木の下でかくれんぼ
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#311 [神崎もえ子◆Hi9o8eIXuA]
カミヤマミヤトの目が妖しく細められる。
「アサミとサエコさんのことなんだけど……」
「…………」
私は息を飲んだ。
「アンドウさん、なにか知らないかい?」
:08/08/23 14:29
:L704i
:enqIgMv2
#312 [もえ子◆Hi9o8eIXuA]
知らない。
そう答えれば、なにか恐ろしいことが起こるような気がした。
けれど、暇潰しのイベントにはどんな些細なことでも関わりたくはない。
:08/08/29 21:01
:L704i
:YrPmToZ.
#313 [もえ子◆Hi9o8eIXuA]
あくまでも私は安全にイベントを監視して楽しめる観客席に居たいのである。
苦悩するのはステージで踊る役者だけでいい。
関わればイベントではなく、ただのモメゴトに変わる。
折角見つけた暇潰しを逃したくはない。
:08/08/29 21:05
:L704i
:YrPmToZ.
#314 [もえ子◆Hi9o8eIXuA]
「……知らないわ。アサミさんとサエコさんのことだなんて、まったくなんのことだか分からないわね。どうしてそんなことを訊くの?」
これでいいのだ、と私は再び小説に目を向けた。
しばらくしてもカミヤマミヤトの反応がないので見てみる。
:08/08/29 21:06
:L704i
:YrPmToZ.
#315 [もえ子◆Hi9o8eIXuA]
そこには叫び声をあげたくなるほどの、恐ろしい虚無に満ちた目をジッと向けた彼がいた。
私を見ている。
ただ、見ている。
彼はゆっくりと口を開いた。
:08/08/30 06:53
:L704i
:7BwVXeEI
#316 [もえ子◆Hi9o8eIXuA]
「嘘だよ」
あきれたような眼差しで私を見ながら、カミヤマミヤトはつぶやくように言った。
「君はアサミがサエコに屋上に来るように告げた時、確かにその場にいた。黒板消しなんて下手な芝居をしながら。ササキアキコがサエコをなじった時に一緒に笑ってた、サエコが泣いた時も笑ってた」
:08/08/30 06:55
:L704i
:7BwVXeEI
#317 [もえ子◆Hi9o8eIXuA]
「……っ……!」
私の手が震え始め、小説が机に滑り落ちた。
何故、どうして?
目の前がぐるぐると回り出す。
:08/08/30 06:56
:L704i
:7BwVXeEI
#318 [もえ子◆Hi9o8eIXuA]
この男は、カミヤマミヤトは、一体なにを言っているのだろう?
なぜ芝居などと分かるのだろう?
そもそも、なぜ全てを知っていたのにわざわざ私に訊いてきたのだろう?
:08/08/30 06:56
:L704i
:7BwVXeEI
#319 [もえ子◆Hi9o8eIXuA]
恐ろしい。
葛藤する心は私の体を心底震えあがらせていた。
クラスメイトのざわめきがここは地獄の修羅場などではないことを教える。
:08/08/30 06:57
:L704i
:7BwVXeEI
#320 [もえ子◆Hi9o8eIXuA]
「僕は回りくどいものが嫌いだから、単刀直入に言うよ。アンドウナナミ、僕とサエコの邪魔をしたら容赦しない。見学者気取りで詮索を入れるのも止めることだな」
少し間をあけて私は訊いた。
「……どういうこと?」
:08/08/30 06:58
:L704i
:7BwVXeEI
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