・・万華鏡・・
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#235 [果樹]
「楽しかったか?」

「はい!こんなに楽しかったの初めてです!」

「そうかそうか♪」

覗き込んできた総に、満面の笑みで言うと総も満面の笑みで笑った。

「じゃあ帰るか」

「え・・・?」

帰るってどこに・・?と心の中で総に問いかけると総は、ポンポンと私の頭を撫でた。

「心配すんな!とりあえず俺の家でも行くか」

⏰:08/06/08 17:00 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#236 [果樹]
「総の家?」

「ああ。ほら乗れよ」

バイクに跨ると総にまたカポッとヘルメットを被せられた。

そして総もバイクに跨りヘルメットを被ると、私たちはそうの家に向かって走り出した。


――――――――・・・・


「到着」

⏰:08/06/08 17:01 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#237 [果樹]
バイクが止まり、総がヘルメットを取り、バイクから降りる。

「ここが総の家?」

私もヘルメットをとってバイクから降りる。

周りはもう暗くてわからなかったが、大きなマンションの前にいることはわかる。

「ああ。ほら行くぞ」

「あっはい!」

⏰:08/06/08 17:02 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#238 [果樹]
総はバイクの鍵をクルクルと指で回しながらマンションに向かって歩いていく。

私もその後を追ってマンションに入った。


エレベータを降りて、角のドアの前まできたところで総の足が止まる。

総はジーパンのポケットから鍵を取り出して、そのドアの鍵穴に鍵を差し込む。

⏰:08/06/08 17:03 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#239 [果樹]
ガチャガチャ・・・キィ


「入らないの?」

ドアを開けて中に入った総がドアの前で立ち尽くす私に、にやっと笑う。

「お・・・おじゃまします・・・」

私は、軽くお辞儀をして、部屋に入る。

「その辺適当に座っとけ」

そういってリビングを差してから、総はキッチンに引っ込んだ。

⏰:08/06/08 17:03 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#240 [果樹]
「はい・・・」

私は総に言われた通りリビングに向かった。

総の部屋の中はとてもすっきりしていた。

一人暮らしにしてはずいぶんと広い部屋だ。

黒を基調に無駄なものは一切なく、家具も少くなかった。

生活に困らないのかしら?
それに、少し寂しい感じがする・・・。

⏰:08/06/08 18:41 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#241 [果樹]
テーブルの前に座り、部屋の中を見回しているとコトッと目も前にマグカップが置かれた。

「ほい、どうぞ?」

見上げると総が笑ってマグカップを口に運んでいた。

「ありがとうございます・・・」

私もそれに口つけて、一口飲む。

「総は一人暮らしなんですか?」

⏰:08/06/08 18:42 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#242 [果樹]
「まぁな」

私の隣に胡坐をかいて座った総に聞くと、総は少し寂しそうに言った。

何だろう、この感じ。

見に覚えがある気がする。


「てゆうかお前さ。男の部屋にいるのに危機感とかないの?」

「へ?」

⏰:08/06/08 18:46 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#243 [果樹]
思考の世界に行っていた私は、総の言葉の意味がいまいち理解できなかった。

「俺だって一応男なんだぜ?危ないんじゃないの?」

「――――っ!」

にやりと笑った総の顔で、私はやっと意味がわかった。

顔が赤くなるのを感じてずざざざざーっと後ろに下がり、総との間に距離をとる。

⏰:08/06/08 18:47 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#244 [果樹]
そうだった!

総は男の人で、男の人は狼で、それでそれで、私はバイクやらなんやらで総にたくさん抱きついちゃっててっ!!

ど、どうしよう・・・っ。

いまさらになって恥ずかしくなってきたっ!


「プッ・・アハハハハハ」

「そ・・・総!?」

いきなり笑い出した総に、私は意味がわからず目を大きく開いて総を見つめる。

⏰:08/06/08 19:47 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


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