校内戦争
最新 最初 🆕
#194 [我輩は匿名である]
>>160-200

⏰:08/01/28 08:15 📱:W51CA 🆔:GXnLqWTY


#195 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
「…そうか」

話の内容に表情を険しく歪めていた司は静かに俯いた。

「辛かっただろ…よく頑張ったな」

「何人も…やられた。俺たちは追いやられるように家庭科室に転がり込んだんだ…だけど、奴らも入ってきて…皆は残り少ない戦力で玉砕覚悟で戦った」

「それで皆は…」

信一の言葉に裕也は黙って頷く。

「…死んだ。俺たち三人だけが何とか隠れて生き残ったんだ…」

言い終えると裕也は再び震えだした。
表情がみるみるうちに凍りついていく。
蒼白の顔には恐怖が浮かんでいた。

「すまない。思い出させちまったな…」

司は一旦言葉を切った。
怯えている裕也をゆっくりと抱き締める。

「よく…生きててくれたな」

⏰:08/01/30 22:00 📱:N900iS 🆔:☆☆☆


#196 []
おもしろい
アゲ

⏰:08/02/03 11:03 📱:D704i 🆔:JjpTVdAM


#197 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
「叫び声が…何人もの叫び声が耳から離れないんだ」

裕也は現実から逃げるように固く目を閉じる。
両手を耳に当てて一切の音を遮断した。

「裕也…」

信一は裕也を支える手に力を込めた。

「耳をつんざくような…悲痛な叫び声が…たくさんの人が目の前で殺されて行った…!」

「助けてくれ…あいつがっ…あいつがくる!」

信一の手に小刻みな震えが伝わる。
裕也が怯えきった様子で身を縮こませていた。

「…あいつ?」

今まで心配そうに眺めていた司が、その言葉に表情を歪めた。

「裕也、あいつって誰だ?」

司の声に反応を示せば、静かに顔を上げた。
乱れた精神を落ち着かせると、ゆっくり話し出した。

⏰:08/02/03 14:09 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


#198 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
「わからない…。ただ、わかってるのは一年ってことだけだ…。あいつは…人間じゃない…」

「…特徴は?」

「頭から返り血を浴びて…目についた奴から殺す…圧倒的な強さだった…何人もの男子をたった一人で倒していった…。真っ赤に充血した目…鬼のような形相……そして…」

裕也は言葉を切る。
苦しそうに目を細めると、言葉を繋げた。

「笑ってた…」

その内容に黙って話を聞いていた司は眉を歪めた。

「…笑ってただと?」

⏰:08/02/03 14:17 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


#199 [ゆう]
この小説面白いです

最後まで頑張って下さいP

⏰:08/02/06 21:44 📱:M-SKIN 🆔:PZjO7AN2


#200 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
「馬鹿な…」

この理不尽な戦いを楽しんでいるとでもいうのか?
司はさらに表情を険しくした。
…注意する必要がありそうだな。
頭の中で思考を凝らした結果、好戦的という言葉しか浮かばなかった。

「…今日はもう終わりにしよう」

ぽつりと呟くと静かに立ち上がった。
辺りを一瞥してから口を開く。

「皆、引き上げだ。三階に戻ろう」

⏰:08/02/06 22:06 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


#201 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
ゆっくりとした口調で言えば、皆がぞろぞろと家庭科室を出て行く。
見れば、皆、眉を寄せてバツの悪そうな表情をしていた。
大半が家庭科室からいなくなった頃、再び司が信一に向き直る。

「俺達もそろそろ行こう」

その言葉に信一は静かに頷くと、立ち上がった。
裕也を支えるように肩を貸しながら、扉に向かう。
司はそれを見ると室内を見渡した。

⏰:08/02/06 22:12 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


#202 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
無言でゆっくりと首だけを動かして一瞥する。
目に映るのは血溜まりと悲惨な死体ばかり。
そのほとんどが同志の者だった。
裕也の話によれば、どうやら一年と三年の連合の線は薄いようだ。
…よく頑張ってくれたな。
散っていった仲間たちに心の中で呟けば、拳を強く握りしめた。
まだ、生きたかっただろう。
死にたくはなかったに違いない。
俺は…。
…助けて、やれなかった。
司の頬に一筋の雫が伝って、下に落ちた。

⏰:08/02/06 22:23 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


#203 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
「皆をここへ送ってしまった俺を恨んでくれ…」

司は後悔の念に駆られるように肩を震わせる。
俯いたまま、もう誰もいない家庭科室の中心で一人呟いた。

「恨んで恨んで…呪い殺すくらい、俺を責めてくれて構わない…」

不意に面を上げる。
正面を見据えれば、いつもより凛々しい表情がそこにあった。
覚悟の色さえ、伺えるように思えた。
低くはっきりとした声で絞り出すように口を開く。

⏰:08/02/06 22:35 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194