.。改]恋愛成就の洞窟で。.
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#171 [桔妁]
「――…天弥は、?」
頼仲くんの前で、失礼だったろう。いきなり天弥とは。
ただ、謝りたかったからなんだけれども。
言う事きかなくて、ごめんて。
「そらやか?……あいつなら…ちょっと怪我をして休んじょるよ。」
「え?け、怪我??…それに私はどうやって頼仲くんの所に…」
:07/12/26 23:39 :SH903i :TpUAuREM
#172 [桔妁]
なんでも天弥は山菜採りの最中に、山から転がり落ちたらしい。
なので自宅療養中とのこと。
「…繭は……うちの前に倒れていたんよ。で、意識ないから預かったという訳じゃ。」
つまり、ここは頼仲くんの家ということか。
"誰か"が運んだのだろう。ナギさんの首を斬った"誰か"が。
:07/12/27 14:20 :SH903i :troNYYyc
#173 [桔妁]
「と、面倒見てくれてありがとう!!…じゃあ、天弥が心配だから行くね!」
こうしちゃあいられない。私は元気な訳だし、天弥の看病でもしなくては。
「平気なんか!?」
頼仲が繭の身体を支えようとする。だが、繭の足はしっかり地についている。
「うん!じゃあね-!」
外を見ると、町の中のようだ。これなら一人でも帰れる…………。
:07/12/27 14:24 :SH903i :troNYYyc
#174 [桔妁]
―――――
―
帰れる…………?
「そんな訳ないだろ-っ!!!」
町から村まで8キロあるのに、そんなにパパッと帰れる筈がないのだ。
「有り得ない-……。でももう5キロは歩いたよね…。」
そう、繭はがんばったつもりだった。だいぶ歩いたつもりだった……。
だが、実際は3キロしか進んでいなかった。
そろそろ途方に暮れる繭。
:07/12/27 14:29 :SH903i :troNYYyc
#175 [桔妁]
と、向かいから人が歩いて来るではないか。
「……お…天弥ぁ?」
しかも自宅療養中の天弥だ!
腕に箱を抱えながら歩いて……いや、走っている。
向こうも繭に気が付いたようで、さらに速く走ってきた。
:07/12/27 14:33 :SH903i :troNYYyc
#176 [桔妁]
「ま、繭かよ!!」
目を丸くして繭を見る天弥。
「や、ていうか…天弥、怪我は…?しかも服違うし、その箱は何…etc」
つっこみ満載の繭も、目を丸くしている。
:07/12/27 14:35 :SH903i :troNYYyc
#177 [カナ]
面白いです☆★
頑張って下さい
:07/12/30 22:40 :F703i :4Y81UAeU
#178 [桔妁]
カナさんありがとう!!
年末年始は忙しくて、あまり更新できないかもしれませんが、頑張ります
:07/12/31 14:04 :SH903i :ioR6Y8w2
#179 [桔妁]
「え、いや……これは…」
しどろまどろしているために、怪しい感じが滲み出ている。
「…まぁ、何があってもいいけど……凄い怪我じゃん!!なんで、休んでないのよ!!」
感情に任せて怒鳴る繭に、背中の筋が伸びる天弥。
だが、その後は微笑みが止まらない。
:07/12/31 14:12 :SH903i :ioR6Y8w2
#180 [桔妁]
「な、何!?笑わなくたって…」
「いや、はは…なんでもね-よ…あはは!」
折角怒ってやったのに笑われるなんて…。
なんかいつでも上に見られているようで腹が立つ…。
「じゃあ、俺これ届けるから行くな!」
:07/12/31 14:18 :SH903i :ioR6Y8w2
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