・・万華鏡・・
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#257 [果樹]
私もぽつりと呟いて目を閉じた。
――――――――・・・・
「んー・・・」
目を覚ますと見知らぬ天井が、目の前にあった。
ここ・・・どこだっけ?
私は何回か瞬きを繰り返して、自分がいる場所を確かめた。
:08/06/09 05:16
:P902iS
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#258 [果樹]
あ、そっか。
昨日先生が家から連れ出してくれて、それで・・・。
それで・・・。
ん?なんか枕硬い?
少し顔を動かして見てみると総が隣で静かに寝息を立てていた。
そして私の頭の下には総のたくましい腕があった。
「きっ・・・!」
私は大声で叫びそうになった自分の口を急いで手で塞ぐ。
:08/06/09 17:05
:P902iS
:☆☆☆
#259 [果樹]
「んん゙・・・」
隣で眠っていた総が少し声を洩らす。
しかし総はまたすぐ寝息を立て始めた。
私は総が起きなかった事にほっと静かに胸を撫で下ろして、またそーっと総の顔を見る。
今までは総の顔をしっかり見たことなんてなかったが、総はよく見ると端整な顔立ちをしていた。
:08/06/09 17:06
:P902iS
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#260 [果樹]
長いまつげに薄い唇、スッと通った鼻筋と綺麗に弧を描いた眉そして綺麗な黒髪。
街を歩けば女の人が振り返るような美形だ。
総は彼女なんていないのだろうか?
もしいたら、私なんかにかまっている時間なんてないだろうけど。
じっと総を見ていたらおもむろに総の目が開いた。
:08/06/09 17:06
:P902iS
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#261 [果樹]
「あ、つかさおはよ」
「お、おはようございます」
目を擦りながら私を見る総に、ずっと見ていたことが気づかれないように、私は急いで天井の方に向きを変えた。
顔が赤くなっていたのに気づかれてしまっただろうか。
「んあー・・・よく寝た」
:08/06/09 17:07
:P902iS
:☆☆☆
#262 [果樹]
総は起き上がって、両手を上に伸ばして軽く伸びをしてからベッドを降りた。
「コーヒーでも飲むか?」
「は、はい」
キッチンに向かいながら肩越しに聞いてきた総に、起き上がって私はこくこくと頷く。
――――――――・・・・
「つかさ。今日どっか行きたいとこあるか?」
:08/06/09 17:08
:P902iS
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#263 [果樹]
「行きたいところ?」
総が作ってくれた朝食を食べている際に、聞かれたので私は首を傾げる。
少し考えてから、私はパッと頭に電球が点いたように閃く。
「お買い物!お買い物に行きたい!!」
「買い物?別にいいけど」
私の言葉に総は不思議そうな顔をしたが、承諾してくれた。
:08/06/09 17:09
:P902iS
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#264 [果樹]
「ありがとう総!」
「ん?・・・ああ」
私が笑いかけると、総は軽い返事を返して黙々と朝食を平らげた。
総の顔が一瞬赤らんだのは気のせいだったのかな・・・?
――――――――・・・・
「うっわぁ・・・人がたくさんいる」
:08/06/09 17:09
:P902iS
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#265 [果樹]
目の前を通り過ぎる大勢の人に思わず感嘆と驚愕の声が洩れる。
「当たり前だろ?つかさってこういうところにもこないのか?」
私の驚きようが不思議だったのだろう。
総は眉根を寄せて私の顔を覗き込んだ。
「お洋服は萩野が買ってくるから自分で行ったことはあまりなくて・・・」
:08/06/09 18:44
:P902iS
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#266 [果樹]
私はそれに少し俯き加減で答える。
「萩野?」
「私が生まれる前から家に仕えているものです」
萩野・・・。
きっと今頃血眼になって探しているのだろう。
お父様が許すはずないのだから・・・。
「・・・・・。総、買い物に行きましょう!私靴欲しいんです。お洋服も」
:08/06/09 22:07
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