木の下でかくれんぼ
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#15 [ちむ◆kIFO7LoPgI]




クラスメイトのアサミさんとわたしはよく似ているらしい。

数日前に教師からそう言われ、初めて意識するようになった。

⏰:08/03/16 16:40 📱:L704i 🆔:wszi2a0k


#16 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


アサミさんは花が咲くように笑い、人間性のよさと美貌で男女問わずクラスメイトに愛されている人である。

そんなアサミさんと教室の隅でひっそりと授業に参加するわたしが似ているなんて、信じられなかった。

⏰:08/03/16 16:43 📱:L704i 🆔:wszi2a0k


#17 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


しかし、心当たりがないわけではない。

よく登校中に後ろから「アサミ、おはよう!」と声をかけられるし、学級新聞に出てもいないボランティア活動の参加者に加えられ称えれていたこともあった。

⏰:08/03/16 16:45 📱:L704i 🆔:wszi2a0k


#18 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


その度にわたしは申し訳ない気持ちになり、アサミさんをまともに見れなかった。

しかし当の本人は何事もなかったかのように話題にもださない。

⏰:08/03/16 16:54 📱:L704i 🆔:wszi2a0k


#19 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


わたしは内心、ほっとしていた。

取っつかれてもわたしは滅多にクラスメイトと話さないため緊張で声がひっくり返る可能性があるからである。

⏰:08/03/16 16:57 📱:L704i 🆔:wszi2a0k


#20 [ちむ◆kIFO7LoPgI]




「アサミとサエコさんって似てるよね」

退屈な昼休みに、いつものように読書をしていた時だった。

ストーブの回りに固まって談話していた女子の一人がアサミさんにそう言い放ったのである。

⏰:08/03/16 19:41 📱:L704i 🆔:wszi2a0k


#21 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


その瞬間、教室の空気が凍った気がした。

ストーブの方を見ると女子の一人がにやにやと笑っていたので、わざとわたしに聞こえるようにいったものだと分かった。

しかしわたしはアサミさんがいつものように受け流してくれると信じていた。

⏰:08/03/16 19:43 📱:L704i 🆔:wszi2a0k


#22 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


「やめてよ。どこが似てるって言うのよ」

嫌悪感をあらわにした顔で、アサミさんはわたし睨んだ。

予想外の展開だった。

わたしはごめんなさいと呟いてためらいがちに顔を伏せた。

⏰:08/03/16 19:44 📱:L704i 🆔:wszi2a0k


#23 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


そんなわたしの反応を面白がるクラスメイトの笑い声が聞こえてきた。

わたしは顔から火が出るんじゃないかと思うくらい顔が熱くなるのを感じた。

⏰:08/03/16 21:35 📱:L704i 🆔:wszi2a0k


#24 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


気づくと、机の前に誰かかが立っていた。それはろしい顔をしたアサミさんだった。

「なに喜んでるの?」

アサミさんは机に両手をおき、顔を近づけてわたしの耳元で囁いた。

アサミさんは口の端をあげて笑っていた。

⏰:08/03/16 21:36 📱:L704i 🆔:wszi2a0k


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