*柴日記*
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#65 [向日葵]
>>64

※訂正※

×もの静かな

○もの静かだ

⏰:08/03/24 00:09 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#66 [向日葵]
「あ、そういえば桜。お姉ちゃん明日から遅くなるかも」

「もーすぐ体育祭だもんね。練習とか?」

「うん。あと応援グッズとかね」

「え、また越遅くなんの?」

途中で柴が割り込んできた。

眉を寄せて納得いかないような顔をしている。

「ご、ごめんね柴……」

「柴ワガママ言うなよな!越姉だってやらなきゃいけないことあんだからさ」

⏰:08/03/26 00:34 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#67 [向日葵]
22歳が10歳に怒られるってどうなの……。

柴はムーッとしながらも小さい声で「分かってる」と言った。

全然分かってなさそうだけど……。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

宿題をしている時、私の部屋を誰かがノックした。

音楽を聞きながらやっていたので、イヤホンを耳から外してドアを開ける。

そこにいたのは苺だった。

「おねーちゃぁん……」

「どうしたの苺。寝たんじゃなかったの?」

⏰:08/03/26 00:38 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#68 [向日葵]
いつも一緒に寝ているパンダのぬいぐるみを小さな手で抱えて、目をこする苺は少し泣きそうだった。

どうやらぐずってるみたい。

抱き上げて、背中をトントン優しく叩いてやる。

「こわいゆめ見そうなの……。きょうおねちゃんとねていい?」

「お姉ちゃん宿題あるから電気つけてるよ?苺電気ついてたら寝れないでしょう?」

それでも苺は一緒に寝たいのか、私の腕の中で「んー……」と体を少しよじりながら唸る。

⏰:08/03/26 00:42 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#69 [向日葵]
困ったなー……どうしよ。
桜と空はもう寝てるし……。

「何してんの」

お風呂あがりの柴が、タオルを頭に被せたままやって来た。

最終的に私に拭いてもらう予定だったのか、髪の毛からはいくつか雫がポタポタと落ちていた。

柴は私と苺を交互に見てから苺に手を伸ばした。
そして私がやったようにあやす。

「苺ー。大丈夫。怖い夢は見ないよ。」

⏰:08/03/26 00:47 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#70 [向日葵]
「ほんと?しばちゃん」

「俺が寝るまで一緒にいてあげたら絶対ね」

苺は柴の腕の中でしばらく考えると、私の方を見て「おやすみなさい」と言った。

それから柴と一緒に部屋へ行った。

私はそのままドア近くでぼんやりと壁にもたれながらいた。

苺がぐずるのは今日みたいにお母さんが酔っ払って帰って来た日のみ。

お母さんの身にまとってる雰囲気が違っているのに小さいながら戸惑っているみたい。

⏰:08/03/26 00:51 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#71 [向日葵]
さっきも言ったけれどお母さんが酔っ払うのには理由があった。

1つは仕事。
上司が気持ち悪いくせに偉そうだとか、お客さんが理不尽な事注文してくるとか。

2つめは……家族の事。
やっぱり、私達のような家族は陰口をされる事が少なくない。

血が繋がってないのがそんなに駄目なのかな……。

「越?」

ハッとして目線を上げれば、目の前に柴がいつの間にかいた。

「あ……苺ありがとう。」

「ぼんやりして……どうしたの?」

⏰:08/03/26 00:57 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#72 [向日葵]
心配そうな灰色の瞳に見つめられて、不思議とホッとした。

「なぁんでも。ありがとう柴」

「そう?」

ホッとしても、胸の中のモヤモヤは簡単には取れない。だから宿題する気にはなれない私は、柴と喋る事にした。

「苺すぐ寝たんだね。」

「部屋のドア開ける頃にはもううとうとしてたから。」

「そっか……。でも今日はおまじない効かなかったなー……」

⏰:08/03/26 01:00 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#73 [向日葵]
“おまじない”が何か知らない柴は首を傾げる。

私はフッと笑って“おまじない”が何かを教えてあげた。

「さっきみたいに眠れない時はね、力一杯ギューッて抱き締めてあげるの。そしたら安心して寝れるっておまじない」

「ふーん……」

柴はまだボタボタの頭のまま部屋に入り、私のベッドに座ると自分で頭を拭きだした。

居座る気なのか、その内出て行くのか分からないので、私はとりあえずドアを閉めた。

⏰:08/03/27 00:31 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#74 [向日葵]
頭を切り換えて、また宿題を再開しようと机に向かう途中に柴が喋り出した。

「越は?」

「え?」

「おまじない。しなくていいの?」

タオルと濡れた髪の毛の隙間から、灰色の瞳が覗く。

私はそれを見つめ返した。

驚いた。
そんな事を言われたのは初めてで、今まで私はおまじないを実行する立場であって、してもらう事はなかったから……。

⏰:08/03/27 00:36 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


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