危ナイ兄弟愛ノカタチ:)BL
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#416 [東脂ヤ転
さっきより、ハッキリと薬が効いてきているのが分かる。
「ハァ・・・ん・・ッ・・・ハァッ・・・」
[ヤバい・・・変・・・だ・・ッ]
呼吸は乱れ、身体に触れて欲しい、という欲が増していく。
そんな俺をよそに、静兄は黙って車を走らせている。
[何で今更・・・連れ戻しに来たりするの・・・?]
そんなことされたら、また変に期待するじゃないか・・・。
俺はそんな思いも言えずに、黙って外の景色を見つめていた。
:08/03/27 07:14
:W52P
:☆☆☆
#417 [東脂ヤ転
キキー・・・ッ!
車を走らせて5分。
家ではない、どこかの駐車場に車は停まった。
「?」
俺は何でココに停まったのか分からず、静兄の方にゆっくりと振り返る。
「何でこ・・・・ぅわ・・ッ!!」
俺が話しかけようとしたその時、突然助手席を倒された。
静兄が俺の上に馬乗りする状態になる。
「・・・・離し・・・て」
俺の声は震える。
街灯が静兄の顔をぼんやりと照らした。
「・・・・・!!!」
その時、俺は初めて気付いた。
「静兄・・・・泣いてる・・・の・・・・?」
:08/03/27 07:51
:W52P
:☆☆☆
#418 [東脂ヤ転
「ん・・・ッ!!んん・・・ッ」
俺が驚いて静兄を見つめていると、突然奪うようなキスをされる。
その間にも、俺の頬に静兄の涙が落ちる。
「・・・・ッ・・・ハァッ・・・くそッ!!!!」
静兄は唇を離すと、シートを強く殴った。
[静兄・・・?]
こんなに感情を露わにしている静兄を、俺は初めて見た。
「鳴・・・・今何時か分かるか・・・・?」
静兄が静かに俺に訊く。
:08/03/27 08:01
:W52P
:☆☆☆
#419 [東脂ヤ転
「え・・・・・?」
「3時過ぎだったよ・・・お前が家に居ないって分かった時・・・・どれだけ・・・心配したか・・・」
いつもは大きく見える静兄が、凄く幼い少年のように見えた。
「何で・・・・圭吾なんだ・・・・!?」
静兄は苦しそうに言葉を続ける。
「俺は・・・・絶対・・・・」
静兄が俺を見つめる。
その瞳には、俺の姿だけが映っていた。
「お前を離さない」
唇が触れそうな距離で、静兄は低くく囁いた。
今の俺にはそれだけで、身体が熱くなった。
:08/03/27 08:11
:W52P
:☆☆☆
#420 [東脂ヤ転
静兄の声が、俺を犯していく。
静兄に抱かれたい、と身体が叫ぶ。
[やっぱり・・・静兄はズルいよ・・・・]
しかし心は、まだ静兄を信じきれずにいる。
「瞬さんだって・・・・静兄は離さないんだろ・・・!?」
俺は静兄から目を逸らすと強く言った。
「瞬は関係ない」
静兄は俺を真っ直ぐ見ながら言う。
:08/03/27 08:16
:W52P
:☆☆☆
#421 [東脂ヤ転
「でも・・・瞬さんは・・ッ」
「アイツは俺にとって、ただの従業員だ。
それは瞬の気持ちも変わらない」
俺は言い出せずにいた想いが込み上げてきて、静兄をまだ見れずにいる。
「でも・・・ッ・・・でも・・!!!」
そこまで言うと、涙が溢れてきて胸が軋んだ。
[もう・・・分かんないよ・・・・]
自分でも自分が分からなくて、俺は手で顔を覆った。
:08/03/27 08:49
:W52P
:☆☆☆
#422 [けーき]
:08/03/27 09:16
:SH703i
:jRaidbro
#423 [東脂ヤ転
「鳴・・・・」
静兄がいつもの優しい声で俺の名を呼び、俺の手を顔からどけさせる。
「お前が、"言葉"を望むなら、いくらでもくれてやる」
俺は黙って静兄を見つめる。
「お前が、"側にいて欲しい"と望むなら、飽きる程側にいてやる」
静兄の手が俺の涙をすくう。
「鳴・・・・だからお前は、」
静兄が微笑む。
「安心して俺の側にいろ」
:08/03/27 09:42
:W52P
:☆☆☆
#424 [くに]
:08/03/27 09:52
:SH904i
:jcBiko7w
#425 [東脂ヤ転
涙で、静兄が霞んで見えた。
今までになく、胸が温かくなってゆくのが分かる。
「それで?・・・鳴は何を望む?」
静兄が優しく俺のおでこにキスする。
その優しさが今はただ嬉しくて、また涙が込み上げてきた。
「・・・・・・全部・・・ッ」
俺は小さく呟く。
街灯で薄く照らされた静兄は、今までにも増してカッコ良く見える。
「全部、して欲しい・・・ッ」
1番言いたかった言葉を口にした瞬間、身体が燃えるように熱くなった。
:08/03/28 00:48
:W52P
:☆☆☆
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