・・万華鏡・・
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#412 [果樹]
バチバチバチと火花が散る中、柴浦が溜め息をついた。

「あるよ。好きな女が無防備すぎたら不安になんだろ?」

「な・・・・・・・は?」

那覇?
いやいや違う違う。

今柴浦はなんていった?

好きな女?

⏰:08/08/08 21:05 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#413 [果樹]
「誰が誰の好きな女?」

思わず思ったことが口から出てしまった。

「お前が俺の好きな女」

「冗談でしょ・・?」

“冗談”だったらよかった。

でも私を見る柴浦の目は真剣で冗談なんて言葉で誤魔化せないことがわかった。

⏰:08/08/08 21:06 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#414 [果樹]
「何・・で?いつから?どうして・・・?」

頭が混乱する。

「何でつっても人を好きになるのに理由なんかないだろ。ただ泣いてるお前を守りたいって思った。それだけだ」

顔が熱い。
鼓動が高鳴って心臓が破裂しそう。

「かっ・・・帰る!」

⏰:08/08/08 21:07 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#415 [果樹]
私は柴浦が持ってきてくれた私の鞄を掴んで逃げるように視聴覚室を出た。


―――――――――・・・・


「はぁはぁ・・・」

走って校舎を出てきたせいで息切れが激しい。

私は息を整えながら柴浦が言った事を頭の中で繰り返していた。

⏰:08/08/08 21:08 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#416 [果樹]
お前が俺の好きな女――

人を好きになるのに理由なんかない――

ただ泣いてるお前を守りたいって思った――


「なんで・・・」

何で柴浦の事ばっかり考えてるのあたし・・・。

「はぁ・・・・」

⏰:08/08/08 21:10 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#417 [果樹]
何度目かになる溜め息をついた時パッパーと車のクラクションらしき音が聞こえた。

まだ校門を出ていなかった私は、学校の中なのに・・・と不思議に思い後ろを振り向くと車のライトが目に入ってきて眩しさに目を細める。

「乗ってけば?」

いつの間にか私の横に来ていた白い車の窓からは柴浦が顔を出していた。

⏰:08/08/08 21:10 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#418 [果樹]
「っ!!!」

驚きすぎて声にならなかった。

「何世にも恐ろしいものを見たような顔してんの」

フッと笑う柴浦に不覚にもドキッとしてしまった。

「あ、歩いて帰れるから」

柴浦の顔が見れなくてつい顔が横に向いてしまう。

⏰:08/08/08 21:11 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#419 [果樹]
そんな私を咎める訳でもなく柴浦は優しく笑っている。

「危ないから乗っていけって」

「そんな柔じゃないし」

「女の一人歩きは危ないぞ?世の中狼だらけだからな」

「じゃあ柴浦も狼だね」

間発いれない会話が飛び交う。

⏰:08/08/08 21:12 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#420 [果樹]
「茶化すな。ほら乗れって」

柴浦はまるで急かすように助手席を指していう。

「いいよ」

私は柴浦をちらっと見てからまた横を向き直して断る。


「いいから乗れ」

痺を切らしたような少し不機嫌な声・・・。

⏰:08/08/08 21:12 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#421 [果樹]
「・・・・・・はい」

そう言われてしまえば逆らえるはずもなく私は素直に言うことを聞いて車に乗り込んだ。


―――――――――・・・・


車に乗り込んでから沈黙が続く。

視聴覚室の時とは違うどこか重たい沈黙。

⏰:08/08/08 21:13 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


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