・・万華鏡・・
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#512 [果樹]
賑やかな声が聞こえると思いそちらを向けば、昨日のオレンジ頭の倉橋空がたくさんの友達に囲まれていた。

「つる子倉橋くんと知り合いなの?」

「え?」

麻衣の言葉に驚いて私は麻衣を見る。

「倉橋くんって男子からも女子からもすんごい人気あんのよねー。まぁあの顔なら納得はいくけど」

⏰:08/10/10 13:52 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#513 [果樹]
うんうんと頷きながら言う麻衣の言葉を聞きながら私はまた倉橋くんに目を戻す。

「あ、小鶴さんおはよー」

「お・・・はよう」

突然の倉橋くんからの挨拶に私は一瞬硬直して言葉が上手く出てこなかった。

にひっと笑う倉橋くんになんだか心臓が高鳴る。

⏰:08/10/10 13:53 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#514 [果樹]
「え?え?」

麻衣は倉橋くんと私を交互に見て、戸惑いを隠せない様子だった。

そして何故か倉橋くんの周りにいる友達も口を開けて、呆然としていた。

そんな周りの状況を知らないのか倉橋くんは、笑顔で手を振っている。

人懐っこいんだなぁ。

⏰:08/10/10 13:54 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#515 [果樹]
そんな中、私は一人倉橋くんを見ながらぼんやりとそんなことを思った。

――――――――――・・・・

「くぅう〜らぁぁあ〜」

ドカッ

「でっ!」

ベシャッ

⏰:08/10/10 13:55 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#516 [果樹]
後ろからの恨めしそうな声と共に、いろんな音。
そして突然背中に感じた重さに、俺は頭から机に突っ込んだ。

「抜け駆けしやがってお前はぁ!いつのまに小鶴さんと仲良くなったんだよ!あんだけ興味なさそうにしてたくせにこのやろう!」

「ぐえっギブギブ〜・・・」

⏰:08/10/10 13:55 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#517 [果樹]
後ろから哲に首を絞められた俺は、蛙が踏み潰されたような声でうめきながら首に巻き付いている哲の腕を叩く。

「まいったか!」

そう言われてコクコクと何度も頷くと哲はやっと、首に巻き付いていた腕を解いてくれた。

俺は解放された瞬間に、足りなかった酸素をめいっぱい吸い込んだ。

「んで?実際どーなわけ?」

⏰:08/10/10 13:56 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#518 [果樹]
「何が?」

突然の哲の問掛けに俺の頭にはいくつものハテナが飛ぶ。

「だから小鶴さんとだよ!どうやって親しくなったんだ?怒らねぇから言ってみ?ん?」

そう言う哲のこめかみには青筋と怒りが浮かび上がっていた。

⏰:08/10/14 10:39 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#519 [果樹]
うそだ。

そう思いながらも話さないと更に怖いので俺はぽつりぽつりと話し始めた。

・・・・。

「・・・ってな感じで俺は全然小鶴さんだって気付かなかったの」

話し終えると哲は、はぁぁーと深い溜め息をついた。

「倉・・・お前ってやつはなんてばかなんだ」

⏰:08/10/14 10:40 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#520 [果樹]
「なっ・・・いきなりなんだよ!」

哲のばか発言はちょっと許せねぇ。

「俺がお前の立場だったら絶対小鶴さんの電話番号ゲットしてるぞ」

「はぁ?!」

なんだそんなことかよ。
あほくさ・・・。

俺はばかなことをいっている哲に軽く呆れる。

⏰:08/10/14 10:40 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#521 [果樹]
「なぁなぁ!今度小鶴さん紹介してくれよ!な?」

嬉しそうに言う哲に、俺は一言「無理!」ときっぱり言う。

「なんだよ倉のケチ〜」

哲がぶーぶーと口を尖らせて文句を言ってくる。

「俺だってそんなに親しいわけじゃねーの。だから無理」

それだけ言って俺は、机に突っ伏した。

⏰:08/10/14 10:41 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


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