僕⇒俺
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#692 [氷雨]
小さな事でクヨクヨしてしまう。


「陽のが、背でっかいじゃん!嫌みか!?」

小宮は頬を膨らませてプンプンと怒っている。


思わず吹き出して笑ってしまった。

それに噛み付くようにまた小宮は怒るフリをしながら、笑っていた。

⏰:08/06/03 13:43 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#693 [氷雨]
一通り笑い終えると、小宮はにっこり笑って言う。

「葉山さんも陽が好きだから、幸せにな!」

俺は固まった。

「え………」

ただそう言うしかできなくて…

小宮は言葉を繋げる。

「俺さ、我慢できなくて告白したんだ!じゃあ、好きな人がいるってさ!」

なんだか小宮はニヤニヤと意地悪な笑みを浮かべている。

⏰:08/06/03 13:49 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#694 [氷雨]
俺はなにがなんだか分からなくて、頭はハテナでいっぱいになる。


「俺さ、葉山さん見てて、分かっちゃったんだ!!」

何故か嬉しそうに子供のように小宮ははしゃいでいる。


小宮の言葉を聞いても、やっぱり分からなくて首を傾げる。


「もう!陽は鈍いなぁ!葉山さん、ずっと陽の事、見てんの!!俺、ビックリしちゃって」

⏰:08/06/05 08:18 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#695 [氷雨]
宝物を見つけ出したみたいに瞳はキラキラと輝いている。

「えっと………」

葉山さんが俺を見てる?

それは……、えーーと……


「絶対!好きだっ!!!」

小宮は大きく叫んだ。

そういうこと……

告白はされたけど、実感はなかった。

⏰:08/06/05 08:24 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#696 [Heart]

>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>701-800
>>801-900
>>901-1000

⏰:08/06/05 19:39 📱:N902iS 🆔:☆☆☆


#697 [氷雨]
Heartさん
アンカーありがとう!!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

葉山さんはデートをしていても手を繋いでいても、そんな素振りを見せなかったから…


嬉しそうにしていたけれど、それが『好き』だなんて思わないくらいに葉山さんは自然だった…


それとも……、気付かなかった俺が悪いのかな?

⏰:08/06/08 01:48 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#698 [氷雨]
「俺……、告白するよ。でも…小宮はいいの?」

『好き』って気持ちはそう簡単に消えない。


苦しくて、けれど嬉しくて楽しくて。

小宮はそれでもいいの…?

俺が言う筋合いないのかもしれないけど………


けれど、そんな俺を尻目に小宮は満面の笑みで笑って。

⏰:08/06/08 01:53 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#699 [氷雨]
「へへ……、陽はいい奴だなぁ!!俺はもう大丈夫っ!俺って、立ち直り早いんだぞ!!」


そう言った。

そして、最後に……

「まぁ?陽が気にやむって言うなら【ジェラート】でも奢ってもらうさっ!!」


【ジェラート】…どこか外国のヨーロッパから来たと今、話題のアイスクリームだ。とにかく………

「げっ!?【ジェラート】!?高っいじゃん!!」

⏰:08/06/08 01:59 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#700 [氷雨]
そう恐ろしいくらいに高い。

けれど、それに見合うくらいに美味しい。………らしい。

「俺っ!食べてみたかったんだぁ!!」

ニンマリとわざとらしく笑うと小宮は俺が『YES』と言うまで、【ジェラート】について語らっていた。



場所は変わって【ジェラート】
今日も長蛇の列ができていて、殆どが女の人だと並んでから気付いた。

⏰:08/06/08 02:05 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#701 [氷雨]
「女の人はいいなぁ…」

小宮が呟いた。

それに俺も縦に首を振る。

女の人は甘い物、片手に持っていても全く違和感がない。

けれど男は、彼女が隣にいたら似合うけれど……

1人でなんか食べられない。(今日以外は…)


「陽も分かってくれると思ってたっ!!」

⏰:08/06/08 02:09 📱:D704i 🆔:☆☆☆


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