・・万華鏡・・
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#347 [果樹]
私は、柴浦から目線を外しまた校庭を見る。

「用ならあるよ。なんであの時泣いてたんだ?」

「あの時?」

柴浦の言っている言葉の意味がわからず思わず聞き返してしまう。

「先週の放課後。男と別れた後の教室」

柴浦の言う短い言葉にピンと来るがこいつの前で戸惑いを見せるのは嫌なのであくまで平常心を保つ。

⏰:08/07/02 20:01 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#348 [果樹]
「見てたんだ。変態。あんた覗きが趣味なの?」

柴浦の言う“あの時”とは、あいつと最悪な別れ方をした放課後のことだ。

「違います」

「変態教師」

「だから違うって言ってるでしょーが」

柴浦は着ているジャケットから煙草を出して、火をつける。

⏰:08/07/02 20:01 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#349 [果樹]
「どうでもいいけど、あたしに関わらないでくれる?」

「そうはいかないんだよ。一応お前は俺のクラスの生徒だからな」

煙草を吹かしながら言う柴浦に言われても説得力に欠ける。

「教師の勤めってやつ?くっだらない。」

ハッと悪態をつくが柴浦はへらへらと脳天気に笑っている。

⏰:08/07/02 20:02 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#350 [果樹]
「まぁそー言わないで仲良くやろうぜ。笹原真理奈さん」

「馬鹿らしい。」

手を出して握手を求める柴浦を無視して私は校庭を見続けた。


――――――――・・・・


あれからというもの柴浦は私を見かければ声をかけてくる。

⏰:08/07/08 00:19 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#351 [果樹]
トイレから出れば

「おー笹原ー」

屋上に行こうとすれば

「笹原サボんなー」

昼ご飯を食べてれば

「うまそーなの食ってんな笹原」

私にも我慢の限界がある。

こんなのが一週間も続いたら鬱病になってしまう。

⏰:08/07/08 00:20 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#352 [果樹]
「真理奈さぁ。なんか最近柴くんにストーカーされてない?」

今は廊下で友達の百合と話している。

「そうみたい」

私は窓の桟に肘をつき、手に顎を乗せて溜め息をつく。

「相当参ってるわね」

そんな私を見た百合は苦笑いを溢す。

⏰:08/07/08 00:20 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#353 [果樹]
「勘弁してほしーよ。毎日毎日、笹原笹原ってほんとうざったい!」

悪態をつく私に百合は紅一点、さっきの顔とは違い、今度はにこにこと嬉しそうに笑っている。

「真理奈にはいい変化なんじゃないの?」

「何それ」

百合の言っている意味が分からず聞き返すと、百合は更ににこっと笑って、「そのまんまの意味よ」といって教室の中に入っていってしまった。

⏰:08/07/08 00:22 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#354 [果樹]
いい変化・・・?
あいつに追われることのどこがいい変化?

「あ!笹原ー」

百合の言葉に頭を悩ましていると廊下の向こうから呼ばれた。

来た。今一番会いたくない奴ナンバー1が!!


「何ですか?柴浦せんせ」

私は、顔に貼りつけたような笑顔で柴浦に対応する。

⏰:08/07/10 07:05 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#355 [果樹]
「そんな他人行儀な」

「他人ですから」

相変わらずうざいなこいつ。

「今日は授業出る気になったの?」

「先生には関係ないと思いますが?」

「冷たっ!先生泣いちゃうよ?」

⏰:08/07/10 07:06 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#356 [果樹]
相手をしてるだけ時間の無駄に思えてきた私は、柴浦を無視して柴浦とは反対方向に歩く。

「あ、ちょっと笹原どこ行くの?笹原ー?」

後ろでは柴浦がしつこく名前を呼んでいたけど、そんなのは無視。

私は屋上へと繋がる階段を上った。


――――――――・・・・


カチャッ・・キィ

⏰:08/07/10 07:06 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


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