校内戦争
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#160 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
皆の動きが、一斉に止まる。
話し声すら消え去った。
しん、と静まり返る教室。
ごくりと音がして、生唾が喉を伝った。
目だけを動かして、辺りを探る。
出来るだけ音を拾うように、耳の神経を研ぎ澄ませた。
「……ぅ…」
聞こえた。
辺りにうめき声が、微かだが確かに響いた。
それは家庭科室独特の特殊な形状をしている机の数々の更に奥…
司たちとは反対側にある教室の片隅の机の影から、聞こえた。
「……っぁ…」
怪我をしているのか、苦しそうな声であった。
無意識に出ているに違いない。
いや、意識すら朦朧としているのかも知れない。
そうでなければ司たちの気配に気付かないはずがない。
武器を持つ手に力が入る。
司は、足を前に出した。
:08/01/20 12:59
:N900iS
:☆☆☆
#161 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
動きだした司に皆がついていこうとする。
それに気付いた司は立ち止まると右手を上げて制止させた。
「様子をみてくるだけだ…待機していてくれ」
体は正面のまま、首だけを後ろに向けて囁くような声を出した。
信一が代表して頷くと、視線で「気を付けろよ」と送る。
「大丈夫さ」
視線の意味を察してか否か、静かに微笑むと顔を正面へ戻した。
:08/01/20 13:07
:N900iS
:☆☆☆
#162 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
再び、歩を進めた。
息を殺して、ゆっくりと地面を踏みしめる。
物音を立てないように注意を配りながら前進していった。
数多の屍が司の行く手を阻んだ。
倒れている屍の隙間を探しては、その足場となるわずかな空間に静かに足を下ろした。
いくつも死体の山を乗り越えて、目的の教室の奥を目指す。
短い距離だが音を立てないように意識したため、時間が掛かってしまった。
ようやく、机が近づいてきた。
:08/01/20 13:19
:N900iS
:☆☆☆
#163 [春]
:08/01/23 13:10
:D903i
:☆☆☆
#164 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
申し訳ありません。
調子に乗って学校で携帯を弄っていたら(理由があるのですが)無実の罪で理不尽な理由を突き付けられた揚げ句没収されました。
Nでしか書けないヘタレですのでしばしお待ち下さい。
:08/01/23 21:09
:SH905i
:☆☆☆
#165 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
不意に、司の動きが止まった。
司の視線があるものを捉えたのだ。
――――人だ。
いや、正確には人の足であった。
机の影から、二人分の足が出ていた。
聞こえてくる呻き声に合わせて、時折動いている。
まだ、生きているのだ。
:08/01/24 19:47
:N900iS
:☆☆☆
#166 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
ふと、司はある物に気付いた。
二人の履いている上履きのラインだ。
青色であった。
色褪せた上履きには青色のラインが入っていた。
二年か?…いや待て。
決め付けるのはまだ早い。
ここで飛び出して一年だったらどうする?三年だったら?
俺たちを欺くために履いているとしたら?
司は思いとどまった。
罠かも知れない。
それが頭を過った。
警戒するに越したことはないだろう。
司は金属バットを握り直した。
バットを持つ手にじわりと汗が滲む。
確認しようと、一歩を踏み出した。
その時であった。
:08/01/24 19:52
:N900iS
:☆☆☆
#167 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
「わ…わあぁぁぁ!!」
突然、机の影から何かが飛び出した。
人間であった。
司に背を向けて座っていた二人ではない。
―――三人目だ。
司からは死角となる机の影に隠れていたのだろう。
司と同じ制服に身を包んだ男子は、叫びながら司に突っ込んできた。
「何っ…!?」
司は完全に油断していた。
いや、警戒はしていたのだ。
しかし、人数は二人、しかも怪我人。と無意識に決め付けていたのだ。
その僅かな油断が、反応を鈍らせた。
:08/01/24 20:01
:N900iS
:☆☆☆
#168 [下痢ら]
:08/01/24 20:12
:P902iS
:☆☆☆
#169 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
至近距離に居たため、一気に間合いを詰められてしまった。
猛然と迫る男子の手には、小型のナイフが握られていた。
キラリと鋭い輝きを放って、司を襲う。
「くっ…!」
間一髪といった所で、反射的に体が動いて何とか避ける。
刃先が脇腹を掠め、制服をわずかに切り裂いた。
司は、体ごと突っ込んできた相手の手首を器用に押さえれば、あまりの勢いに歯止めが効かなくなったのか、男子は簡単にバランスを崩した。
それでも体を立て直そうと前のめりの上半身を捻るが、足元の死体に躓くと豪快に転んでしまった。
:08/01/24 20:13
:N900iS
:☆☆☆
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