木の下でかくれんぼ
最新 最初 🆕
#218 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

>>217

文頭が「叔母さんと叔母さん」となっていますが、それは書き間違いです。すみません。

○叔母さんと叔父さん
×叔母さんと叔母さん

⏰:08/05/11 17:05 📱:L704i 🆔:5YNNSfM6


#219 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

「……ねぇ…………嬉しい…………?」

カミヤマくんはわたしの手を取り訊いた。

その声には罪悪感などまるで感じることが出来ず、わたしは震えた。

⏰:08/05/11 17:52 📱:L704i 🆔:5YNNSfM6


#220 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

当たり前のように叔母さんと叔父さん、そして自分の両親を殺したこの男は一体誰なの。

まるで悪魔だ。

無邪気に、当たり前のように欲しい玩具を手にいれる為に人を皆殺しにする悪魔なのだ。

⏰:08/05/11 17:53 📱:L704i 🆔:5YNNSfM6


#221 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

「………い…」

「え?」



「嫌ぁあぁあぁぁぁぁー! 人殺し! キチガイ! 放してよ、放してよーっ!」

⏰:08/05/11 17:54 📱:L704i 🆔:5YNNSfM6


#222 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

カミヤマくんの手を思い切り振り払い、わたしは逃げ出す。

後ろから「待って!」と言うカミヤマくんの叫び声が聞こえた。

⏰:08/05/11 17:56 📱:L704i 🆔:5YNNSfM6


#223 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

足が重い、上手く走れない。

アスファルトが底無し沼のように感じた。

まるで、逃げるわたしの足の力を吸い込んでいくようだった。

⏰:08/05/11 17:56 📱:L704i 🆔:5YNNSfM6


#224 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

「待ってサエコ! どうして逃げるの! 僕が守ってあげるよ、何も怖くなんかないよ!」

「来ないでぇぇ! 助けて、誰か助けてぇぇぇーっ!」

⏰:08/05/11 17:57 📱:L704i 🆔:5YNNSfM6


#225 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

逃げ回る途中、登校する生徒がわたし達を怪訝そうな目で見ていた。

何度か車にひかれそうにもなったが、けして立ち止まらなかった。

立ち止まればカミヤマくんという狂気に飲み込まれる。

⏰:08/05/11 17:58 📱:L704i 🆔:5YNNSfM6


#226 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

しかし、もうわたしの体力は限界に近づいていた。

ヒュウヒュウと肺は鳴り限界を知らせ、足はガクガクと痙攣している。

それに比べカミヤマくんはまだ叫び声を上げながら平然と追いかけてくる。

この調子だと、間もなくわたしは追いつかれるのだろう。わたしの頭に絶望がよぎった。

⏰:08/05/11 18:02 📱:L704i 🆔:5YNNSfM6


#227 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

気付くと、わたしは学校の銀杏の木の下に倒れ込んでいた。

肺が酸素を求めて泣きわめく。

うつろな目で回りを見渡すと、大勢の生徒がわたしを凝視しているのが分かった。

⏰:08/05/11 19:42 📱:L704i 🆔:5YNNSfM6


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194