危ナイ兄弟愛ノカタチ:)BL
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#691 [東脂ヤ転
「ー・・・先輩?」
大和に呼びかけられ、俺は初めて我に返る。
顔を上げると、隣に座る大和がいつもと変わらぬ笑顔で俺を見ていた。
「大丈夫だよ・・・大丈夫」
俺はそう言うとぎこちなく笑ってみせた。
目では大和を見ているのに、頭では圭吾のことをまだ想っている。
[懲りねぇ奴だな、俺も]
あんな言い方をされて、突き放されたのに相変わらず俺は圭吾のことが好きなんだと、嫌でも気付かされる。
:08/07/25 08:29
:W52P
:☆☆☆
#692 [東脂ヤ転
圭吾の側から大和に手を引かれるまま離れ、俺達は今近くの公園に来ていた。
暫く気持ちの整理がつかずにいた俺の側に、黙っていてくれた大和はどれだけ俺に甘いんだ、と少し胸が軋んだ。
「先輩・・・俺は本当に明さんが好きですよ」
大和は静かにそれでもハッキリと俺を見て言う。
「こんな状況でこんなこと言うの、自分でも卑怯だと思います・・・でも!」
大和はそこまで言うと話すのを途中で止めた。
というより俺が大和の頬に触れ、話すのを止めさせた。
大和の気持ちはずっと前から十分知っていた。
俺はそれからいつも逃げていたんだ。
:08/07/25 08:47
:W52P
:☆☆☆
#693 [東脂ヤ転
「俺も・・・お前が好きだよ」
「・・・・・・え!?」
突然の俺の返事に大和は驚いたのか変な声を上げる。
2人の間に生暖かい風が再び吹き始める。
「冗談とかは・・・ナシですよ?」
大和の頬に触れていた俺の手を、大和はそっと握った。
俺はこんな純粋な後輩に嘘を付こうとしている。
「冗談なんかじゃねぇよ。これでも真面目に言って・・・ッ」
そこまで言うと大和は俺を強く抱き締めた。
:08/07/25 20:36
:W52P
:☆☆☆
#694 [東脂ヤ転
「嬉しい・・・ッ明さん・・・」
大和の肩は少し震えていて、その胸の鼓動は俺にまで伝わっていた。
[これで・・・良いんだよな]
大和のこの温かさは本物だ。俺はコイツを選んで良かったんだよ。
何度も何度もそんなことを自分に言いかけながら、俺は目を閉じた。
大和が俺の唇に触れる。
:08/07/25 22:04
:W52P
:☆☆☆
#695 [るか]
:08/07/25 23:47
:SH705i
:tcXiwiqY
#696 [るか]
:08/07/26 09:07
:SH705i
:k4IRwc4I
#697 [東脂ヤ転
「ー・・・ッ・・・明!!」
その時、誰かが俺の名を呼び、凄い力で俺を引き上げた。
突然腕を引かれたせいで、俺は一瞬その場によろめく。
「好きでも無いヤツと・・・ッハァ・・・ッキスなんかすんな!!このどアホ!!」
聞き覚えのある声に怒鳴られて、俺は思わず泣きそうになる。
「圭・・・吾・・・?」
俺の腕を掴んで乱れる息を整えているのは、確かに圭吾だった。
:08/07/26 12:24
:W52P
:☆☆☆
#698 [東脂ヤ転
「ハァッ・・・ほな・・・帰るで」
「・・・は!?」
まだ状況が掴めていない俺を差し置いて、圭吾は俺の手を引き歩き出す。
「ちょ・・・ッ・・・圭吾!!」
俺の言葉に反応する様子も無い圭吾はどんどん速度を上げていく。
横目で大和に目をやると酷く寂し気に、でも何故か呆れたように笑っているのが分かった。
そのうち公園からも離れて行き、黙々と歩き続ける圭吾に俺は引っ張られるカタチで歩いている。
その間俺は気が気じゃなかった。
[何で・・・追いかけて来たんだよ圭吾・・・]
:08/07/26 12:36
:W52P
:☆☆☆
#699 [我輩は匿名である]
圭吾かっこよす

:08/07/26 13:48
:D705i
:jiq/OXbw
#700 [東脂ヤ転
>>583「邪魔するで」
散々歩いてたどり着いた所はマンションではなく壱の店だった。
中に居た何人かの客は驚いて俺達を見る。
それに対して壱は何故か嬉しそうに笑っている。
「はいはい、奥の部屋をお使い下さい」
ワザとらしく改まった言い方をすると、壱は奥の部屋へと俺達を促した。
「イッチー・・・ありがとな」
圭吾が小さくそう壱に呟くと、壱は今までで一番の笑顔を俺達に向けた。
「明、こっち・・・
圭吾に軽く背を押された俺は、重い足を動かし部屋に入る。
:08/07/27 12:29
:W52P
:☆☆☆
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