馬鹿だらけ(BL)
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#1 [生茶]
主人公:仲村翔(ナカムラショウ
友達:吉田祐太(ヨシダユウタ
   相田敏(アイダトシ

高校受験を控えた男子3人のお話

高校の名前は適当ですが…実在する学校でしたらごめんなさい

⏰:08/04/03 22:45 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#2 [生茶]
「仲村ーパス!」
「おっけーい!」

昼休み
前記選抜試験を控えているというのに、俺らは校庭でサッカーをしている。
男子のほとんどは、ほぼ毎日こうやって校庭でサッカーかバレーをしている。受験期間に入ってからは、それも少し減ったけど。

⏰:08/04/03 22:50 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#3 [生茶]
「シュートぉ!!」
「キャーッチ!」
「ぅおっ…まじかぁ…」
俺の華麗なシュートは、キーパーの相田に簡単に取られてしまった。ちくしょう。
「相田ーこっちこっち!」
「うぇーい!」
ボールは相手チームに渡り、俺らのチームのゴールに近づいていく。

⏰:08/04/03 22:53 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#4 [生茶]
「通りますよー」
「うわっ」
ナイスカット!吉田がボールを奪った!
「吉田ー!」
俺は走って吉田の近くへ行き、パスを貰う。
「河合パス!」
「アホ!河合はチームちげぇよ」
「えっうそ」
ボールは俺らのチームのゴールに収まっていた。

⏰:08/04/03 22:57 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#5 [生茶]
「あ゙ー…」
「仲村ナイスボケ!」
「今日も下手だな!」
「うるせぇお前らっ」
後ろから飛び付くように友達が来る。いつものことだ。
「まさか俺に渡すとはな」
河合と吉田がケラケラと笑いながら走ってくる。
「体育の授業と重なったんだよ」

⏰:08/04/03 23:04 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#6 [生茶]
「次何だっけ」
「国語か数学」
「数学1時間目にやったろ」
「あ、そっか」
俺たちは教室へ向かう途中、何故か競い合うように階段を駆け上がった。
「勝ったぁ!」
「馬鹿教室までだ」
1番先に階段の上に着いた俺の横を、吉田が軽やかに走って行く。
「仲村ナイスボケ」
他の奴らも走っていき、最終的には俺がビリになった。

⏰:08/04/03 23:10 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#7 [我輩は匿名である]
誰がどの台詞喋ってるかわからない。

⏰:08/04/03 23:14 📱:N703iD 🆔:☆☆☆


#8 [生茶]
5時間目は社会だった。誰だ国語って言った奴。
俺はやる気が出なくて、ぼーっとしていた。吉田がまた馬鹿をやらかして、クラス中を笑わせていた。聞いてはいなかったけど、俺は口元が緩くなっていくのを感じて、急に可笑しくなってきた。
「…」
吉田は今日は俺に話をふらない。何故だろう。暇、というか…切ない気がした。
社会の授業は、とても長かった。

⏰:08/04/03 23:17 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#9 [生茶]
我輩は匿名であるサン

私もちょっとそう思ったんですが、「」の前に名前を書くってアリなのでしょうか…
見やすくはなりそうですから、やってみます
ご指摘ありがとうございます!

⏰:08/04/03 23:21 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#10 [生茶]
俺と吉田と相田は、小学校の頃から仲が良い。3人で馬鹿やって、3人で先生に怒られたり。結構やんちゃだった。それは今も変わらない。特に吉田はトラブルメーカーだから、よく先生に目をつけられる。俺はちゃんと空気を読む。相田だけは、特別頭が良い。でも吉田と組んで先生に怒られる。
そして、相田は俺らとはクラスが違う。授業中どんなことをしているか知らないけど、とりあえずクラスの笑いはとっているらしい。

⏰:08/04/03 23:32 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#11 [生茶]
放課後
掃除が終わった教室の中に、相田のカバンが置いてあった。その隣に吉田のカバン。ここは俺のクラスで、相田のクラスじゃない。何で相田のカバンがここに?

急に胸の奥が微かに苦しくなるのを感じた。心臓の鼓動が早い。
俺は見てはいけないものを見たかのように目をそらした。

⏰:08/04/03 23:43 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#12 [生茶]
吉「ん、仲村何してんの?」
俺「え」
あれ、いた。
俺「いや…どこ行ったのかなぁと」
急に現れたから、今まで考えていたことが恥ずかしくなった。しかし俺は少し安心した。
吉「へぇ。まぁ帰ろうぜ」
俺「相田は?」
吉「相田?帰ったんじゃん?」
俺「カバン」
俺が指差す方向を吉田が見る。そこには、吉田のカバンに寄り掛る相田のカバン。
吉「何だろね。俺に用かな?」
俺「…まぁ帰ろうよ!」
吉「まぁいっか」

⏰:08/04/03 23:52 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#13 [生茶]
俺は吉田を相田から引き離そうとした。きっとあれは嫉妬だ。自分でも分かってる。でもあの言葉は咄嗟に出た言葉だった。少しでも、俺は吉田と…。
吉「そういや相田別れたんだってよ」
俺「えっ…」
相田は、付き合っていた。それはそれは仲が良くて、とても幸せそうな2人だった。
しかし俺は相田とその彼女が何故別れたのかなんて、気にしていない。気にしているのは、相田がこの頃吉田ばかりに仲良くすること。そして、彼女と別れた今、もしかして相田は吉田と…
吉「仲村?」
俺「あ、ごめん」
気になって仕方がなかった。俺は相田に対して、かなりの嫉妬感を募らせていた。

⏰:08/04/04 00:00 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#14 [三][日][月]
主さん
「」の前に名前は入れないで欲しい
確かにそれは見やすいかも知れない
でも、小説らしくあるためにも名前は入れないで、そこは何とか描写で補って欲しいな
頑張ってください!

⏰:08/04/04 00:00 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


#15 [生茶]
俺「なぁ吉田。吉田は相田をどう思う?」
いけない。何も思わず、ただぽやっとした言葉を言ってしまった。
吉「俺は親友だと思ってるよ。もちろんお前も」
笑いながらそう言う。俺の顔は見ていない。
俺「そっか」
吉田は、本当に相田のことを、ただの親友だと思っているのだろうか。
…考えすぎだろうか。俺はいつからか、吉田のことになると、深く考えてしまうことが多くなっていた。

⏰:08/04/04 00:06 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#16 [生茶]
三日月さん

小説らしさ…うーんそうですね。
ただ私の文章を書く力が無いだけですね
修行しますっ
応援ありがとうございます!

⏰:08/04/04 00:08 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#17 [生茶]

今日別れた時、吉田は不思議そうな顔をしていたが、俺のボケで何とか乗り切った。
今日は塾が無い日。俺は前期選抜を受けるから、面接の練習をしなきゃいけない。うーん…ぬいぐるみに向かってやるのも飽きたなぁ…
その時、ケータイがポケットの中で小刻みに震えた。電話が来たのだ。
急いで取り出して画面を見ると、「相田敏」と表示されていた。

⏰:08/04/04 00:16 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#18 [生茶]
俺はゆっくりとボタンを押して、ケータイを耳の位置まで持っていく。
「はい?」
「仲村、俺別れた」
一番したくない話だった。相田は電話の向こうで元気の無い声を出している。
「吉田から聞いた。…何で別れた?」
「えっ…あぁ、ちょっと喧嘩して…」
喧嘩の内容は、って聞きたかったけど、もしここで相田の口から吉田への気持ちが出てしまったら、と考えて、俺は話をそらそうとした。
「なぁ俺やばい」
「!」
相田が急に大きな声で言った。まずい、もしかして…

⏰:08/04/04 00:25 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#19 [生茶]
心の整理がつかないまま、相田は次の言葉を喋りだした。
「俺、非常識だ」
「あ、え…」
「俺……ホモだよ…どうしよう」
その言葉が出た瞬間、俺は電話を切っていた。

やばい。心臓が張り裂けそうだ。目頭が熱い。
今、一番知りたくない事実を突き付けられた。やっぱり相田は…吉田が好きだったんだ。

⏰:08/04/04 00:32 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#20 [生茶]
次の日の朝
土曜日だから、学校は休みだった。しかしそれは幸いなことだ。昨日あんなことを聞かされては、行く気がしない。
俺は朝からだるかった。体じゃない、心が重い。失恋したように落ち込んだ。
「祐太…」
俺は吉田の名前を呼んだ。あまり呼び慣れない名前だ。
しかし俺は妄想に浸る時間は無い。とにかく相田と吉田の仲を壊さなきゃいけない。俺はケータイを手にとった。すると1通のメールが届いていた。

⏰:08/04/04 00:39 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#21 [生茶]
相田からだった。あの電話の後、俺が寝た後に受信したものだった。
『ごめん』
相田が謝る理由。思いつくのは、ホモだということと、俺に言ったこと…?考えれば考えるほど頭が痛くなる。もしかしたら、吉田を好きになってしまってごめん、ということかもしれない。俺は言葉に出来ないような苦しさを感じた。それは怒りにも似ていた。

⏰:08/04/04 00:44 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#22 [生茶]
「どうすりゃいいんだよ…」
相田は吉田が好きだけど、ホモってことに抵抗みたいなもんがあって俺に相談。
俺も吉田が好きで、相田を邪魔に思ってる。

…俺が、相田にホモは最低だ、って言ってやれば…俺が有利になるようなことを言ってやれば良いんじゃないか…?

俺は前からこんなに酷い奴じゃなかった。嫉妬心ほど怖いものは無い…

俺はメールで相田を家に来るように誘った。

⏰:08/04/04 00:50 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#23 [生茶]
午後
家には誰もいなかった。相田は、俺が昼飯を食べ終わった頃にやってきた。

「お邪魔します」
「今家誰もいないからさ」
「あっ、そうなの?」
部屋に入り、俺はベッドの上、相田は机の椅子に座った。
「なぁ、お前は…ホモって、気持ち悪いと思う…?」
「やめたほうがいいよ。俺は嫌だ」
そんなこと、思っていなかった。むしろ俺は吉田とくっつきたいし、ホモに抵抗は無かった。
相田は相変わらず下を向いている。俺は相田の言葉を待った。
「そっか…」
「うん。お前は彼女いたんだし、女との付き合いとか分かるだろ?今まで通りやってりゃいいんだよ」
「でも、好きでたまらない時は?どうすれば忘れられる?」
ふられた女子のようなことを言う。まぁ女子も男子も同じようなもんか。
「考えない」
「え?」
「お前だって負け戦嫌いだろ?潔く諦めるんだよ」
「…」

⏰:08/04/04 01:02 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#24 [生茶]
「…無理だよ、俺そういうの」
今にも泣きだしそうな顔をされた。しかし、これはしょうがないことだ。吉田のことは、諦めてくれ。
「飲み物取ってくる」
そう言って立ち上がった瞬間、相田は俺の前に立って、両手で肩を掴んだ。
相田の顔が真っ赤だ。俺の素っ気ない態度に怒ったか…?
「ごめん、好きなんだ」
俺の唇に、相田の唇が重なる。

⏰:08/04/04 01:07 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#25 [生茶]
「!?」
相田が俺に…って、まさか相田が好きな男子って…
「んー!!」
俺は相田の体を引き離そうとした。しかし相田はがっちりと俺を抱き締める形で固定している。
「俺、お前が好き。いつからか分かんないけど…」
「やめろ」
息を荒げていた。俺は視線を落として震えた声で言った。
「…やめない」
「!」

⏰:08/04/04 01:14 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#26 [生茶]
「ばっ…かやめろ!!」
ベッドに俺は押し倒された。相田は俺の腕を固定したままもう一度キスをしようとする。そこに俺の頭突きが入った。
「い゙っ…」
相田がひるんだすきに、俺は足で相田の腹を蹴った。
「帰れ…」
相田が歪んで見える。涙ぐんでいた。声もさっきより震えている。相田は腹を蹴られたせいでうずくまっていたが、俺の声に驚いて顔を上げた。
「帰れ!」
相田は怯えた表情をし、小さな声でごめんというと、逃げるように帰って行った。

⏰:08/04/04 01:22 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#27 [生茶]
前期選抜は、風のように過ぎ去った。何事もなかったかのように、また元の日常が戻ってきた。
あれから相田とは話していない。あっちも、俺と吉田の中には入って来なかった。

「前期どうだったー??」
クラスの河合と柳本が駆け寄ってくる。今は休み時間。
「何かあんまりいけてない。落ちたかも…」
「落ちるとか言うなよ仲村ぁー」
「お前前期受けたんだっけ?」
「や、俺と河合は受けてない。後期に自信あんだよ!」
「成績足りないんだろ」
「あっちくしょう仲村!」

⏰:08/04/04 01:35 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#28 [生茶]
穏やかだった。前期の合格発表が気になるけど、とりあえずは受験から解放されたのだ。
しかし俺の心境は荒波のようだった。相田とのことが頭の隅に居座って消えてくれない。しかも、もし俺が相田の立場で吉田に同じことをしていたら…嫌われるだろうか。
そして俺は、勘違いで相田を苦しめて、パニック状態に陥って更に相田を傷つけた。
どうしたらいいか、全く分からない。

⏰:08/04/04 01:42 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#29 [生茶]
「なぁ、相田のやつ、この頃俺らんとこ来ねぇけど、どうしたんかな」
帰り道。俺はほぼ毎日吉田と帰っている。
「…なぁ、俺んち寄ってってくんない?」
「へ?あ、まぁいいけど」
俺は相田とは違う。吉田を襲ったりなんかしない。今は相田のことを…いや、何で相田のことを気にしてるんだろう。あぁもう、本当にどうすればいいんだよ!

⏰:08/04/04 01:49 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#30 [生茶]
「前期受ける前、相田に言われた」
「何て?」
「…」
「…」
言えない。目の前にいるのは、俺の好きな人。何で吉田に話そうと思ったんだろう。
「…可愛いな」
黙っていると、吉田が言った。俺は心臓が破裂するかと思った。
「悩んでる?」
「…少し。じゃない、結構」
「話してみ」
やっぱり、吉田はそういう人だ。俺と同じように、相田はこういう吉田に惚れたのかもしれない。
相田には俺の口から言おう。ちゃんと謝ろう。

⏰:08/04/04 01:55 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#31 [生茶]
「決心した!」
「!」
俺は大きな声で言った。吉田が少し驚いた顔をしている。息を整えて、心を落ち着かせてからこう言った。
「俺は吉田が好き。それだけ」
「…」
「相田には、俺からちゃんと言う」
「他に悩みは?」
「無い」
「俺さ、相田がお前のこと好きだってこと知ってたんだよね」
「えっ…」
「相談されてた。そっか、お前ヤキモチ妬いてたか」
はははっと吉田が笑う。俺もつられて少し笑ったけど、相田に酷いことをしたと、罪悪感を感じた。

⏰:08/04/04 02:07 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#32 [生茶]
「したい?」
「何を?」
吉田が急に笑うのをやめて、こっちを見る。
「…」
「ん!」
吉田に押し倒されてキスをされた。あの時相田にされたように。
「仲村」
ワイシャツのボタンを外される。俺の唇に重なっていた吉田の唇は、ワイシャツの下から出てきた小さな突起に移った。

⏰:08/04/04 02:16 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#33 [生茶]
「ぅー…」
「痛い?」
「変な感じ」
天井を見ながらそう答えた。まさか本当にやるとは思わなかった。今日も親がいないなんて、奇跡だった。
「っ…」
吉田の手が、俺のズボンの膨らみに触れる。そのまま円を描くように撫でている。
「…脱ぐ?」
「えー…うん…」

⏰:08/04/04 02:21 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#34 [生茶]
吉田に言われて、俺らは服を脱ぎ捨てた。そしてまたもや吉田の提案で、風呂場に移動した。
「…」
「…」
来たはいいものの、何をしていいか分からない。
「あ、洗う?」
「そうだな」



「綺麗さっぱり!」
「ふぅ…」
2人は、風邪を引かないうちに体を拭いた。

⏰:08/04/04 02:26 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#35 [生茶]
「何する?」
「えぇっ…」
「改まると恥ず…」
「…」
しどろもどろしているうちに、吉田は俺の後ろに回り込んだ。そして、俺のモノを掴んで擦り始めた。
「えっ…え…」
吉田が俺の…。少し妄想したことはあったけど、やっぱり現実になると慌てた。
「…っ、ぁ」
変な声が漏れて、顔中が火照るのを感じた。俺は手で口を覆った。
ての動きが少し速くなる。気持ち良さで、脚が震える。
「風呂場だから、我慢すんなよ」
「ん…」

⏰:08/04/04 02:37 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#36 [我輩は匿名である]
おもしろい

⏰:08/04/04 08:12 📱:D705i 🆔:UjLMT/h6


#37 [生茶]
我輩は匿名であるさん

ありがとうございます!
これからも、楽しんで頂けるような小説を書けるよう、頑張りたいと思います!

⏰:08/04/04 21:29 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#38 [生茶]
息はどんどん荒くなっていく。風呂場は妙に声が響くから、少し声を出すと、それが風呂場中に散らばってまた自分の耳に届く。それが恥ずかしかった。
「ふぅ…ぅ」
口を塞いでも声が漏れてしまう。吉田はどういう顔をしているのだろうか。背中にさっきから何度も当たる温かい空気の塊は、やはり吉田の荒い息だろうか。

⏰:08/04/04 21:36 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#39 [生茶]
「ん…ぅ…」
俺はだんだんと込み上げる何かに気付いた。やばい、粘っこい水音が聞こえる。
自分のモノを見てみると、それにはトロトロした液体が絡み付いていた。
「もうちょい?」
「えっ…うん…もう少し…」
そう答えるのも恥ずかしかった。そして吉田は休むことなく俺を快楽の底に突き落とそうとしている。本当に、もうすぐそこまで限界は迫ってきていた。

⏰:08/04/04 21:45 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#40 [生茶]
「んっ…んぅ…!」
自然と腰が動く。声が漏れる。しかしもうそんなことなど考えていられなかった。
「んー…っ!」
俺は、吉田の手の中で全てを放った。顔を赤くして、はぁーと長い息をいくつも吐いた。
「やっぱ可愛いじゃん」
「はぁ…」
俺はそのまま座り込んで宙を見上げた。

⏰:08/04/04 21:51 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#41 [生茶]
こんな行為、人にされたなんて今でも信じられない。俺は吉田と、本当にやった。
視線を落とすと、目の前の壁に白い液体がつーと流れている。
「またシャワー浴びるか」
「うん」
独特の臭いと共に放った全てをシャワーで洗い流した。

「ここも洗っとけ」
「いっ…」
尻の間を手で撫でられて、奇妙な感じを味わった。

⏰:08/04/04 21:59 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#42 [生茶]
「悪いけどー…今日は入れるまではいけない」
吉田がタオルで体を拭きながら言った。
「何か問題あるの??」
「ゴム持ってない」
「あぁ…そう…」
衛生面でも、気を付けなきゃいけないからなぁ。今日は…って、またこういうこと、するのかな。考えていると、また顔が赤くなった。
「まぁ慣らすけどさ」
「慣らす?」
「いきなり合体はまずいだろ。お前のケツ裂けてもいいんなら慣らさなくてもいいけど?」
俺は必死で首を横に振った。

⏰:08/04/04 22:05 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#43 [生茶]
「じゃぁ手ついて、四つんばいになって」
「…」
言われるままにその体勢になってみるも、なかなか恥ずかしい。
「じゃ」
「えっ、ちょっそのまま!?」
尻をぐいっと手の平で開かれて、俺が言う。
「ゴム手袋みたいなのとか着けてやんない…?」
やはり生の指はとてもじゃないけど入れさせるわけにはいかなかった。
「あ…いいけど、ある?」
俺は少し考えたけど、風呂掃除に使ってるやつじゃさすがに…
「…スーパーの袋とかでいい?」
「ナイスリサイクル」

⏰:08/04/04 22:12 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#44 [生茶]
俺は適当に小さな袋を持ってきて、吉田に渡した。良かった、吉田は爪を切ったばかりだと言っていた。
「ローションとか無いから、ツバでな」
「う、うん」
吉田は右手の人差し指に袋を被せて、それを唾液で濡らす。袋がガサガサ鳴っている。
「入れるよ?」
「ん…」

⏰:08/04/04 22:16 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#45 [生茶]
吉田の指が、穴の入り口に触れる。俺自身も、そこは使ったことがなかったから、本当に初めての経験だ。
「ぅわっ…」
「ん、初めて?」
「うん…気持ち悪い…」
「あはは、すぐ慣れるよ」
ぬるっと入ってきた指が、中の肉を押し退けて奥へ突き進む。うぅ、嫌だ…。
「言っとくけど、ここに俺の入れるんだからな」
「あ、わかってるよ…」
考えただけで目眩がするけど、吉田との行為は、体を興奮状態にさせた。

⏰:08/04/04 22:22 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#46 [生茶]
「ぅ…」
吉田の指は、中でぐにぐにと曲がり、壁をくすぐるように擦った。
「俺はここが良いと思うんだけど」
そう言って刺激したのは、前立腺だった。そこは俺も知ってる。詳しくはないけど、気持ち良くなるところらしい。
「えっ…あぁ…」
体中に小さな電流が流れるような感覚がする。ぐりぐりと刺激される度に電流は流れた。

⏰:08/04/04 22:29 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#47 [生茶]
「どう?気持ち良い?」
吉田は楽しそうに俺の返事を待った。そうされると、正反対のことを言いたくなる。
「…気持ち悪い」
「えー?まじで?」
「まじ」
もちろん嘘だ。
「じゃぁもうちょい強くやってみようか?」
「えっ…」
その瞬間、さっきよりも大きな電流がビリリっときた。まずいぞこれは。
「うっ…あ…っ!」
「どう?鈍い感覚がさめた?」
こいつこの野郎!

⏰:08/04/04 22:37 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#48 [生茶]
吉田は前立腺を刺激するのを止めない。というか俺の反応を楽しんでいる。
そして俺は今まで味わったことのない刺激を受けて、また絶頂の道へと進み始めた。明らかに、さっきよりもそのスピードは早い。
「やっぱお前ここ好きなんじゃね?」
「うざっ…」
「ははっ、こっちは?」
使っていない左手で、再び俺のモノを掴んだ。まるで牛の乳搾りのようで嫌だと、少し思った。

⏰:08/04/04 22:57 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#49 [生茶]
角度的に難しいのか知らないけど、吉田は左手で、モノの先っぽに唾液で濡らした指をくっつけてぬるぬると触り始めた。右手はまだ穴の中で前立腺を刺激している。
「んっ…あ…」
また息が荒くなっていく。そして、そろそろ二度目の限界が近づいてきた。
「吉田…」
「ん?痛い?」
「ううん…やばい…」
「早くイっちまえよ〜」
「うるさ…い、んっ…」
右手の指の速度が速くなり、チュプチュプと音が激しくなる。

⏰:08/04/04 23:06 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#50 []
あげ

⏰:08/04/05 00:42 📱:D705i 🆔:YLBPJHjQ


#51 [生茶]
 さん

あげてくれてありがとうございます

⏰:08/04/05 19:39 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#52 [生茶]
四つんばいになっていた俺は、腕に力が入らなくなって肘を床につき、尻を吉田に突き出す体勢に変わった。
「あ…っぁ…」
確認することが出来ないけど、きっと俺のモノからはまた、先走った液体が漏れだしているのだろう。ぬるぬる感は、吉田の唾液のせいだけじゃない。

⏰:08/04/05 19:47 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#53 [生茶]
「…ふっ…ぁ、あっ!」
強い刺激が体中を駆け巡る。俺は二度目の絶頂を迎えた。
「ぅわ、締め付ける」
吉田は穴に指を突っ込んだまま。…早く抜いてもらえないかな。
「気持ち良かった?」
「痛かった」
吉田にそう聞かれて、俺はそっちへ向き直りながら答えた。
「へぇ、痛くてイったのか〜Mだなお前」
吉田はケラケラと笑った。ちくしょうめ。

⏰:08/04/05 19:53 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#54 [生茶]
次の日の放課後、俺は吉田に言って、相田と2人で帰ることにした。まだそのことを相田に言っていないから、廊下で相田を待ち伏せした。
「相田」
「!」
俺が呼ぶと、相田はこっちを見て、顔をこわばらせた。
「一緒に帰ろう」
「……うん」

⏰:08/04/05 20:05 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#55 [生茶]
相田と並んで歩くのは、久しぶりのことだった。相田は黙って少し下を向いたままだけど。
「相田、この間…」
「ごめん」
「え?」
俺の話を遮って、相田が言った。
「好きで好きで、どうしようもなかったんだ。それで、自分だけのものにしたくて…」
相田は眉間にしわを寄せて、辛そうな、申し訳なさそうな顔をしていた。

⏰:08/04/05 21:24 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#56 [生茶]
「俺、お前が吉田のことを好きだと思ってた。俺より一緒にいたがってたし。でも、あれは、俺とのことを相談してたからなの?」
「うん」
勘違いだったわけだ。俺の。
そして俺は相田を家に招いて、話をすることにした。外でこんな話もあれだったし。

⏰:08/04/05 21:30 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#57 [生茶]
「伊東と別れたのは?」
伊東美夏は、相田がこの間まで付き合っていた人だ。
「あいつは何も関係ない。ただちょっと色々あってさ…」
「…そっか」
相田はまた黙り込んだ。そして、息を大きく吸ってから言った。
「やっぱり、男同士で…なんて、嫌だよね」

⏰:08/04/05 21:35 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#58 [生茶]
「恋愛に性別なんて関係ないだろ」
「この前、お前ホモなんてやめろ的なこと言ってたじゃん」
「あれは…」
少しためらう。相田は俺の言葉を待っている。
「俺、吉田が好きだ」
「えっ…」
「俺勘違いしてて、お前も吉田のこと好きだと思ってさ、どうしても…妬いてて…」
「…知らなかった」

⏰:08/04/05 21:42 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#59 [生茶]
「恋愛はやっぱ相手の気持ちが大事だよなー」
そう言って相田は俺のベッドに大の字になって倒れた。
「押しつけてごめん」
相田は腕で目を隠して言った。
「ううん、俺もごめん。勝手に勘違いして、勝手に傷つけて…」
「…改めて言う」
ベッドから起き上がって、俺の前に座る。
「俺はお前が好きです。誰よりも、お前のことが」

⏰:08/04/05 21:47 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#60 [生茶]
「うん、ありがとう。でも俺は吉田が好きだ。俺も、誰よりもあいつを好きでいる。だから、ごめんなさい」
俺は頭を下げた。
「…ありがとう。やっと、すっきりした!」
相田は伸びをすると、立ち上がってカバンを持った。
「もう帰る?」
「うん。吉田と幸せになれよ」
「あはは」
笑いながら玄関まで見送った。

⏰:08/04/05 21:57 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


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