・・悪魔なキミ・・
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#250 [みい]

「さっきも言いましたけど、俺は彼氏ですから。知っておきたいだけです」


負けじと強気に出てみる。


染谷先輩は携帯を閉じ、顔をこちらに向けて言葉を放った。



「ああ、好きだよ」



…やっぱり好きなんじゃねーかよ。

⏰:08/06/04 23:02 📱:SH905i 🆔:7Fk4E26Q


#251 [みい]

「でも、やっぱお前には関係ねえな」


予想していたとは言え、やはり衝撃的な一言に俺がショックを受けていると、染谷先輩は続けて言う。


「…なんでですか?」


関係大アリでしょ?俺、あんたの好きな子の彼氏だよ?


「彼氏とか関係ねえんだよ。あいつは俺のだから」

⏰:08/06/04 23:03 📱:SH905i 🆔:7Fk4E26Q


#252 [みい]

…は!?!?何その所有物宣言!!


「早瀬先輩は俺の彼女なんです!!あなたのものじゃありません!!」


思わず身を乗り出して抗議する俺を、染谷先輩はうっとうしそうに横目で見遣る。


「あーはいはい、わかったから。もう目的は済んだっしょ?早く出てけ」


…なんて奴なんだ。なぜ言い返さない?好きなんだろ?

⏰:08/06/04 23:04 📱:SH905i 🆔:7Fk4E26Q


#253 [みい]

――*蓮Side*――

俺が邪険に帰宅を促すと、奴は何も言わずに、唇を噛み締めながら俺を見下ろした後、部屋を出ていった。


玄関のドアが閉まる音と同時に、俺は盛大に息を吐く。



『ああ、好きだよ』


柚の彼氏とやらにしつこく問い詰められ、気がつけば肯定の一言が口からこぼれていた。

⏰:08/06/04 23:06 📱:SH905i 🆔:7Fk4E26Q


#254 [みい]

弘樹に、室田に言われても、否定するのは容易なことだった。


だけど何だ。あいつが彼氏だと知った瞬間、体が急に熱くなった。


何となく気づいてはいたが、それが確信へと変わると同時に、無性に腹が立った。


それで、とうとう認めてしまったってわけか。無意識に奥へ奥へと隠し続けてきた、自分の本心を。


「まじかよ…」

⏰:08/06/04 23:08 📱:SH905i 🆔:7Fk4E26Q


#255 [みい]

思わず呟く。


会田の前では最後までペースを崩さなかったつもりだ。

いきなり帰れと催促したのは、これ以上あいつに何かを言われると、『俺』を保っていられなくなるかもしれないと判断したから。


…でも、

負ける気がしねえな。


そもそも、俺は勝ち試合にしか参加しねえ主義だ。

⏰:08/06/04 23:11 📱:SH905i 🆔:7Fk4E26Q


#256 [みい]

会田には悪いけど、やっぱあいつは俺のもんなんだよ。


だから、今は貸してやってるけど、そのうちすぐに返してもらうぜ?そのつもりでいろよ、会田。


………………………………
――*柚稀Side*――

今は楽しく会田君と屋上でランチ中♪のはずなんだけど…

なんだか会田君の様子がおかしい。話し掛けてもうん、とかああ、とかしか言わない

⏰:08/06/04 23:16 📱:SH905i 🆔:7Fk4E26Q


#257 [みい]

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
更新Stopします

読者様いらっしゃった
ら、ぜひ感想等よろし
くお願いします

>>1みい感想板
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

⏰:08/06/04 23:18 📱:SH905i 🆔:7Fk4E26Q


#258 [ゆぅな]
>>185->>257

⏰:08/06/05 06:29 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


#259 [みい]

「なんか…具合悪い?」


私が遠慮がちにそう聞くと、会田君ははっと目を見開いてから、

「そんなことないですよ」

と笑う。

でも、その笑顔も一瞬で消えた。


「早瀬先輩って、染谷先輩のこと…」


俯いて言いかけた会田君の声もそこで途絶えた。

⏰:08/06/14 00:52 📱:SH905i 🆔:HOY0M1Ns


#260 [みい]

「え?」


染谷蓮がどうしたの?

私が先を促すように首を傾げて会田君を見ると、会田君はこちらをちらっと見てから、


「いや、何でもないっす」


と、明らかに作り笑顔と思われる表情をした。


…どうしたの?なんでそんな顔するの?

⏰:08/06/14 00:53 📱:SH905i 🆔:HOY0M1Ns


#261 [みい]

様々な疑問が頭の中を渦巻いたが、なぜだか問いただすことができなかった。


………………………………

また悪夢のような下校時間ですよ〜…。

ああ、今日も家路が長く感じられる…。なんてブルーになっていたら、


「柚」


久々に奴が話し掛けてきたもんだから、びっくりしてしまった。

⏰:08/06/14 00:54 📱:SH905i 🆔:HOY0M1Ns


#262 [みい]

「え、な、何でしょうか?」


これ以上ないってくらいきょどっちゃったよ;


しかし染谷蓮はそんな私にはお構いなしに話し始める。


「会田に何か聞いた?」


…聞いてないけど、なんで?


「なんで会田君のこと、知ってるの?」

⏰:08/06/14 00:54 📱:SH905i 🆔:HOY0M1Ns


#263 [みい]

「なんでもくそも、お前が告られたとき俺もいたじゃねえかよ」


…まあそうだけどさ;でも、


「何かあったの?何も聞いてないよ、私」


なぜ今日はお互いの口からお互いの名が出るの?


「あいつ、俺ん家来たんだよ」
「……ぇえっ!?!?」


なっ、なんで!?

⏰:08/06/14 00:57 📱:SH905i 🆔:HOY0M1Ns


#264 [みい]

なんで会田君が悪魔の館に!?!?

さっきから私の頭は疑問でいっぱいだ。

「そっか。何も聞いてねえんだ」


悪魔は顎に手を添え、無表情で私を見る。


…会田君の様子がおかしかったのは、もしかしたら染谷蓮のせいかもしれない。


「何か会田君に変なことしたの!?」
「変なことはしてない。はっきり言ってやっただけ」

⏰:08/06/14 00:59 📱:SH905i 🆔:HOY0M1Ns


#265 [みい]

はっきり言ってやった?

「な、何を…?」


いつの間にかじりじりと追い詰められ、私の背中は塀にとすん、と触れた。

染谷蓮が私の顔の横に手をつく。


「柚は俺のだからっていう忠告」


……はぁぁあああっ!?


「ちょっ、何それ!?どうゆう意味!?」

⏰:08/06/14 01:00 📱:SH905i 🆔:HOY0M1Ns


#266 [みい]

「意味?」


私の疑問に、染谷蓮はふっと薄く笑ったあと、私の耳元に顔を近づけようとする。

「いやっ…!!」


染谷蓮の胸を力の限り押して抵抗するが、その手は奴の片手により組み敷かれてしまった。

そのまま悪魔はぐいっと顔を近づけ、耳元でこう囁いた。


「お前が好きだ」

⏰:08/06/14 01:01 📱:SH905i 🆔:HOY0M1Ns


#267 [みい]

え、何…?



『オマエガスキダ』



染谷蓮の囁いた一言が、音として頭の中でこだまする。


頭の中で延々と響いているのに、その言葉はなぜだか意味をなさない。


いや、意味が掴めないだけなのかも。

⏰:08/06/14 01:02 📱:SH905i 🆔:HOY0M1Ns


#268 [みい]

まるで頭の働きが止まってしまったみたい。ただただ、今の悪魔の囁きが体中に響き渡る。


抵抗することも忘れ、微動だにしない私に気づき、染谷蓮は私から離れた。


そして、今度は私の目を見て言う。


「好きなんだよ、お前のことが」


好きって?染谷蓮が私を…?

⏰:08/06/14 01:04 📱:SH905i 🆔:HOY0M1Ns


#269 [みい]

ようやくその言葉の意味を理解でき始めた時、一気に体が熱くなるのがわかった。


「あ、あの…」


ほてった顔で口をぱくぱくさせながら、やっとのことで声を発すると、悪魔は、


「真っ直ぐ帰れよ」


と言って私を解放し、こないだと同じように家とは反対方向に歩いていってしまった。

⏰:08/06/14 01:05 📱:SH905i 🆔:HOY0M1Ns


#270 [みい]

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
更新Stopします
読んで下さっている方
、もしいらっしゃれば
是非感想等よろしくお
願い致します、、

>>1みい感想板
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

⏰:08/06/14 01:08 📱:SH905i 🆔:HOY0M1Ns


#271 [みい]

な、ななななっ…//


『お前が好きだ』

『好きなんだよ、お前のことが』


悪魔の声が、まだ耳に残っている。

私を見る熱い眼差しを、耳元を掠めた低い声を、思い出すだけで体全体が熱を帯び、どこぞの少女漫画のヒロインみたいに頬が真っ赤に染まる。


本当に…私のことを…?

⏰:08/06/15 00:04 📱:SH905i 🆔:qoh7EttI


#272 [みい]

…だからどうしたって言うのよ!!私には会田君が…


いやいや!!ってゆうか、冗談に決まってる!!また私のことからかって馬鹿にして、楽しんでるに違いない!!

明日になれば「嘘だよ。馬鹿じゃねえの」って私を鼻で笑うんだ。

こんなふざけたイジメにいちいち反応するな柚稀!!動揺したら、余計笑い者にされちゃう…!!



染谷蓮のお遊びに付き合ってる暇はないんだから!!

⏰:08/06/15 00:05 📱:SH905i 🆔:qoh7EttI


#273 [みい]







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Story6〜ホントノキモチ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

⏰:08/06/15 00:08 📱:SH905i 🆔:qoh7EttI


#274 [みい]

「行ってきまーす」


なんか…また寝不足。あの悪魔には一体何度寝不足にさせられたことか…。


てゆうか…どんな顔で会えばいいんだろ。

やっぱ緊張とか動揺を顔に表したら負けだよね!ここは平常心を保つべし!!


よしっ!と一発気合いを入れ、最後の階段を下りた。

⏰:08/06/15 00:09 📱:SH905i 🆔:qoh7EttI


#275 [みい]

そしてゆっくりと角を曲がる。


「……あれ?」


そこに悪魔の姿はなかった。

なーんだ、拍子抜けしちゃった。


先程までの緊張から体を解き放つように、大きく息を吐いた時だった。


「そんなとこで突っ立って何してんの。もしかして俺んこと待ってた?」

⏰:08/06/15 00:10 📱:SH905i 🆔:qoh7EttI


#276 [みい]

背後から嘲笑を含む声。


驚いて勢いよく振り返ると、染谷蓮が、


「よお」


とにやっと笑い、ネクタイを締めながら立っていた。


「んぎゃっ!!」


不意打ちを喰らった私は、思わず素っ頓狂な声を出す。

⏰:08/06/15 00:11 📱:SH905i 🆔:qoh7EttI


#277 [みい]

「なんだその声。女ならもっとかわいらしく驚けよ」


……そら悪うございましたねーだっ!!…てゆーかっ!!


「誰があんたのことなんか待つっ…」
「うるさい。朝から近所迷惑だろーが」


私の文句は染谷蓮の左手によって遮られる。


奴の手が自分の唇に触れた瞬間、不覚にもドキっとしてしまった。

⏰:08/06/15 00:11 📱:SH905i 🆔:qoh7EttI


#278 [みい]

「〜〜っ//」


私が静かになったのを確認すると、染谷蓮はそっと手を離した。


…やっぱ昨日言ってたことは嘘だ!!だってこんなの、好きな子に対する態度じゃないもん!!

真に受けないでよかった。また馬鹿にされるとこだったよ。


しかし、私のこんな考えは次の染谷蓮の一言で粉々に砕け散った。


「昨日の、本気だから」

⏰:08/06/15 00:12 📱:SH905i 🆔:qoh7EttI


#279 [みい]

「…っ!!//」
「ほら、早く行くぞ。遅れる」


私の返事も聞かないで染谷蓮はすたすたと歩き始める。


『本気だから』って…そんなこと耳元で囁くなんてズルイ。


ドキドキ…しちゃうじゃん。意識しちゃうじゃん…。


会田君の笑顔が頭をよぎる。でも目は染谷蓮の背中を見つめてる。

⏰:08/06/15 00:14 📱:SH905i 🆔:qoh7EttI


#280 [みい]

今、ありえないくらい胸が高鳴ってる。


その対象は…誰?


自分でもわからない。私は誰にときめいてるの?誰が好きなの?


………………………………

お昼休みはいつものように会田君と過ごした。


何も悪いことなんてしていないはずなのに…この罪悪感は何?

⏰:08/06/15 00:14 📱:SH905i 🆔:qoh7EttI


#281 [みい]

今日は委員会がある日だから、放課後は保健室に集合とのこと。


会議中も上の空。先生の話もほとんど聞いてなかった。


私の頭を占領するのは…悪魔。


姿が、声が、頭から離れない。


ようやく委員会が終わり、下駄箱に向かおうとした私は、お弁当箱を教室に置き忘れたことに気がついた。

⏰:08/06/15 00:16 📱:SH905i 🆔:qoh7EttI


#282 [みい]

「あーっと、危ない危ない!」


今日週末だし、土日そのまま放置してたら腐っちゃうよ;


私は急いで教室へと足を進めた。


「ふぅ…」


少し息を上がらせながら教室に着くと、ドアが半開きになっていた。


あーあ…日直の人、怒られちゃうなあ、かわいそうに…。

⏰:08/06/15 00:16 📱:SH905i 🆔:qoh7EttI


#283 [みい]

なんて同情しながら、中へ入ろうと顔を上げた時…信じられない光景が目に飛び込んできた。


…染谷蓮のキスシーン。


相手は背を向けていてわからないけど、同学年の女の子。


私のところからだと、ばっちりと染谷蓮の表情が見えた。

…目つぶって、色っぽい顔して。


…傍観してる場合じゃないや。

⏰:08/06/15 00:17 📱:SH905i 🆔:qoh7EttI


#284 [みい]

くれぐれも気付かれないようにこの場を去らなくては…。


そろり、そろりと一歩ずつ後ずさる。

が、細心の注意もむなしく、無意味なものとなってしまう。


足をつまづき、その衝撃で手に握っていた携帯を落としてしまったのだ。


カシャーンッ!!


その音は、静かな教室中に響き渡った。

⏰:08/06/15 00:20 📱:SH905i 🆔:qoh7EttI


#285 [みい]

染谷蓮の目がうっすらと開き、私を捕らえたと同時に、驚いたように見開かれる。


「あ……」


私は掠れた声を発すると、急いで携帯を拾って教室を後にし、逃げるように走り出した。


「ゆずっ!!!」


後ろから聞こえる悪魔の怒鳴り声も無視して、ただひたすら走った。

⏰:08/06/15 00:21 📱:SH905i 🆔:qoh7EttI


#286 [みい]

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
更新Stopします

読者様、もしいらっし
ゃったら感想等是非よ
ろしくお願いします
励みになるので、、

>>1みい感想板
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

⏰:08/06/15 00:24 📱:SH905i 🆔:qoh7EttI


#287 [みい]

――*蓮Side*――

やってしまった。よりによってこんな場面を見られちまうなんて、最悪だ。


ことの発端は30分前。


柚に「今日、委員会だから!」と顔も見ずに吐き捨てられた俺は、柚を待ちぶせしてやることにした。


教室の机の上に座って携帯をいじっていると、見たことない女が入って来た。

⏰:08/06/16 23:58 📱:SH905i 🆔:Al3ni/IE


#288 [みい]

「あの…染谷君?」
「ん?何?」


俺は携帯をいじる手を止め、顔を上げて女に微笑みかけた。もちろん芝居だけど。


「えっと…好きなんです!!…言うつもりはなかったんだけど、今ってチャンスかな〜…とか思っちゃって…」


派手な成りをしたその女は、そう言いながら、似合わねーよって言いたくなるくらいもじもじしてこちらを見ていた。

⏰:08/06/16 23:59 📱:SH905i 🆔:Al3ni/IE


#289 [みい]

論外。てかお前誰だし。


「ごめんね、俺好きな子いるんだ」


頭を掻き、申し訳なさそうに俯いてみた。これで諦めるだろうと思ったから。

しかし、どうやら俺の考えは甘かったらしい。


「誰!?好きな子って…誰よ!?」


女は目の色を怒りに染め、俺に突っ掛かってきたのだ。

⏰:08/06/17 00:00 📱:SH905i 🆔:3rK/8YuM


#290 [みい]

うーわ、発狂パターンかよ。マジめんどくせっ!


そう思いつつもあくまで優しくなだめようと試みた。


「ごめんね、でもそれは君には関係ないから」


しかし、俺の穏やかな口調が逆に彼女を刺激したようだ。


「もしかして柚稀って子!?…いつも一緒に登下校してるし…ねえ!あの子なの!?」

⏰:08/06/17 00:01 📱:SH905i 🆔:3rK/8YuM


#291 [みい]

認めたくないけど図星だ。が、それをお前に教える義理はない。


「だから、それは言えない。本当に悪いけど」
「なんであんな子…あんなのよりあたしの方が…!!」


…このくそアマ、そろそろ俺もキレんぞ?


「許せない…!!痛い目見せてやる…!!」


…はい、残念だけどそれはこの俺が許しませんよ?

⏰:08/06/17 00:03 📱:SH905i 🆔:3rK/8YuM


#292 [みい]

「おいお前、今のもういっぺん言ってみな」


仮面を剥ぎ取り、素の俺を見せると女は少し動揺を見せたが、すぐに、


「早瀬柚稀を痛い目にあわせてやんのよ!!大してかわいくもねーのに付け上がりやがって…!」


と忌ま忌ましそうに舌打ちをする。

不愉快極まりねえ女だな、こいつ。

⏰:08/06/17 00:04 📱:SH905i 🆔:3rK/8YuM


#293 [みい]

「許されると思ってんの?んなことさせねえよ?」
「許されなくても関係ない。目障りな奴は廃除しとかないと…」


俺は眉間に皺を寄せる。なんて言い方をするんだこいつは。


「…でも、キスしてくれるならいいよ」


…は?


「今ここでキスしてくれるなら、早瀬柚稀には手を出さない」

⏰:08/06/17 00:05 📱:SH905i 🆔:3rK/8YuM


#294 [みい]

なんだ、んな事でいいのかよ。

そうとなったら答えなんか決まってる。

今俺がこいつにキスしてやったら、柚が何されるわけでもなくなる。ローリスクハイリターンってわけだ。


「目え閉じな」



…そうして俺は、ためらいもなくその女の唇に触れたんだ。

まさか柚に見られるなんて、思いもしなかったから。

⏰:08/06/17 00:07 📱:SH905i 🆔:3rK/8YuM


#295 [みい]

「ゆずっ!!」


柚と目が合ったあと、女を引きはがし、急いで柚の後を追ったが、一歩遅かった。撒かれてしまったようで、姿が見当たらない。


あー…くっそ…!!タイミング悪すぎんだよばかゆずが!!


俺は廊下の真ん中で、舌打ちをしながら頭をぐしゃぐしゃと抱え、しゃがみ込んだ。

マジありえねえくらい焦ってる自分を客観的に見たらツボって笑えた。

⏰:08/06/17 00:08 📱:SH905i 🆔:3rK/8YuM


#296 [みい]

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
更新Stopします
感想等もらえると嬉し
いので、よろしければ
是非お願いします

>>1みい感想板
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

⏰:08/06/17 00:11 📱:SH905i 🆔:3rK/8YuM


#297 [あい]
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400

⏰:08/06/17 00:48 📱:SO903i 🆔:q3useQC.


#298 [みい]

………………………………
――*柚稀Side*――

今朝、私はいつもよりかなり早い時間に家を出た。

理由なんかただ一つ。染谷蓮に会いたくないだけ。


2限後の休み時間、さえちゃんとおしゃべりしていたら、


「おー、蓮!どったの?寝坊?」


クラス一明るい、矢野君の声が教室中に響く。

⏰:08/06/19 22:12 📱:SH905i 🆔:h.7epjTs


#299 [みい]

思わず肩がぴくっと反応してしまった。笑みが強張る。


「うっせ、黙れ」


普段より数倍低く、不機嫌そうな染谷蓮の返事が耳に届いた。


さえちゃんは黙ってしまった私と、数メートル先にいる染谷蓮を交互に見て、


「ねえ、もしかして染谷君と何かあった?」

⏰:08/06/19 22:13 📱:SH905i 🆔:h.7epjTs


#300 [みい]

とどことなく嬉しそうに聞いてくる。


「いやいや、別に何もないし!」


あったっちゃああったけどさ…。

『冗談で告られたのを真に受けて、彼氏がいるにも関わらず多少舞い上がってました』だなんて、いくらさえちゃん相手でも言えない。


言ってもむなしいだけだし、さえちゃんだって反応に困るだろうし…ね。

⏰:08/06/19 22:15 📱:SH905i 🆔:h.7epjTs


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