯くオレを見ながら滝沢が言う。そんな彼の訴えにオレは何も答えれずにいた。
『りく……ここで逃げたらまた元に戻っちゃうよ。
辛いだろうけど、前に進まなきゃ』
:08/08/26 16:32
:SH903i
:8upHLEKc
#332 [りく☆]
祥子の言葉に胸を突かれたオレは、たまらずベランダへと足を運んだ。
外はすっかり暗くなり、月が顔をだしている。
『オレ……美里と話してみるよ』
ベランダの策に手を置き、外を眺めながら2人に言った。
昼間よりも少し冷たい風が、オレの頬をつたう汗に当たりよりいっそう冷たく感じる。
:08/08/26 16:37
:SH903i
:8upHLEKc
#333 [りく☆]
『それが1番の近道かもな……』
オレの言葉に滝沢がゆっくり答えた。それからしばらく誰も口を開かなかった。
ただ各々がそれぞれの思いにふけていた。
『ジィの涙……初めて見たな。ジィも悩んでるだろ……』
:08/08/26 16:40
:SH903i
:8upHLEKc
#334 [りく☆]
卓也の事がふと頭に浮かび、思わずそんな言葉がでた。2人とも黙って頷いている。
『卓也…大丈夫だよね』
小声で祥子がぼやいた。そんな祥子に滝沢は、大丈夫に決まってると目で訴えていた。
:08/08/26 16:44
:SH903i
:8upHLEKc
#335 [りく☆]
『オレさぁ……部活辞めようと思うんだ。
この時期に辞めるとか迷惑と思うんだけど、こんなに無断で休む方がもっと迷惑かけると思うし。』
考え込んでいた言葉を一気にだすように、滝沢が言った。そんな彼の言葉にオレは頷いた。
:08/08/26 23:36
:SH903i
:8upHLEKc
#336 [りく☆]
確かにこんな状態では、他の部員に迷惑だ……
さらに滝沢は言葉を続ける。
『それに、今ある問題に全力を注ぎたいし…。』
オレと祥子は反論することなく滝沢の意見に賛同した。おそらく祥子もオレと同じくジィのあの姿を思いだしたのだろう。
:08/08/26 23:36
:SH903i
:8upHLEKc
#337 [りく☆]
ずっと元気ならばそれでぃぃ。しかし、もしもの事があったら後悔したくない。だから卓也の傍にいれるだけいよう。
みんなそう思っているだろう。だから、誰もそれ以上は何も言わなかった。
:08/08/26 23:37
:SH903i
:8upHLEKc
#338 [りく☆]
窓の外に目をやった。
綺麗な満月がオレの部屋を照らしているのがわかる。きっと卓也もこの偉大な満月を見ているだろう。卓也はこの満月独りでを見ながら何を思っているのだろうか。彼はまだ、この満月を綺麗と思える心境なのか、それともただの月としてしか見れず違う事を思い悩んでいるのか…気になって仕方がなかった。
:08/08/26 23:37
:SH903i
:8upHLEKc
#339 [りく☆]
そんなオレの想いなど知るよしもない満月は、ただ綺麗に光り輝いている。
オレ達はただ……この満月を見ながら卓也の無事を祈ることしかできなかった。
:08/08/26 23:40
:SH903i
:8upHLEKc
#340 [りく☆]
次の日、部活の顧問に辞めると話して怒鳴られたのは言うまででもない。顧問はオレ達の担任でもあるため、出席状況や成績なども全て知っている。そのためか、特にオレが1番怒鳴られたきがする。
辞める理由をなかなか話さないオレ達に怒鳴り続けていた担任は、ようやく大きく開けた口をとじ、自分の椅子に腰掛けた。
:08/08/26 23:40
:SH903i
:8upHLEKc
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194