・・万華鏡・・
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#242 [果樹]
「まぁな」

私の隣に胡坐をかいて座った総に聞くと、総は少し寂しそうに言った。

何だろう、この感じ。

見に覚えがある気がする。


「てゆうかお前さ。男の部屋にいるのに危機感とかないの?」

「へ?」

⏰:08/06/08 18:46 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#243 [果樹]
思考の世界に行っていた私は、総の言葉の意味がいまいち理解できなかった。

「俺だって一応男なんだぜ?危ないんじゃないの?」

「――――っ!」

にやりと笑った総の顔で、私はやっと意味がわかった。

顔が赤くなるのを感じてずざざざざーっと後ろに下がり、総との間に距離をとる。

⏰:08/06/08 18:47 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#244 [果樹]
そうだった!

総は男の人で、男の人は狼で、それでそれで、私はバイクやらなんやらで総にたくさん抱きついちゃっててっ!!

ど、どうしよう・・・っ。

いまさらになって恥ずかしくなってきたっ!


「プッ・・アハハハハハ」

「そ・・・総!?」

いきなり笑い出した総に、私は意味がわからず目を大きく開いて総を見つめる。

⏰:08/06/08 19:47 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#245 [果樹]
すると総は、涙を溜めた目で私を見て、「冗談だよ冗談。何もしねぇから安心しろよ」といってポンポンと私の頭を撫でる。

「・・・・・・・」

遊ばれた・・・。
完全に遊ばれた。

なんだか私は総に無償に腹が立ち、顔を背ける。

「ククッ・・・とりあえず疲れたから風呂入って寝るか」

そんな私を喉の奥で笑って、総は立ち上がる。

⏰:08/06/08 19:47 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#246 [果樹]
「お、お風呂!?」


総の言葉に私はまた目を見開いて、総を見る。

しかし総は、そんなこと気にもせず部屋の奥のドアの前に行き、中に入った。

そしてしばらくして総は手に何かを持って戻ってきた。

「寝る服貸してやっから先に入ってこいよ」

「あ、はい・・・」

差し出されたのは洋服。

⏰:08/06/08 19:48 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#247 [果樹]
総が部屋に行ったのはこれをとりに行くためだったんだ。

私は総の手からそれを受け取り、総に案内されるままお風呂場に行った。



カチャ・・・パタン

私は風呂場のドアを閉めると、ドアにもたれかかってズルズルと腰を下ろした。

総が変なこと言うから焦っちゃったじゃないの。

⏰:08/06/08 19:49 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#248 [果樹]
心配する必要なかったのかも・・・。

なのになんだろう。

がっかりする気持ちとほっとする気持ちが一緒にあるのは・・・。

私は少し考えたがわからなかったので、お風呂に入ることにした。


――――――――・・・・


「お風呂お借りしました」

⏰:08/06/08 19:50 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#249 [果樹]
「おう!じゃあ疲れてるだろうからベッド使って先に寝とけ」

私が出ると総はすぐにお風呂場に向かった。

私は総に言われたとおり、リビングの部屋に置かれているベッドに横になる。


総はなんでこんなに広い家に一人で住んでいるんだろう?

確か総は大学4年生で22歳のはず。

22歳ってそんなにお金を持っているものなの?

⏰:08/06/08 19:56 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#250 [果樹]
私と4つしか違わないのに。

総ってよくわからない・・・。

そんなことを考えていたらカチャっとドアが開く音がして、総がお風呂場から出てきた。

そのままベッドに入ってくるのかと思ったが、総は床に寝転んでしまった。


「・・・・・・・」

まさか床で眠るつもり?

⏰:08/06/09 05:11 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#251 [果樹]
総、寒くないのかな・・・?

あのままじゃ風引いちゃうかも・・・。

・・・よしっ!


「総?」

「ん?まだ起きてたのか?つかさ」

私が総に声をかけると背中を向けていた総がこっちを向いた。

⏰:08/06/09 05:12 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


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