・・万華鏡・・
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#367 [果樹]
だから他の女の事も目を瞑ってきた。
でもやっぱり1番になりたかった。
あいつの中の1番になりたかった。
「先生には・・・関係ない。放っといて」
すくっと立ち上がって歯をくいしばりながら溢れそうになる涙を必死に堪えて私は中庭を離れようと歩き出す。
が、柴浦によってそれは阻まれた。
:08/07/16 21:57
:P902iS
:☆☆☆
#368 [果樹]
柴浦は私の手首をつかんで離さない。
「離して!」
「嫌だ」
「離してってばぁ!」
ぶんぶんと振ってもなかなか離してくれない柴浦に苛立ちが募り、思わず大きな声が出る。
「離さないし放っけねー。悪りぃけどそんな泣きそうな顔してる奴を放っておけるほど俺鬼蓄じゃねーんだわ」
:08/07/20 05:20
:P902iS
:☆☆☆
#369 [果樹]
「っ!!」
強く握られた手首から柴浦の熱を感じる。
「笹原」
柴浦の私を呼ぶ声が煩いくらい耳に響く。
「こっち向け笹原」
グイッと肩を掴まれ強制的に柴浦の方を向かされた。
「もう泣いてんじゃん」
:08/07/20 05:20
:P902iS
:☆☆☆
#370 [果樹]
「うるさい・・・」
ふっと笑う柴浦。
私は泣き顔を見られたのが恥ずかしくて柴浦から顔を背けた。
「そんなに歯ぁくいしばらなくても泣けばいいよ。思いきり泣けばいい」
そう言って柴浦は私の頭をぽんぽんと優しく叩いた。
それに応じるように私の涙は積を切ったように流れ出す。
:08/07/26 05:21
:P902iS
:☆☆☆
#371 [果樹]
「うっ・・ひっく・・」
止まらない涙をまるで見ないようにでもするかのように、柴浦は私の頭を抱えるようにして抱き締めた。
「いっぱい泣け」
柴浦の優しい言葉に余計に涙がでそうになって私はそれを誤魔化すように悪態をつく。
「なに・・・それ。偉そうに」
:08/07/26 05:22
:P902iS
:☆☆☆
#372 [唄]
:08/07/26 09:24
:D905i
:4hzSTtkc
#373 [果樹]
:08/07/26 15:34
:P902iS
:☆☆☆
#374 [果樹]
でも柴浦は何も言わずに優しく私が泣き止むまで頭を撫でてくれた。
―――――――――――
「あ゙ぁぁーーー」
私は野太い雄叫びを出してベッドに突っ伏した。
あの後、次第に冷静になった私は柴浦に抱き締められている状況が恥ずかしくなり柴浦を突き飛ばして逃げた。
:08/07/26 15:39
:P902iS
:☆☆☆
#375 [果樹]
しかも廊下で柴浦に会うたびに心臓がどくんと音を立てるのでその気まずさから、私は学校を早退して帰ってきてしまった。
そして今は部屋でベッドに突っ伏している。
「あ゙ぁぁぁーーーー」
さっきよりも長い雄叫びが出る。
それもこれも柴浦のせいだ。
:08/07/26 15:40
:P902iS
:☆☆☆
#376 [果樹]
♪〜・・♪〜・・
ごろごろとベッドで転がっていたら突然携帯が鳴り、それは着信を知らせていた。
サブ画面を見ると知らない番号・・・。
出ようか出ないか迷っている私を急かすかのように着信音が部屋に響く。
うるさい・・。
:08/07/26 15:41
:P902iS
:☆☆☆
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