・・万華鏡・・
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#112 [果樹]
天気がいいため、私はこの渡り廊下で昼食をとり、今は寝そべって太陽の光を浴びている。


カシャッ

ん・・・?

「タイトルは『眠れる森の女子高生』でどやろ?」

カメラを手に、にひっと笑うのは上條先輩。

私は上体を起こし、隣に立っている上條先輩を見上げる。

⏰:08/06/03 20:02 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#113 [果樹]
「上條先輩。ネーミングセンス悪すぎです」

「えぇ!?そないな言い方酷いわ涼ちゃーん」

私がはっきり言うと上條先輩は顔を歪ませてしゃがみこんでしまった。

この人のこういうところは可愛いなー。

「なんですか?昼休みまで」

⏰:08/06/03 20:03 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#114 [果樹]
私が顔を伺うように覗き込むと、上條先輩は顔を上げ、また笑った。

「教室から涼ちゃんが見えてんやんかー。せやから飛んで来た♪」

「――――っ!!」

いきなりの言葉に私は戸惑い、顔が赤くなって行くのがわかる。

上條先輩って一見軽そうだけど、面白いしかっこいいから何気に憧れている人は多い。

⏰:08/06/03 20:04 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#115 [果樹]
そんな人にいきなり笑顔で、あんな事を言われたら誰だって顔が赤くなる。

「あれ?涼ちゃん顔赤いで?熱でもあるんちゃう?」

「へ?あ・・・いや大丈夫です」

あなたのせいです・・・。

そしてお願いだからそれ以上近付かないでー!!

⏰:08/06/03 20:05 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#116 [果樹]
顔が赤くなる私をお構い無しに上條先輩は顔を近付けてくる。

「ほんまかいな?無理したらあかんで?」

「は・・・はい」

私はこれ以上顔が見られないようにうつ向いて返事をした。

「あ、ほんなら俺行くさかいに。またなっ」

そういって上條先輩はぱたぱたと走っていった。

⏰:08/06/03 20:06 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#117 [果樹]
一人になった渡り廊下に私は寝転び心臓のある左側の胸を上から触る。

「はー。心臓の音が止まないよ・・・」


――――――――・・・・


「失礼しまーす。上條先輩?」

私は今、写真部の部室に来ている。

なぜかって?

⏰:08/06/03 20:07 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#118 [果樹]
それは遡ること今日の朝。


いつものように冴木先輩のストーキングをしていたら上條先輩が来て、「涼ちゃんに見せたいもんあんねん。せやから放課後写真部にきてやぁ」とだけ言って、上條先輩は私の返事を聞かぬ内に行ってしまった。


そして冒頭に戻るわけで。

⏰:08/06/03 20:07 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#119 [果樹]
写真部のドアを開けて上條先輩を呼んでるが、上條先輩の姿はない。

「上條せんぱーい」

私は中に入り、もう一度上條先輩を呼ぶ。

すると部屋の奥のドアがガチャッと開き、上條先輩が顔を出した。

「あ、涼ちゃん!はよはよぉ。今出来たとこやねん」

「へ?あ・・・はぁ」

⏰:08/06/03 20:10 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#120 [果樹]
手招きをする上條先輩に誘われるように、私は今上條先輩が顔を出した部屋に入る。



中に入るとそこは赤い照明の為か、部屋全体が赤く色付いていた。

上條先輩はピンセットで写真らしきものを水に浸している。

「それで現像してるんですか?」

⏰:08/06/03 20:11 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#121 [果樹]
「せやでー。もっと簡単な方法もあんねんけど俺はこれが好きやねん」

そう言っている上條先輩の顔は楽しそうだった。


「あ、これな♪」

ぽんと掌に置かれたのはいくつかの写真。

でも部屋の照明のせいで、何が写っているのかはっきりわからない。

⏰:08/06/03 20:11 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


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