馬鹿だらけ(BL)
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#11 [生茶]
放課後
掃除が終わった教室の中に、相田のカバンが置いてあった。その隣に吉田のカバン。ここは俺のクラスで、相田のクラスじゃない。何で相田のカバンがここに?

急に胸の奥が微かに苦しくなるのを感じた。心臓の鼓動が早い。
俺は見てはいけないものを見たかのように目をそらした。

⏰:08/04/03 23:43 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#12 [生茶]
吉「ん、仲村何してんの?」
俺「え」
あれ、いた。
俺「いや…どこ行ったのかなぁと」
急に現れたから、今まで考えていたことが恥ずかしくなった。しかし俺は少し安心した。
吉「へぇ。まぁ帰ろうぜ」
俺「相田は?」
吉「相田?帰ったんじゃん?」
俺「カバン」
俺が指差す方向を吉田が見る。そこには、吉田のカバンに寄り掛る相田のカバン。
吉「何だろね。俺に用かな?」
俺「…まぁ帰ろうよ!」
吉「まぁいっか」

⏰:08/04/03 23:52 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#13 [生茶]
俺は吉田を相田から引き離そうとした。きっとあれは嫉妬だ。自分でも分かってる。でもあの言葉は咄嗟に出た言葉だった。少しでも、俺は吉田と…。
吉「そういや相田別れたんだってよ」
俺「えっ…」
相田は、付き合っていた。それはそれは仲が良くて、とても幸せそうな2人だった。
しかし俺は相田とその彼女が何故別れたのかなんて、気にしていない。気にしているのは、相田がこの頃吉田ばかりに仲良くすること。そして、彼女と別れた今、もしかして相田は吉田と…
吉「仲村?」
俺「あ、ごめん」
気になって仕方がなかった。俺は相田に対して、かなりの嫉妬感を募らせていた。

⏰:08/04/04 00:00 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#14 [三][日][月]
主さん
「」の前に名前は入れないで欲しい
確かにそれは見やすいかも知れない
でも、小説らしくあるためにも名前は入れないで、そこは何とか描写で補って欲しいな
頑張ってください!

⏰:08/04/04 00:00 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


#15 [生茶]
俺「なぁ吉田。吉田は相田をどう思う?」
いけない。何も思わず、ただぽやっとした言葉を言ってしまった。
吉「俺は親友だと思ってるよ。もちろんお前も」
笑いながらそう言う。俺の顔は見ていない。
俺「そっか」
吉田は、本当に相田のことを、ただの親友だと思っているのだろうか。
…考えすぎだろうか。俺はいつからか、吉田のことになると、深く考えてしまうことが多くなっていた。

⏰:08/04/04 00:06 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#16 [生茶]
三日月さん

小説らしさ…うーんそうですね。
ただ私の文章を書く力が無いだけですね
修行しますっ
応援ありがとうございます!

⏰:08/04/04 00:08 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#17 [生茶]

今日別れた時、吉田は不思議そうな顔をしていたが、俺のボケで何とか乗り切った。
今日は塾が無い日。俺は前期選抜を受けるから、面接の練習をしなきゃいけない。うーん…ぬいぐるみに向かってやるのも飽きたなぁ…
その時、ケータイがポケットの中で小刻みに震えた。電話が来たのだ。
急いで取り出して画面を見ると、「相田敏」と表示されていた。

⏰:08/04/04 00:16 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#18 [生茶]
俺はゆっくりとボタンを押して、ケータイを耳の位置まで持っていく。
「はい?」
「仲村、俺別れた」
一番したくない話だった。相田は電話の向こうで元気の無い声を出している。
「吉田から聞いた。…何で別れた?」
「えっ…あぁ、ちょっと喧嘩して…」
喧嘩の内容は、って聞きたかったけど、もしここで相田の口から吉田への気持ちが出てしまったら、と考えて、俺は話をそらそうとした。
「なぁ俺やばい」
「!」
相田が急に大きな声で言った。まずい、もしかして…

⏰:08/04/04 00:25 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#19 [生茶]
心の整理がつかないまま、相田は次の言葉を喋りだした。
「俺、非常識だ」
「あ、え…」
「俺……ホモだよ…どうしよう」
その言葉が出た瞬間、俺は電話を切っていた。

やばい。心臓が張り裂けそうだ。目頭が熱い。
今、一番知りたくない事実を突き付けられた。やっぱり相田は…吉田が好きだったんだ。

⏰:08/04/04 00:32 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


#20 [生茶]
次の日の朝
土曜日だから、学校は休みだった。しかしそれは幸いなことだ。昨日あんなことを聞かされては、行く気がしない。
俺は朝からだるかった。体じゃない、心が重い。失恋したように落ち込んだ。
「祐太…」
俺は吉田の名前を呼んだ。あまり呼び慣れない名前だ。
しかし俺は妄想に浸る時間は無い。とにかく相田と吉田の仲を壊さなきゃいけない。俺はケータイを手にとった。すると1通のメールが届いていた。

⏰:08/04/04 00:39 📱:N905imyu 🆔:☆☆☆


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