ダイスキ。
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#201 [乱]
久しぶりの和紀の声―‥

低くて優しくて‥どこか甘い声

面と向かって喋るのも久しぶり。

ワックスでいつもよりたてた髪が似合って‥どんな俳優やジャニーズよりカッコイイ。

⏰:08/02/08 02:20 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#202 [乱]
部屋に入る時和紀が引っ張りあげてくれる


すごい近くて、和紀の香水の甘くて爽やかな香りがした


触れられている腕から熱が伝わって‥

⏰:08/02/08 02:24 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#203 [乱]
あたしは泣きたい程


和紀へのスキの気持ちを実感した。


「あったかーい‥」

寒いベランダと比べると和紀の部屋は天国のよう。

⏰:08/02/08 02:26 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#204 [乱]
前も思ったけど、本当ちっとも変わっていない和紀の部屋。

少し散らかった机

たくさんのサッカー選手のポスター

青色のベッド

特になにも飾ってない部屋で増えたのは‥CDコンポくらい

⏰:08/02/08 15:51 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#205 [乱]
「茜ちょっと待ってて!!」

??


和紀は部屋から出て階段をドタドタと音をたてながら降りていった。

(どしたんだろ??)

なんとなく、、ポスターを見る。


昔和紀の家に来てたときポスターのサッカー選手全員教えてくれたっけ///

⏰:08/02/08 16:01 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#206 [乱]
(えと‥一番左が‥あれ??なんだっけ??んーとんーと;)


ガチャッ
「‥お待たせ」

ほんのり良い香りとともに和紀が部屋に入って来た

手に持ってるのは―

「何それ??チョコケーキ!?」

⏰:08/02/08 19:09 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#207 [乱]
「‥フォンダンショコラ。母さんがが調度作ったんだけど多くて。食べて??」

「フォンダンショコラ!?

おいしそぉ〜//」

そういって和紀の持っているトレーに近づくと、和紀はわざわざホットミルクまでいれてくれていた。

「茜の大食い‥笑」

⏰:08/02/08 19:21 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#208 [乱]
和紀はあの少し意地悪そうな笑顔で言った

ドクンッ

(‥‥やば///

そんな顔しないでよ‥;)

―‥落ち着きかけた心臓が、速さを取り戻す

「うっうるさいな!!大食いはよく育つんだよ(?)///」
(あ;)

焦って意味分からない事口走ってしまった。

⏰:08/02/08 19:31 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#209 [乱]
「クックッ‥笑」

爆笑ですか!!

「まぁーとにかく適当にその辺座って〜」

私は床に座った。こないだの事もあって、ベッドには怖くて近づけない。

―‥そういえば、、こんな普通に喋ってるけど

喧嘩、してたんだった‥―

⏰:08/02/08 19:47 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#210 [乱]
あまりに普通に会話してるから肝心な事忘れてた;

「‥‥。」

急に気まずいオーラを出してしまった。

(どうしよ‥;)

和紀もそれに気付いたのか、少し離れた小さなテーブルの上にトレーごとおいて
その向かいに黙って座る。

⏰:08/02/08 19:52 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#211 [乱]
「‥なんでそんな離れてんの??笑」

「‥‥

‥ぇ、なんでと言われましてもゴニョゴニョ」

茜「きも 笑」
和紀「うっさい!!!」



「‥‥。」

しーん、、

⏰:08/02/08 19:56 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#212 [乱]
(うぅ‥;まず避けてたこと謝らなきゃ、だよね;


変に良いだしづらいよぉ;)
「「‥‥」」



「「あのさッ!!」」

完ッ璧にハモった

⏰:08/02/08 20:00 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#213 [乱]
「プッ‥あははは!!笑」

二人して大爆笑、、じゃなくて!!

「‥和紀から言って。何!?」

「や、茜からどーぞ。」


こういう時、幼なじみだからこその“意地”をいつも張ってしまう。

⏰:08/02/08 20:04 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#214 [乱]
(今日は喧嘩するためにきたんじゃない‥;)

「―‥ッあのね


気付いてかもだけど一週間避けて‥ごめん;」

我ながら素直に言えたと思う。

すると和紀はすごい申し訳なさそうに
「や、悪いのは俺だから‥」

(和紀‥なんかいつもと雰囲気ちがくない??)

⏰:08/02/08 20:09 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#215 [乱]
(なんか‥いつもより変に優しいけど‥;)

「‥和紀好きな人いるって言ったじゃん??」

「あ、あ〜〜うん;」

「なのにあーゆぅ事したから許せなかったの;」

和紀の顔がさらに申し訳なさそうに歪んだ。

「でも謝る暇も無い程避けるのはやり過ぎだったと思う‥」

⏰:08/02/08 20:36 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#216 [乱]
「‥あと‥蹴ったりとか‥笑」

「あれは痛かったッ笑」

「ぇえッ?!本当に本当に大丈夫??和紀サッカー部なのに‥


とにかくごめん‥」

「‥俺も話してい??」

⏰:08/02/08 20:40 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#217 [乱]
コクッ

無言で首を縦にふる

「‥俺も無理やりキスして‥;苛々してたとか理由にならないよマジで

茜が避けるのも無理ないし‥

そんで好きな奴の事「ちょっとストップ‥!!」

和紀は‘え??’というような顔。

(頑張って決めたんだもん、、言わなきゃ‥!!)

「次あたし良い??」

⏰:08/02/08 20:47 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#218 [乱]
「どぞ(まだ言い終わってねぇけど‥;ま、いっか)」

「その‥あたしら幼なじみだし、和紀の事‥


(頑張れ!!言えッ!!)




応援‥するよ??どんな‥子??」

⏰:08/02/08 20:52 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#219 [乱]
(どぉしよ‥;マジ涙出そうだよ‥

“ここで泣いたら全て台無し”

良いトモダチでさえいられなくなるかも‥;

堪えろッ‥)

茜はやや上を向いた。ポスターの選手と目が合う。

⏰:08/02/08 20:55 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#220 [乱]
ふと和紀を見てみた。

―‥表情が読めない

怒り?

悲しみ?

喜び?

和紀は‥何を考えてる?

⏰:08/02/08 20:59 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#221 [乱]
和紀は下を向いて言った。
「‥俺が今まで誰とも付き合った事無いの知ってるよなぁ‥??」

「ぇ;うん‥」

「そんな俺がキスして“自分の事が好きなのかも”とか思ってくれないの‥??」
和紀は下を向いたまま。

⏰:08/02/08 21:06 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#222 [乱]
「‥思わなかった‥」


嘘。


(思ったよ‥でも和紀が否定したんじゃん‥)




「茜だよ。」

―‥あまりに小さい声で君は言った。

⏰:08/02/08 21:09 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#223 [乱]
一旦休憩です
読んでくださってる方いらっしゃいますか‥??

⏰:08/02/08 21:18 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#224 [かえで]
よんでる*!
きゅんきゅんする^O^/
がんばって^^

⏰:08/02/08 21:19 📱:W43H 🆔:☆☆☆


#225 [さくら]
みてますっ
頑張ってください

⏰:08/02/08 21:20 📱:F904i 🆔:☆☆☆


#226 [みなみ]
読んでるよ

頑張って

⏰:08/02/08 21:21 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#227 [LISA]
見てます
頑張って下さい!

⏰:08/02/08 21:27 📱:P703i 🆔:☆☆☆


#228 [ゆづみ]
見てます(*´∀`*)
頑張ってください♪

⏰:08/02/08 21:34 📱:V705T 🆔:☆☆☆


#229 [乱]
わッこんなに見てくださってるとは思いませんでした(涙)
皆さんありがとうございます
では更新します。

⏰:08/02/08 22:26 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#230 [乱]
「…え??」

正直聞き間違いかと思ったし何の事を言ってるのかさっぱりだった。

「…和紀??」

俯いていた和紀が顔をあげ

ただ真っすぐに、どこまでも真っすぐに


私を見つめた。


「………ッッ///」

⏰:08/02/08 22:29 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#231 [乱]
ジーーー

聞こえるのはエアコンの機械音

それ以外はただただ‥静寂。


和紀の視線と私の視線が交錯しあって


思考が‥止まる。

⏰:08/02/08 22:33 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#232 [乱]
体は素直に反応するのみ


カァー…

(また顔赤いんだろうな)


他人の事のようにそう考えた。

⏰:08/02/08 22:35 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#233 [乱]
「…俺。






茜が好きなんだ。」

君はあの甘い声でそう言った。
それさえも、あまりに遠い世界の事のように感じて

“アカネガスキナンダ”

何の事だろう…って思った。

⏰:08/02/08 22:38 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#234 [乱]
「‥茜!?」


君は驚いていた。
―…私が泣いていたから。


私は言葉を発することが出来ない

ただ“好き”が涙となってついに器から零れ出した

⏰:08/02/08 22:43 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#235 [乱]
目の前にいるキミが

私と同じように顔を真っ赤にして

でも目を反らさずに自分の事を好きだという。



時が永遠のように感じた。

⏰:08/02/08 22:45 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#236 [乱]
************
親同士が仲良かったから、生まれた時から一緒だった。

「大きくなったら結婚しようね」

幼稚園の時。これはまだ“恋”じゃなかった

「はぁ!?俺別に茜なんか好きじゃねーし」

小学校の時。あたしはもう好きで好きで仕方なかった。でもひやかされたキミはこう言ったから、大泣きした。

⏰:08/02/08 22:52 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#237 [乱]
「俺の事カズちゃんて呼ぶな。俺も高梨って呼ぶから。」

中学校の時。二年の時だけは同じクラスだったのにあまり喋らなかったね。


「茜同じ学校じゃん!!よろしく〜」

高一の時。雰囲気も丸くなってまた茜って呼んでくれて泣きたい程嬉しかったんだよ。

⏰:08/02/08 22:56 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#238 [乱]
それでも今この時


それまでの想いがちっぽけに見える程キミに恋してる。




「いつも和紀の隣に‥いたい///」

気付いたら―…こう言ってた。

⏰:08/02/08 23:01 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#239 [乱]
「…ぇ!?(聞き違い!?)本当ぬ俺で‥良いの??」

和紀は目をぱちくりさせている。

「‥和紀が良いの///ずっとずっとずーーーっと前から‥。」

「‥俺もだよ//」
そう言うと和紀はせっかくたてた髪をくしゃくしゃにした。

⏰:08/02/08 23:13 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#240 [美希]
この小説好きです
頑張って下さい

⏰:08/02/08 23:17 📱:SA700iS 🆔:☆☆☆


#241 [乱]
昨日までは“幼なじみ”

今日からは“彼氏と彼女”

‥照れくさくってむずむずする感じ。

二人は「へへっ‥」

て同じように笑う。

「フォンダンショコラ食べよっか」
和紀が言った。

⏰:08/02/08 23:17 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#242 [乱]
美希さん
はじめまして
あわわわ//好きだなんて光栄です
コメありがとうございましたっ

⏰:08/02/08 23:20 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#243 [乱]
和紀が部屋の真ん中に小さなテーブルごと持ってきた。

茜と和紀の距離は向かい合って座っても1メートルもない

フォークを準備する作業にくぎづけになる‥

和紀の顔なんて見れないから。

⏰:08/02/08 23:25 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#244 [乱]
和紀のごつごつした骨張った手

サッカーで日焼けした腕


どれもこれも格好良くて
ドキドキ心臓が煩い///



「「えと‥いただきます」」

⏰:08/02/08 23:29 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#245 [乱]
“カチャカチャ”

フォークが皿にぶつかる音が響く

和紀は茜が来る前にもう十分食べたのかホットミルクばかり飲んでいた。

「‥おいし??」

「う、ん‥‥‥///」

(味なんて分からないよぉ;)

⏰:08/02/08 23:33 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#246 [乱]
「茜‥どしてうつむくの??」

私が照れまくってるのに気付いた和紀はだんだん普段の意地悪さを取り戻していった。

(微妙に顔がゆるんでるよ‥!!さっきまで一緒に照れてたくせに///)

⏰:08/02/08 23:36 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#247 [乱]
それでも意識しまくりの私は顔をあげられなかった。
とろ〜〜

フォンダンショコラから溶けたチョコが出て来た。

!!!!

「やばいおいしい‥」

フォンダンショコラのあまりのおいしさに‥和紀そっちのけで食べた。笑

⏰:08/02/08 23:40 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#248 [乱]
「茜チョコついてる」

フッと笑いながら和紀が言った。

(‥恥ずかし過ぎる‥)

「え、どこどこ??」

「顔近づけて。」

(!!そーゆーこと‥か笑)

⏰:08/02/08 23:43 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#249 [乱]
和紀の意図が分かった。

「あっあたし鏡持ってた!」

(ただでさえ恥ずかしいのにキスなんて無理!!)

私はちょっとだけ持ってきたミニバッグの中を探し始めた。

⏰:08/02/08 23:46 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#250 [乱]
「‥あ!!あったぁ‥!!」

バッグの中から小さな黒の鏡を見つけ出した。

「あったよ和紀!!ってあれ‥和紀‥??」

目の前にいた和紀がいない。
「なに??」
和紀は右隣りにいた。

(‥近ッ!!)

⏰:08/02/08 23:50 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#251 [乱]
「や;あの鏡があったん‥」



ちゅっ


!!!

和紀はいきなり茜の顎を引き寄せて、横から触れるだけのキスをした。

⏰:08/02/08 23:53 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#252 [乱]
「和紀!!!」

―‥ドキドキ‥―

(いきなりアップだったからびっくりしたぁ‥!!)

「確かに‥おいし♪」

笑顔で言う和紀は余裕を完全に取り戻した様子。

⏰:08/02/08 23:57 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#253 [みなみ]
見てます

今日ゎまだ更新しますか??

⏰:08/02/09 00:01 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#254 [乱]
もうちょっとだけ更新します

⏰:08/02/09 00:02 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#255 [乱]
「俺‥もちょっとだけしたいんだけどや‥??」

和紀は寂しそうに言った。
(演技派め‥!!)

前と違って私の意志を聞いてくれた事が嬉しかった。
(私、やなのかな‥??ううん多分そうじゃない


むしろもっと‥///)

⏰:08/02/09 00:06 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#256 [乱]
―‥私は黙ってただコクッと首を縦に傾けた



和紀はゆっくりと私を和紀に向かい合わせて座らせる。

そして斜め上からだんだんと和紀が近付いてくる。

恥ずかしくて目をつぶると
和紀はそっと口づけをした。

⏰:08/02/09 00:09 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#257 [乱]
最初は触れるだけ。

次第に和紀の舌が入ってきた。

お互い下手かもしれない‥けど必死に応えるように舌を絡ませる。

「ん‥‥ふぁ‥」

息が漏れ‥

何も考えられない。

⏰:08/02/09 00:11 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#258 [乱]
唇を離すと銀色の糸がひいた。


「‥‥‥。」


頭がのぼせてやばい///



和紀は私をゆっくり引き離した。

「和紀‥??」

⏰:08/02/09 00:14 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#259 [乱]
「‥これ以上すると俺止まんなくなるから‥今日はもう帰って??

俺お前のこと大切にしたいから‥。」

素直に嬉しかった。

「‥うん。ありがと///」

⏰:08/02/09 00:17 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#260 [乱]
また和紀が支えてくれてベランダに戻る。

(こんな幸せってあっていいのかなぁ‥)

「今日はありがとな。風邪ひくなよ」

和紀は優しくいってくれた。


そして
また布団の中で何度も幸せをかみしめた。

⏰:08/02/09 00:19 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#261 [乱]
今日の更新はここまでですまだまだ続くので、よかったら読んでください

⏰:08/02/09 00:21 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#262 [乱]
感想などよろしければこちらにお願いします
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3315/

⏰:08/02/09 00:30 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#263 [乱]
ずっと片思いだと思ってた

和紀を見る度に
嬉しくてドキドキして、苦しくて胸が痛んで。


何度も諦められるなら諦めたいって思ってた‥

⏰:08/02/09 08:00 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#264 [乱]
諦めなくて良かった‥



心の底から思って胸がいっぱいになる

「ふー‥//」

カチカチ‥
――――――――――――美佳ぁ
頑張って良かった‥
ついに‥
――――――――――――ピッ
「送信っと♪」

⏰:08/02/09 08:05 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#265 [乱]
小学校の時から応援してくれてた美佳にとにかく伝えたかった。


♪♪♪


するとすぐに携帯から着メロが流れた

(さすが美佳‥私も肝心な事は口でいいたかった)

⏰:08/02/09 08:09 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#266 [乱]
『もしもしっ!?』

電話口の美佳はかなりあわてた様子

『もしもーし♪‥さすが美佳だねッ』

『何が??』

『やっあたしの事本当分かってるな〜って思って。笑』

『??てかっあのそーゆー事だよね??』

⏰:08/02/09 08:13 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#267 [乱]
『‥‥うん//そーゆーことです笑』

『まっ‥マジで!?!?!?



茜‥本当に本当におめでとぉ///

あたし自分の事のように嬉しい‥』

美佳は興奮して言った。

⏰:08/02/09 08:16 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#268 [乱]
『ありがと‥、美佳‥泣いてる??』

時折電話の向こうからグスッと聞こえる。

『そりゃ‥グスッ泣きたくなるよ〜‥!!だってあんたらくっつくまでかかりすぎ!!』

『もぉ美佳マジ大好きッッ//本当ありがとね♪』

『その言葉、旦那に言ってあげて笑』
『旦那て!!!』

⏰:08/02/09 08:21 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#269 [乱]
『‥あー‥でも茜覚悟しときなよ??和紀のモテ度はやばいから‥;』

『う‥;もちろん分かってる‥よぉ』

『桐生クンファンも黙ってないかも‥』

???
『なんで拓海‥??』

⏰:08/02/09 08:24 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#270 [乱]
『いや、桐生クンと茜は付き合ってるっていう噂が広まってるから‥』

『ぇえ!?;本当!?』

(うわぁ;最近よく一緒にいたからかなぁー‥)

『うん;まぁ大丈夫でしょ!!あたしがついてるしっ』

⏰:08/02/09 08:28 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#271 [乱]
美佳は明るくそう言ってくれた。

(最高の友達が私にはついている)

そう思ったらストンッと肩の荷がおりた気がした。

『美佳‥あたし頑張る』

『うんっ一緒にがんばろぉ♪』

⏰:08/02/09 08:31 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#272 [乱]
美佳は優しく

『んじゃーねっ』

といって電話をきった。


「ふー‥」

忘れてた;

和紀と付き合うという事の不安を。

選ぶという事は他を捨てるという事。

⏰:08/02/09 08:34 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#273 [乱]
和紀の事を好きだった子の怒りは私へ向けられるのだろうか、、



でも


私には和紀がいる。美佳がいる。他にも大切な人がたくさんいる。

そう思ったら不思議と平気で

その日すやすやと寝られた。

⏰:08/02/09 08:37 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#274 [乱]
************タンタンタンッ

美佳がいつものようにマンションの階段を下りてくる
手をふると美佳も同じように手をふった


「おはよぉッ♪」

「お、‥はよ;美佳、にやけすぎ‥笑」

「ぇーばれたぁ??だってもー嬉しすぎてっ笑」

⏰:08/02/09 09:53 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#275 [乱]
美佳はかなりにやけていて、なんとなく気恥ずかしい
「ちゃぁんと全部話してよね!!」

有無をいわせない笑顔。

「‥もちろんです」



それから昨日の出来事を話し出した。

⏰:08/02/09 09:56 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#276 [乱]
「で!!で!?」

「‥茜が好きだよって‥///」

「キャアー///和紀やばっ!!!」
「美佳騒ぎすぎ‥;」

「だってだって!!うわぁー超良いね!!」

美佳は本当嬉しそうに聞いてくれていた

⏰:08/02/09 10:00 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#277 [乱]
美佳との話しに夢中になっていると誰かに頭をくしゃとされた

「はよ!!」

「‥和紀///」

振り返り斜め上を見上げると笑顔の和紀がいた。

(和紀は、、照れたりしないのかなぁ‥)

意識しすぎの茜をよそに美佳が和紀の肩をポンッと叩く。

⏰:08/02/09 10:08 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#278 [乱]
「和紀ッおめでと!!!」

「‥さんきゅ笑」

「もぉー毎日毎日和紀のために茜は悩ん「美佳!!!」」

茜はポカポカと美佳を叩いた。

(き‥聞かれた!?今の///)

和紀を見上げると

「‥‥。」
真っ赤になって黙っていた。

⏰:08/02/09 10:12 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#279 [乱]
(ぷ

和紀も照れてる!!

可愛い〜!!)

そう思い思わず吹き出してしまう

「何笑ってんだよ‥バカ」

「バカって!!和紀のアホ 笑」

ちょっとギクシャクしながらもいつものように言い合ってしまう

「あたし先いこっかなぁ〜♪」

美佳が笑って言った。

⏰:08/02/09 10:17 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#280 [乱]
「美佳ッ!!!」

私は早歩きし始めた美佳を追いかけようとした‥が。

グイッ!!

腕を掴まれる。

「俺は一緒に行きたいんだけど」

(そんな言葉反則だよιι)

⏰:08/02/09 10:23 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#281 [乱]
でも私は断ることが出来なくて、、


和紀の隣を歩くことにした

「‥皆見てる///」

「まぁうちの学校の生徒同士で付き合ってるやついないしな」

淡々と言う和紀。

でも私は付き合ってるっていう言葉にもドキドキしてた。

⏰:08/02/09 10:26 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#282 [乱]
「ってか茜文化祭誰と回んの??」

「今日はずっと美佳と回るよ♪めっちゃ楽しみ!!」

「そっか‥」

和紀は少し寂しそうに笑った。

「‥あ。でも和紀のとこ行くから!!」

私は慌てて言う。

⏰:08/02/09 10:32 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#283 [乱]
「マジ??午後当番だから!!」

「うんっ!!じゃあ午後行くッ(うわ//なんかカップルっぽい‥)」


「和紀のとこ焼きそばだっけ??」

「おーかなり美味いよ??」
和紀は自慢げに言った。

⏰:08/02/09 10:37 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#284 [乱]
************


しっ視線が痛いです‥



学校の廊下を歩いていると学年を問わず、いろんな人からの視線をうける。

「えっ付き合ってんの‥??」

⏰:08/02/09 10:40 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#285 [乱]
そんなこそこそした声がそこらじゅうからする。


(聞こえてるから‥!!)


和紀は全然気にしていない様子‥むしろ‥なんか喜んでる??

(謎だ‥)

「カーズーキーー!!」
「カズーッ」

廊下で、前から二人の男子が走って来た。

⏰:08/02/09 10:45 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#286 [乱]
(この二人、よく和紀と一緒にいる人達だ!!

でもこっちの人名前なんていうんだろぉ)

二人が近づいて来たので顔が分かった。

一人は名前がわかる。

確か‥仲倉 刹クンだっけ

⏰:08/02/09 10:49 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#287 [乱]
クラスの友達がしきりに格好良いと言っていた。

一之瀬和紀

桐生拓海

仲倉刹


うちの学校のイケメンTOP3らしい‥

確かにタイプじゃないけど格好良いのかもしれない

⏰:08/02/09 10:51 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#288 [乱]
ワックスで少しだけたてた髪は和紀よりは長め


お兄系の顔立ちで、センスの良い銀のアクセ


(この人も相当モテるだろうなぁ‥)

「窓から和紀が誰かと一緒に来るの見えてさ‥珍しいと思って見に来た笑」

⏰:08/02/09 10:59 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#289 [乱]
そう言ったのは刹クンの隣の人

「‥お前ら本当暇人な;笑」

「で、この子が茜チャン??」

刹クンが和紀に聞いて茜を見つめた。

「ぉー俺の彼女!!」
(和紀‥!?)

⏰:08/02/09 11:03 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#290 [乱]
“俺の彼女”

嬉しくて嬉しくて‥また顔がほてる‥///

茜は和紀の斜め後ろで俯いた



「「は!!??マジ!!??」」
二人はあんぐりと口を開けている。

⏰:08/02/09 11:06 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#291 [乱]
「マジマジ!!‥ぐぇっ!!」
和紀は二人に一瞬連れてかれてしまった

「ごめん、茜チャンちょっと待ってて〜♪」

和紀の左腕を掴んでいる側の人が言った

(‥!? あたしはどうすれば‥ι)

⏰:08/02/09 11:10 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#292 [乱]
私は三人が戻って来るまで、廊下の窓から校舎の下を見ていた


他校生

保護者

沢山の人が校門に集まってくる。

(すごいなぁ‥!!去年よりずっと多いよ‥)

⏰:08/02/09 11:14 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#293 [乱]
びっくりしながらも見続けて5分。ようやく三人が戻って来た。

「やー和紀借りちゃってごめん!!」

「‥いえι」

男子に対して少し人見知りするのでつい緊張してしまう。

⏰:08/02/09 11:18 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#294 [乱]
「あ;えっと待って(茜‥こいつら知らないよな)


こいつら俺のダチで」

紹介し始める和紀を前田が遮る。

「どもっ前田ッス!!」

満面の笑み。

⏰:08/02/09 11:25 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#295 [乱]
あまりに人懐っこい笑顔に緊張は和らぐ。

「仲倉刹です♪カズをよろしく笑」
「よろしくじゃないだろ!!」

和紀の素早いツッコミに慣れてるみたいだし‥笑

そして刹クンも前田クンも優しそうだった。

「高梨‥茜です」

緊張しながら私は言う。

⏰:08/02/09 11:31 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#296 [乱]
すると

「かわいー!!」

前田君がいきなり大声を出した。

「前田うっさい!!」

びっくりする私とは裏腹に和紀は笑ってつっこんだ。
「ははは!!」
刹君の笑いにつられて私も笑ってしまう。

⏰:08/02/09 11:36 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#297 [乱]
いい人達だな‥


憧れるくらい和紀達は仲良さそうで

何だかあったかい気持ちになる。


「茜〜!!」
四人で話していると前から今度は美佳が来た。

⏰:08/02/09 11:40 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#298 [乱]
「みかぁー!!」

美佳に気付いた四人はそろって美佳の方を見る。

美佳は少しびっくりしながらもこっちへ来た。

「あたしもいーれて♪笑」
「どーぞどーぞ笑」
いち早く答えたのは前田君。

(何だかキャラが分かって来たかも‥笑)

⏰:08/02/09 11:44 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#299 [乱]
「前田です!!前チャンって「呼ばなくて良いから♪俺は仲倉 刹ね♪」

「コラ刹なに邪魔してんねん!!」

「ははっ」
茜と刹と和紀はまたもや笑う。

美佳は‥あれ??



刹君をずっと見てる‥??

⏰:08/02/09 11:51 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#300 [乱]
皆で喋ってる時も

美佳は頬をそめて刹君の方をちらちら見ながら喋る


(可愛いー!!!

てか

あんな顔‥初めて見た‥)

思えば美佳が誰かにホンキで恋してるのを見たことなんてない

⏰:08/02/09 11:55 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


#301 [乱]
でも今前にいる美佳は完全に恋してる目


―‥一目惚れなんてあるわけないって思ってた‥―


こんな美佳を見てしまうと否定なんて出来るはずない。

⏰:08/02/09 11:58 📱:SH904i 🆔:☆☆☆


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