・・万華鏡・・
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#377 [果樹]
ピッとボタンを押し携帯を耳に当てる。
「はい」
『俺だ俺ー』
イタ電・・・?
「俺と言う人物に心当たりはありませんけど」
『ハハッ相変わらず冷たいなぁ。担任の声も忘れちまったか?』
は・・・?
:08/07/26 15:42
:P902iS
:☆☆☆
#378 [果樹]
「担任って・・・まさか柴浦?!」
『柴浦先生ですかだろ?まったく・・・』
電話の向こうで柴浦が軽く溜め息をついたのが聞こえた。
「てゆーか何で柴浦があたしの番号知ってるの?」
教えてないし教える気もなかったのに。
『石川に聞いた』
:08/07/26 15:42
:P902iS
:☆☆☆
#379 [果樹]
石川とは百合のことだ。
百合め・・・。
今度会ったらたたじゃおかねぇと心に近い今は取り合えず柴浦とうるさいぐらい鳴っているこの心臓をどうにかしなければということに頭が回る。
「何の用ですか?」
口調をいつも通りに私は平静を装う。
『お前勝手に早退してんなよなー』
:08/07/26 15:43
:P902iS
:☆☆☆
#380 [果樹]
そんなことで電話かよ。
「お腹があまりの激痛を訴えたので帰ったんですが何か問題がありましたか?」
『あのなぁ・・・一言くらい俺に言っていけよなー』
「すみませんでしたー」
さして反省の色も見せず言うと柴浦がまた溜め息をつく。
:08/07/26 15:44
:P902iS
:☆☆☆
#381 [果樹]
『まぁいいけどさ。明日はちゃんと学校来いよ』
「・・・・・」
『クスッ・・じゃあな』
プツッという音と共に電話は切れてツーツーという機械音だけが耳に残った。
もうこれ以上あたしに構わないで欲しい・・・。
今だうるさく鳴る心臓を押さえて私は仰向けに寝転ぶ。
:08/07/28 01:11
:P902iS
:☆☆☆
#382 [果樹]
♪〜・・♪〜・・
今日はよく鳴るな。
再び鳴った携帯に目をやればそれは驚く人物からの着信だった。
サブ画面に写し出された名前は“進藤啓祐(シンドウ ケイスケ)”
啓祐はあたしの彼氏。
いや、彼氏だった人。
あたしたちはあの放課後の教室で終わった。
:08/07/28 01:12
:P902iS
:☆☆☆
#383 [果樹]
鳴り響く着信音。
携帯を掴む手が震える。
ピッとボタンを押して携帯を耳に当てがう。
「はい・・・」
『真理奈ー久しぶりだなぁギャハハ』
「啓祐・・・」
電話の向こうの啓祐はなにやら上機嫌で相変わらず軽いノリだった。
:08/07/28 01:12
:P902iS
:☆☆☆
#384 [果樹]
『俺、女と別れちまってよぉ。また相手してくんね?』
「何・・いってんの?」
『あん時のことまだ怒ってんのかぁ?水に流してまた仲良くしようぜ。なぁ?』
「・・・・・」
『まぁいーや。とりあえず明日の放課後残ってろ。教室行くから。じゃな』
:08/07/28 01:13
:P902iS
:☆☆☆
#385 [果樹]
啓祐との会話はプツッという音と共に切れた。
なんで今更・・・。
私はベッドに倒れこんで顔を腕で覆い隠して明日のことを考えたまま寝てしまった。
―――――――――――
「はぁ・・・」
:08/07/28 01:13
:P902iS
:☆☆☆
#386 [果樹]
結局考えもまとまらぬまま放課後が来てしまった。
帰りたいけど帰ったら帰ったで後が怖いのだ。
私は机に突っ伏してまた盛大に溜め息をついた。
「そんなに溜め息ばっかりしてると幸せ逃げるよ?」
カタンという音がして顔を上げると百合が前の席に座っていた。
:08/07/29 19:53
:P902iS
:☆☆☆
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