・・万華鏡・・
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#245 [果樹]
すると総は、涙を溜めた目で私を見て、「冗談だよ冗談。何もしねぇから安心しろよ」といってポンポンと私の頭を撫でる。

「・・・・・・・」

遊ばれた・・・。
完全に遊ばれた。

なんだか私は総に無償に腹が立ち、顔を背ける。

「ククッ・・・とりあえず疲れたから風呂入って寝るか」

そんな私を喉の奥で笑って、総は立ち上がる。

⏰:08/06/08 19:47 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#246 [果樹]
「お、お風呂!?」


総の言葉に私はまた目を見開いて、総を見る。

しかし総は、そんなこと気にもせず部屋の奥のドアの前に行き、中に入った。

そしてしばらくして総は手に何かを持って戻ってきた。

「寝る服貸してやっから先に入ってこいよ」

「あ、はい・・・」

差し出されたのは洋服。

⏰:08/06/08 19:48 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#247 [果樹]
総が部屋に行ったのはこれをとりに行くためだったんだ。

私は総の手からそれを受け取り、総に案内されるままお風呂場に行った。



カチャ・・・パタン

私は風呂場のドアを閉めると、ドアにもたれかかってズルズルと腰を下ろした。

総が変なこと言うから焦っちゃったじゃないの。

⏰:08/06/08 19:49 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#248 [果樹]
心配する必要なかったのかも・・・。

なのになんだろう。

がっかりする気持ちとほっとする気持ちが一緒にあるのは・・・。

私は少し考えたがわからなかったので、お風呂に入ることにした。


――――――――・・・・


「お風呂お借りしました」

⏰:08/06/08 19:50 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#249 [果樹]
「おう!じゃあ疲れてるだろうからベッド使って先に寝とけ」

私が出ると総はすぐにお風呂場に向かった。

私は総に言われたとおり、リビングの部屋に置かれているベッドに横になる。


総はなんでこんなに広い家に一人で住んでいるんだろう?

確か総は大学4年生で22歳のはず。

22歳ってそんなにお金を持っているものなの?

⏰:08/06/08 19:56 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#250 [果樹]
私と4つしか違わないのに。

総ってよくわからない・・・。

そんなことを考えていたらカチャっとドアが開く音がして、総がお風呂場から出てきた。

そのままベッドに入ってくるのかと思ったが、総は床に寝転んでしまった。


「・・・・・・・」

まさか床で眠るつもり?

⏰:08/06/09 05:11 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#251 [果樹]
総、寒くないのかな・・・?

あのままじゃ風引いちゃうかも・・・。

・・・よしっ!


「総?」

「ん?まだ起きてたのか?つかさ」

私が総に声をかけると背中を向けていた総がこっちを向いた。

⏰:08/06/09 05:12 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#252 [果樹]
「あ、あの・・・床じゃ痛いでしょ?よかったらこっちこない?」

「は?」

総はまぬけな声を出す。

私の顔はきっと恥ずかしさで真っ赤なはずだ。

現に今だって心臓が激しく脈を刻んでいる。

「つかさ、それ意味わかっていってるのか?」

むくりと起き上がって聞く総。

⏰:08/06/09 05:12 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#253 [果樹]
総の表情は暗くてよくわからなかった。

「はい・・・」

「ふぅん。そんじゃご相伴に預かりますか」

そういうと総は立ち上がって私の眠るベッドに近付く。

ギシッとスプリングが鳴り、総はベッドに身体を預ける。

私は総と向き合って眠るのはさすがに恥ずかしかったので、総に背中を向けて眠ることにした。

⏰:08/06/09 05:13 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#254 [果樹]
・・・・・・眠れない。

背中に総を感じる。

シングルベッドだからさすがに二人で寝るには厳しいものがある。

総の体温を背中に感じて恥ずかしくなる。


「つかさ。そんな隅っこにいたら落っこちるよ?もっとこっち来れば?」

「え?」

⏰:08/06/09 05:13 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


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