木の下でかくれんぼ
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#95 [ちむ◆kIFO7LoPgI]
アンドウさんは目の前の扉を指差した。
それは軽くて薄い、よく見掛ける銀色の扉だった。
……この先にアサミさんがいる。
:08/04/05 19:42
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#96 [ちむ◆kIFO7LoPgI]
「…………」
わたしは頷いた。
アンドウさんがゆっくりとドアノブを回し、手前に引く。
その先にはアサミさんが倒れていた近くにある花壇が並んでいた。
:08/04/05 19:45
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#97 [ちむ◆kIFO7LoPgI]
唐突に、アンドウさんがわたしの制服の裾を掴んだ。
その手は震えていた。
「……私、怖いわ……」
わたしは固く目をつぶる。
「……それはわたしもだけど、このまま放っておけるものでもないわよアレは……」
:08/04/05 19:45
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#98 [ちむ◆kIFO7LoPgI]
目を開けて大きく深呼吸をした後、わたしはアサミさんの元へと歩き出した。
アンドウさんも口を押さえてうつむきながらついてくる。
しばらく歩いていると、アンドウさんが口を開いた。
:08/04/05 19:56
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#99 [ちむ◆kIFO7LoPgI]
「ねぇ、おかしいわ。アサミさんが倒れていたのは確かにこの辺りのはずなのにいない……」
アンドウさんの言うとおりだった。
屋上から覗いた時、確かにわたしもこの辺りにアサミさんが倒れていたのを見た。
それがいったいどうしていないのか、立って歩いたとは考えにくい。
:08/04/05 20:08
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#100 [ちむ◆kIFO7LoPgI]
「……アサミさん、きっと無事だったのよ。だから歩いてここから出ていった……」
わたしがそう言うとアンドウさんは怪訝な顔をした。
正直、わたしもそんな気持ちだった。
:08/04/05 20:10
:L704i
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#101 [ちむ◆kIFO7LoPgI]
「先生が見つけた、なんてことないわよね?」
アンドウさんが職員室のある方向を見つめた。
あり得ない話じゃない。
ここから職員室まで十秒とかからないのだから、アサミさんを見つけた先生がどこかに連れていった可能性も十分ある。
:08/04/06 13:57
:L704i
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#102 [ちむ◆kIFO7LoPgI]
わたしとアンドウさんはとりあえず職員室に行き、先生に特別な動きがなかったか調べにいくことにした。
「きっと残っている先生は少ないわ」
アンドウさんがそう言った時だった。
わたしは職員室から出てくる人影を見つけた。
:08/04/06 14:03
:L704i
:SMgbg5T6
#103 [ちむ◆kIFO7LoPgI]
カミヤマくんだった。
驚く暇もなくカミヤマくんはすぐにわたし達を見つけると、真っ直ぐこちらに走ってきた。
どうすればいいの、どう対応すればいいの!
唐突な展開にどうしようもないほど鼓動が高まる。
:08/04/06 14:05
:L704i
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#104 [ちむ◆kIFO7LoPgI]
「サエコさんとアンドウさん!いいところにいてくれたよ!」
カミヤマくんの柔らかくて優しい声が中庭に響く。
アンドウさんが飛びはねるようにカミヤマくんの方へと振り向いた。
:08/04/06 14:18
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