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#386 [わたしの家2/3 林檎]
そうか…
私、誘拐されたんだ…

暴れてみても相手はびくともしない。
しばらく泣き叫んでいたけれど、いつの間にか疲れて寝てしまった。

そして次の日から監禁生活が始まった。
ご飯も食べれるし自由に動き回れる。
しかし、これだけは何度も言われた。

「絶対に外に出ちゃ駄目だよ…」

⏰:08/05/30 22:35 📱:D705i 🆔:s9NUpGeM


#387 [わたしの家3/3 林檎]
私は守った。
しかし監禁されて何日も経っていくうちに、とうとう我慢できなくなってしまった。
家族に会いたいという欲求に耐えられなかったのだ。

その夜
晩ご飯中にリビングを飛び出し、階段を駆け下りて全力で走った。
一枚の大きな扉目指して。

後ろからはドタドタと大きな足音と叫び声が付いてきている。
後ろを振り返らずひたすら走る。

玄関まであと少しのところで体が浮いた。
「もー、駄目でしょ。逃げたら。」

今日も駄目だった。
これで何度目だろうか…
今日もまた女の子に抱かれながら階段を上がる。
いつになったら私の家に帰れるのだろうか。

長い廊下に今日も
「ニャー」という虚しい鳴き声だけが響き渡る。

⏰:08/05/30 23:00 📱:D705i 🆔:s9NUpGeM


#388 [林檎]
初投稿です(・∀・)
何か意味不明になりました

このスレ好きです
これからも機会があれば投稿していくんでよろしくお願いします!
.

⏰:08/05/30 23:04 📱:D705i 🆔:s9NUpGeM


#389 [[デーブ。1/3]キノコ。]
『はぁ〜…』
またため息が出てしまった。
そのため息を見て後輩の真理が言った。
『どうしたんですか、紀(のり)さん?』
ため息の理由?そんな事はわかっていた。だけどそれを言ったらたぶん引かれて先輩・後輩の関係が崩れ仕事がやりにくくなるかも…それ以上にもしかしたら言いふらされて会社を追い出されるかも…などと得意な妄想を膨らましたあげく
『なんとなく…?』
などと考えた時間がもったいないくらいの中途半端な答えを出してしまった。
少しめんどくさそうな顔になった真理は仕事に戻った。



仕事が終わり、いつものようにレンタルショップに立ち寄る。店内の行き先が決まってると足取りも軽い。
『あっ、あった。』
DVDコーナーから取った作品は《ミート・ザ・○アレンツ2》大好きなハリウッド俳優《ベン・○ティラー》のものだ。私は最近彼にはまりすぎている。
仕事帰りにいつもDVDを借りて暇さえあれば彼とのloveを妄想している毎日。今日のため息も妄想の結果である。
『彼とどうやったら出会えるんだろう。』
『結婚してるし最初は不倫になるのは避けて通れない道ね〜。』
悩んだあげく答えも出ずため息だけが出た。

⏰:08/05/31 02:53 📱:D905i 🆔:89QFacG2


#390 [[デーブ。2/3]キノコ。]
家につき郵便受けを開けると広告が入っていた。『駅前にジオ○オープン…ふ〜ん。』
部屋に入りビールを飲みながらその広告を見て考えた。
『いざベンに会った時、英語が喋れないと不便だ。共に生活をしていくうえでコミュニケーションも取れず文化の壁が乗り越えられない。』
沸々とわいたやる気と焦り。焦りはなぜもっと早く気づかなかったのかという焦り。ビールを一口飲み
『ベン・紀になるのかぁ〜。あれ、紀・ベン?○ティラー・紀?紀・○ティラー?アメリカってどっちが名字だっけ…。』
まぁ、どっちでもよかった。わからなかったらジオ○に聞こう。
ただ、《紀・ベン》だけは少し嫌だった。



翌週、私はジオ○の教室にいた。イケメン講師がいると受付の人に言われたのにまったく見当たらない。目の前にいるのはデーブ・○ペクター風な外国人講師だった。それでも私は必死に勉強した。その間に講師はデーブ・○ペクターからデーブ○久保風な日系アメリカ人に変わったが必死に勉強した。DVD鑑賞を週1に抑え、日課の妄想をお休み前の10分だけに我慢して必死に勉強した。そのかいあって半年後には結構ペラペラになっていた。
ただベン・○ティラーには会っていない。

⏰:08/05/31 02:56 📱:D905i 🆔:89QFacG2


#391 [[デーブ。3/3]キノコ。]
週末の土曜日、今日はDVD鑑賞の日。いつも通り足取り軽くお目当てのところへ行く。
『あっ。あった。』
《ブラザー・○ッド》言わずと知れた《アナタガ、スキダカラー》のチャン・ド○ゴンのものだ。
『女ってすぐ心変わりするんだよねー。』
一人で喋りながらレジへ向かった。
『それに今秋だし。』
不思議そうにみる店員。


帰り道また気づく。
『次は韓国語かぁ〜。アニュハセヨかぁ。おばちゃん多そう。チャン・紀?ド○ゴン・紀?』
まぁ、どれにせよしっくりこない名前だと思った。

⏰:08/05/31 03:01 📱:D905i 🆔:89QFacG2


#392 [キノコ。]
初投稿です
このスレ大好きですみなさんの作品とても面白く勉強になります
これからも面白い作品期待しています(>_<)


アタシの作品ゎクダグダ系なので軽く見ていただければ嬉しいデス笑。
またきまーす

⏰:08/05/31 03:04 📱:D905i 🆔:89QFacG2


#393 [◆vzApYZDoz6]
>>388
>>392
参加者キターw
乙です、またジャカスカ来てくださいw

⏰:08/05/31 03:51 📱:P903i 🆔:mlOVWIRI


#394 [[定年。1/2]キノコ。]
妻『お父さん、本当に行くんですか?』
心配そうに妻は言う。
夫『あたりまえだろう。ここまできて引き下がれないだろうが。』



秋山米作。61歳。無事定年退職を迎え妻と二人年金生活と少しの蓄えで第2の人生を迎えた。
(息子二人を立派に育て決して裕福ではなかったが絵に描いたような幸せな家族だったと誇りに思う。)と妻は定年の日に感謝の言葉として言ってくれた。
それなりに仕事も大変だったが家族との時間も大切にした。それがこの結果だ。我が人生に悔いなし。



妻と二人の時間が始まり3ヶ月。最初の内は時間に縛られず自由にのんびり行こうと思ったが、長年の生活サイクルが出来ていて朝は5時に目覚め夜は8時に就寝。サラリーマン時代と何も変わらない生活。ただ変わったのは今まで仕事をしていた時間に何もする事がないという事だ。暇だ。暇だ。
趣味を見つけようにも飽きっぽい私には無理だろう。と始める前から諦めてしまう。
この先ぽっくり逝ってしまうその日まで何をして生きよう?と模索していると妻が一つの雑誌を手渡した。
妻『お隣の山田さんがこの雑誌で趣味を見つけたらしいわよ。今はウォーキングしながら絵を描いてるそうよ。』
夫『あの山田さんが…絵をねぇ〜。せっかちなのに描けるのかね。』
妻『人の心配してる場合?』

⏰:08/05/31 04:10 📱:D905i 🆔:89QFacG2


#395 [◆vzApYZDoz6]
読んできたので、少し批評を…

>>385-387
文章は悪くないです
ただ、全体的によく分からないです…
描写が間接的すぎると言うか
最後のネコとか逃げる子を抱き上げた女の子とか、多分繋がりがあるんでしょうが、繋がりが分かるような文が無いので、なんのこっちゃ? になってしまいます
その辺を、直接的に繋がるような文章にして、読み手に伝わるようにするといいかもしれません
なんか難しいこと言ってすみませんw

>>389-391
こういう雰囲気の小説すごく好きw
自分でも書いてみたんですけど(かなり最初の方の『雪』とか『賭け』とかw)、なかなかユルい雰囲気が出せないですw
普通の小説なら人物名の○は避けるべきですが、こういう小説なら全然アリですね、雰囲気出ててw
行間をもう少し空けるのと、会話を「」←これにするように気をつければいいと思います

⏰:08/05/31 04:11 📱:P903i 🆔:mlOVWIRI


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