・・万華鏡・・
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#422 [果樹]
いや、あたしがそう思っているだけかもしれないけど・・・。

「寒くない?」

いい加減苦しくなってきた頃柴浦が聞いてきた。

冷房が効いている車内で私が寒がっていないか心配してくれているみたいだ。

「大丈夫・・・です」

「何他人行儀に答えてんの?」

⏰:08/08/08 21:14 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#423 [果樹]
柴浦はハンドルを握ったまま、フッと笑う。

「もしかして緊張してんの?」

その言葉に心臓が跳ねる。

緊張しないわけがない。
さっきの今で心の整理がつくはずもなく私の心臓の音は車に乗ってからずっと煩いくらいに耳に響いている。

⏰:08/08/08 21:15 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#424 [果樹]
気まずくなって私は下を向くことしかできなかった。
「可愛い奴」

クスッと柴浦が笑ったのが横から聞こえてきて顔が赤くなる。


―キキッ

柴浦がブレーキを踏んで車が停止する。

車はいつの間にか私の家の前に着いていた。

⏰:08/08/08 22:12 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#425 [果樹]
「着きましたよお嬢様」

「ありがとうございました・・・」

カチャとドアを開けたと同時に腕を掴まれてまた車内に引き込まれた。

「俺は本気だからな」

じっと目を見つめられて言われればまた心臓がドクンと跳ねる。

それだけ言うと柴浦は私の手を放す。

⏰:08/08/08 22:12 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#426 [我輩は匿名である]
失礼します 

>>1-200 
>>201-400
>>401-600 
>>601-800 

⏰:08/08/10 00:13 📱:N905i 🆔:BbNK714E


#427 [果樹]
止まっていた私の思考が、手を放されたと同時に動き出したので、私は自分の鞄を持ち、車を降りた。


ドアを閉める瞬間、柴浦が
「また明日」

と言ったのが聞こえたが、それに答える余裕なんてなかったのでバタンとドアを閉め、急いで家の中に入った。

⏰:08/08/17 23:55 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#428 [果樹]
外で柴浦の車が走り去る音を聞いてから私は玄関のドアに持たれるようにして崩れ落ちた。

どうしよう・・・。

止まない心臓を抑えて私は天井を見上げた。


―――――――――・・・・


「柴浦に告白されたーー?!」

「ばかっ声大きい!!」

⏰:08/08/17 23:55 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#429 [果樹]
百合の声より遥かに私の声が大きかった気がするのはとりあえず無視しておこう・・・。


今、私は百合と屋上に繋がる階段の踊り場で座りながら話をしている。

内容はもちろん昨日あったこと。

淡々と話す私に対し、百合は百面相を繰り返す。

本当に忙しい奴。

⏰:08/08/17 23:56 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#430 [果樹]
私は横目でそんな百合を見ながら冷静に思った。

「それで?!真理奈は何て答えたの??」

百合の目がキラキラしているのは私の気のせいだろうか。

「答えないで逃げてきた」

「・・・・・・・は?」

私の言葉に百合があんぐりと口を開ける。

⏰:08/08/17 23:56 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#431 [果樹]
きっと私の答えが余りにも百合の妄想の世界と欠け離れていたのだろう。

とりあえず百合に突っ込みは入れず、その後家まで送ってもらった経緯を話すと、百合の口許が今度はにんまりと笑みを浮かべる。

「何・・・?」

気味が悪くて、恐る恐る聞くとにまにまと笑いながら百合がとんでもないことを口にした。

⏰:08/08/17 23:56 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


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