・・万華鏡・・
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#215 [果樹]
ドンドンと鳴り止まない音が私の足枷を重くする。

「つかさ、おいで。」

下では先生がまだ両手を広げたまま笑顔でこっちを見ている。

あなたは私を解放してくれる・・・?

優しく笑う先生に全てを引き寄せられるように、私はテラスから先生の腕の中へ飛び下りた。

⏰:08/06/06 03:07 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#216 [果樹]
先生は私をしっかりと受け止めると、「じゃあ行くか!」と言って肩に担いで走り出した。


――――――――・・・・


家の門の前に出るとバイクが置いてあった。

⏰:08/06/06 03:07 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#217 [果樹]
「これは・・・?」

「俺の愛車♪よいせっ・・と」

バイクにすとんと下ろされ、かぽっとヘルメットを被せられた。

「へ?あの・・・」

先生もバイクに跨りエンジンをかける。

「よし。ちゃんとつかまってろよ?」

⏰:08/06/06 03:08 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#218 [果樹]
ちらっとこっちを見てそう言うと、先生は私の手を引いて腰周りにしがみつかせた。

「え?ちょっキャー!!」

私がしがみついたのを確認して、先生はバイクを走らせた。


――――――――・・・・


コンコン

⏰:08/06/06 03:08 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#219 [果樹]
「入れ」

低く唸るような声で革張りの黒い椅子に座った人物が喋る。

カチャと重々しい木の扉を開け、スーツ姿の男が入ってきた。

男は扉の前で一礼をして、革張りの椅子に座り背を向けている人物に向かって、目をキッと少し細める。

「申し訳ありません旦那様。お嬢様を見失いました。」

男はそのまま深く頭を下げる。

⏰:08/06/06 03:09 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#220 [果樹]
革張りの椅子に座り、背を向けている人物はふぅーと長い溜め息を吐く。

「探し出せ」

低く厳しい声で言った革張りの椅子に座る人物に、「直ちに」と言ってまた一礼するとスーツ姿の男は部屋を出ていった。

「逃げても無駄だ。つかさ」

部屋の中には革張りの椅子に座った人物の低く唸る声だけが響いた。

⏰:08/06/06 03:10 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#221 [果樹]
.
――――――――・・・・


「先生!どこに向かってるんですか!?」

「たのしいところ♪」

バイクで風を受けながら大声で叫ぶと、先生も叫んでいたが、声はギリギリで私の耳に届くくらいだった。

楽しいところ?
ってどこ?

⏰:08/06/07 01:34 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#222 [果樹]
私は走ってる最中、先生が楽しいと言った場所をずっと想像して過ごした。


――――――――・・・・


「着いたよ」

大きなビルの駐車場に入り、エンジンが止まり先生がヘルメットを取って、振り返る。

「何ですかここ?」

私はヘルメットを取って先生に聞く。

⏰:08/06/07 01:35 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#223 [果樹]
「んー・・・。アミューズメントパーク?」

「アミューズメントパーク・・・」

私は首を傾げ、周りを見る。

ビルの入口の方にボーリング、カラオケ、ビリヤードなどと赤い光が点灯している。

「まぁ入ろうぜ」

先生はバイクを降りて私に笑いかけて先生はビルの入口に向かって歩いていく。

⏰:08/06/07 01:36 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#224 [果樹]
「は、はぁ」

私もバイクを降り、先生の後についていく。


――――――――・・・・


「うっわぁ・・・」

中に入ると思わず口から感嘆の声が出る。

「こういう所は初めて?」

口が開きっぱなしで周りを見る私に、先生がにやっと笑いながら顔を覗き込む。

⏰:08/06/07 19:29 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


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