*柴日記*
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#61 [向日葵]
桜はエプロンしているから、遅くなった私の代わりに晩御飯を作ってくれてたらしい。

私も着替えを済ませると、桜の手伝いをする為エプロンをつける。

「ごめんね遅くなって」

「いいよこれくらい。あたしもたまたま早かったから。今日はカレーとサラダだよ」

カレーに入れる野菜を炒めてる横で、私はサラダにするキュウリを刻む。

「でも今日なんで柴も一緒だったの?」

桜が聞いて来たので、柴が私をわざわざ迎えに来た経緯を話した。

⏰:08/03/23 23:50 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#62 [向日葵]
話し終えた時、桜はなんとも言えない顔をしていた。

「お姉ちゃん……やるね」

「え?キュウリの輪切り?そりゃ桜よりは慣れて」

「あー違う違う違う……。……てかお姉ちゃん、分からないの?」

「何が」

この時桜が「鈍感だとは思ってたけどここまで鈍感てはっ!」と心の中で衝撃を受けていたなんて私は知らない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「たっだいまぁぁ!」

⏰:08/03/23 23:52 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#63 [向日葵]
皆でカレーを食べてる時、陽気なお母さんの声がした。

こういう声の時は100%酔ってる……。
でもそこまで酔うって事は、何か嫌な事があったのかもしれない。

そうでなければ7時半と言う酔うには早い時間にここまでベロベロにはならないだろう。

私達が食事をしているリビングに、お母さんを抱き上げているお父さんが顔を出した。

「ごめんね皆。お母さんこのまま寝かしてくるから気にせず食べてて」

「ハーイ」

お父さん達が部屋に行ったと同時に柴が呟いた。

「祐子さんのキャラ濃すぎて一朗さんが薄く見える……」

⏰:08/03/23 23:54 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#64 [向日葵]
因みに祐子(ユウコ)とはお母さん、一朗(イチロウ)とはお父さんの事である。

元気で男っぽいお母さんとは違い、お父さんは優しくてもの静かな。

2人のなれそめを聞けば、やっぱりと言うか告白したのはお母さんかららしい。

「越姉、明日お粥作った方がいいかもよ。また母さん気分悪いとか言いそうだし。」

空の忠告に、素直に私は頷く。

「おかあさんだいじょうぶー?」

「大丈夫よ苺。母さん強いから」

苺が心配しているのを、桜がなだめる。
やっぱり小さい子って、雰囲気とかを敏感に感じとっちゃうのかなー……。

⏰:08/03/24 00:00 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#65 [向日葵]
>>64

※訂正※

×もの静かな

○もの静かだ

⏰:08/03/24 00:09 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#66 [向日葵]
「あ、そういえば桜。お姉ちゃん明日から遅くなるかも」

「もーすぐ体育祭だもんね。練習とか?」

「うん。あと応援グッズとかね」

「え、また越遅くなんの?」

途中で柴が割り込んできた。

眉を寄せて納得いかないような顔をしている。

「ご、ごめんね柴……」

「柴ワガママ言うなよな!越姉だってやらなきゃいけないことあんだからさ」

⏰:08/03/26 00:34 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#67 [向日葵]
22歳が10歳に怒られるってどうなの……。

柴はムーッとしながらも小さい声で「分かってる」と言った。

全然分かってなさそうだけど……。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

宿題をしている時、私の部屋を誰かがノックした。

音楽を聞きながらやっていたので、イヤホンを耳から外してドアを開ける。

そこにいたのは苺だった。

「おねーちゃぁん……」

「どうしたの苺。寝たんじゃなかったの?」

⏰:08/03/26 00:38 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#68 [向日葵]
いつも一緒に寝ているパンダのぬいぐるみを小さな手で抱えて、目をこする苺は少し泣きそうだった。

どうやらぐずってるみたい。

抱き上げて、背中をトントン優しく叩いてやる。

「こわいゆめ見そうなの……。きょうおねちゃんとねていい?」

「お姉ちゃん宿題あるから電気つけてるよ?苺電気ついてたら寝れないでしょう?」

それでも苺は一緒に寝たいのか、私の腕の中で「んー……」と体を少しよじりながら唸る。

⏰:08/03/26 00:42 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#69 [向日葵]
困ったなー……どうしよ。
桜と空はもう寝てるし……。

「何してんの」

お風呂あがりの柴が、タオルを頭に被せたままやって来た。

最終的に私に拭いてもらう予定だったのか、髪の毛からはいくつか雫がポタポタと落ちていた。

柴は私と苺を交互に見てから苺に手を伸ばした。
そして私がやったようにあやす。

「苺ー。大丈夫。怖い夢は見ないよ。」

⏰:08/03/26 00:47 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#70 [向日葵]
「ほんと?しばちゃん」

「俺が寝るまで一緒にいてあげたら絶対ね」

苺は柴の腕の中でしばらく考えると、私の方を見て「おやすみなさい」と言った。

それから柴と一緒に部屋へ行った。

私はそのままドア近くでぼんやりと壁にもたれながらいた。

苺がぐずるのは今日みたいにお母さんが酔っ払って帰って来た日のみ。

お母さんの身にまとってる雰囲気が違っているのに小さいながら戸惑っているみたい。

⏰:08/03/26 00:51 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


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