*柴日記*
最新 最初 全 
#628 [向日葵]
:08/09/20 03:10
:SO906i
:☆☆☆
#629 [向日葵]
:08/09/20 03:25
:SO906i
:☆☆☆
#630 [向日葵]
:08/09/20 03:30
:SO906i
:☆☆☆
#631 [向日葵]
急な光に眩しいと思いながら周りを見渡す。
「……保健室?」
「そうだよ」
シャッとカーテンが開いたと思えば、そこに神田一朗が立っていた。
「風邪らしくって、熱が38度もあったんだ。家の方に電話してきた所だから、もう少し寝てていいよ」
ベッドのそばにある椅子に神田一朗は座る。
そしてあのたれ目がちな目で優しく祐子を見つめる。
祐子は落ち着かなくてそわそわしだす。
「森下さんって軽いよね。喧嘩強いから筋肉もついてるかと思ったけど柔らかいし」
:08/09/25 01:03
:SO906i
:☆☆☆
#632 [向日葵]
ここにいると言う事は神田一朗が運んだからだろう。
そしてその持ち上げた感想を聞かされ、祐子は顔を赤くする。
「だから……っ、何が言いたい……っ」
神田一朗はゆっくりと手を伸ばすと、祐子の髪に触れ優しく撫でる。
その柔らかな手つきに、祐子の胸は跳ね上がる。
「女の子だからって言うのもあるけど、僕にとっては森下さんは特別な女の子だからね、自分で自分の身を守るんじゃなくって、僕が守ってあげたいと思うんだ」
決意表明かのように、まっすぐに祐子を見つめ、そう言う。
ギュッと目を瞑りたい衝動に祐子はかられる。
:08/09/25 01:13
:SO906i
:☆☆☆
#633 [向日葵]
[女の子に囲まれてる翠を助けてくれたの]
あぁ、これじゃ両親と同じではないか。
ゆくゆくは恋愛?そして結婚?
なんとも馬鹿馬鹿しい……。
そう思っていても、この優しい綺麗な手をはねつけれない祐子だ。
それどころか心地よくて眠気すら感じる。
でもそれは熱のせいだという事にする。
「祐子……」
「ん?」
「森下さんなんて痒い呼び方するな。呼ぶなら下の名前で呼べばいい……」
:08/09/25 01:17
:SO906i
:☆☆☆
#634 [向日葵]
一層笑みを深くする神田一朗。
息をするのを忘れてしまいそうになる。
「僕も一朗でいいよ。祐子さん」
下の名前だと、余計に痒くなってしまった。
――――――――
―――――――――――……
若かったんだなあたし……。
食事も終わり、食後の一服と煙草をくわえながら祐子は思う。
あんなにうろたえなくても良かっただろうに。
それは仕方のない事なのだ。
喧嘩しかなかった毎日に突然舞い降りたロマンス。
慣れれる訳がない。
:08/09/25 01:22
:SO906i
:☆☆☆
#635 [向日葵]
結婚だってするとは思ってもみなかったのも本音だ。
一朗は思ったよりもずっと強引で、しつこかった。
――――――――
―――――――――――……
「祐子さん、一緒帰らない?」
「なんでお前と……」
3年にもなんとかあがれた祐子は、相変わらず一朗に追いかけられていた。
それはもう忠犬としか言いようがないくらい、毎時間、毎日……。
しかし祐子は、段々と自分の気持ちを自覚しつつある為、前のように強く拒否出来ないでいた。
:08/09/25 01:28
:SO906i
:☆☆☆
#636 [向日葵]
それにもまた困ったし、戸惑っていた。
「まさかまた喧嘩?」
ずずいと顔を近づけるものだから、祐子はびくっとしながら数歩素早く後ずさる。
「あ、あたしが喧嘩しようが何しようが自由だろっ!それに喧嘩じゃない!母親に頼まれてる事があんだよっ!」
「なぁんだ買い物か。じゃあ一緒に行こっかぁっ」
と突然手を握り指を絡めるものだから祐子は更にうろたえる。
「だからついてくんなぁぁぁっ!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
頼まれていたものとは、翠が趣味としているお菓子作りの為の材料だった。
:08/09/25 01:34
:SO906i
:☆☆☆
#637 [向日葵]
「祐子さんは料理しないの?」
「出来なくはない。でもめんどくさい」
ポイポイと頼まれてる材料をカゴに入れながら祐子は答える。
すると一朗が「んー」と唸ったので、片眉を上げて振り向く。
「なんだよ」
「不味くはないんだよね?」
「だから出来なくはないって……」
「じゃあお弁当作ってよ」
口をポカンと開けて一朗を見る。
一朗は目を輝かせたまま祐子を見る。
:08/09/25 01:37
:SO906i
:☆☆☆
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194