・・万華鏡・・
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#590 [果樹]
・・・・・え?え!?
今言ったのあたし?!
私は無意識の内に言ってしまった言葉に戸惑う。
「ご、ごめんっ。今の忘れて!」
「あ、うん・・・」
そこからは何だかお互い気まずくてずっと無言だった。
:08/11/10 21:21
:P902iS
:☆☆☆
#591 [果樹]
――――・・・
「どーだった?」
教室に戻った俺に哲がにやにやと口元を緩めながらきいてきた。
「変な気遣いやがって」
俺は哲をじとって睨む。
「俺は愛のキューピッドをしてやったんだろー。それよりどうだったんだよ」
:08/11/10 21:22
:P902iS
:☆☆☆
#592 [果樹]
「・・・わかんねぇ」
興味津々とばかりに目を輝かせる哲に、俺は片手で頭を抱えて答える。
「は?」
「余計わかんなくなった・・・」
あの言葉にはどういう意味があったんだ・・・?
:08/11/10 21:23
:P902iS
:☆☆☆
#593 [果樹]
――――・・・
「つーる子!倉橋くんていーよねー。気さくだし優しいかっこいいし!言うことなしって感じ」
教室に戻るやいなや麻衣が倉橋くんを誉め始めた。
「そーだねー」
私はそれを聞き流すように適当に答えた。
:08/11/11 06:10
:P902iS
:☆☆☆
#594 [果樹]
「あれ?不機嫌?もしかしてヤキモチとか?!」
そんな私に麻衣がにやにやと笑って聞いてきた。
私は思わず大きな声が出る。
「ちがうよっ!」
「ふーん。まぁいいけど」
麻衣は私の言葉に適当に受け答えして前を向いてしまった。
:08/11/11 06:11
:P902iS
:☆☆☆
#595 [果樹]
いつもならもっと追求してくるのに。なんだろう。
麻衣の言葉が気になる。
麻衣・・・もしかして倉橋くんのことが・・・?
――――・・・
あと5分早く教室を出てれば
あの時哲たちと一緒に教室をでてれば
こんなことにはならなかったかも。
:08/11/11 06:12
:P902iS
:☆☆☆
#596 [果樹]
今俺は廊下のど真ん中で立ち往生している。
なぜなら
なぜなら俺の行きたい方向に小鶴さんがいるからだ。
小鶴さんだけならいい。
軽く挨拶をして通りすぎればいいのだから。
:08/11/11 06:12
:P902iS
:☆☆☆
#597 [果樹]
でも俺の目線の先には、小鶴さんと知らない男子生徒(ネクタイの色からして三年)がいる。
二人の様子から察するにたぶん告白の真っ最中。
俺が行きたい理科室までは小鶴さんたちがいる階段を上らなきゃいけない。
:08/11/11 06:13
:P902iS
:☆☆☆
#598 [果樹]
何くわぬ顔して二人の真横を通るほど神経が図太くない俺は結局廊下で立ち往生するはめになったわけだ。
どーすっかなぁ・・・。
ここにいてもしょうがねぇし。
もう授業も始まるし。
はぁ。と溜め息をつき俺は廊下に座り込む。
:08/11/11 06:13
:P902iS
:☆☆☆
#599 [果樹]
階段の方からは二人の会話がちょくちょく聞こえてくる。
なんか盗み聞きしてるみたいでしのびない。
しょうがねぇ。
4限はサボるか。
決心をして立ち上がった俺は本日二度目の大失態を侵す。
:08/11/11 06:15
:P902iS
:☆☆☆
#600 [果樹]
:08/11/11 06:17
:P902iS
:☆☆☆
#601 [urahanai]
:08/11/11 18:35
:SH904i
:k9PGqM1Y
#602 [果樹]
urahanaiさん
アンカーありがとうございます☆
:08/11/12 00:52
:P902iS
:☆☆☆
#603 [果樹]
立ち上がった瞬間、小鶴さんが階段側から現れて目があってしまった。
言い訳の言葉も出てこない俺はその場で硬直。
「く・・らはしくん・・・」
小鶴さんも驚いているのか大きな目がさらに大きくなっている。
「ご、ごめんっ」
:08/11/12 00:53
:P902iS
:☆☆☆
#604 [果樹]
ガバッと頭を下げて俺は小鶴さんに謝り横を通り抜けて理科室へと向かった。
――――・・・
聞かれちゃったかな・・・。
倉橋くんが行った方を見て私は少し気分が落ちる。
チクン・・・。
:08/11/12 00:53
:P902iS
:☆☆☆
#605 [果樹]
なんだろう。
最近胸が痛くなったりもやもやしたり忙しい。
倉橋くんに会ってから。
倉橋くんに会うたびに・・・。
これってまるで・・・――!!
――――・・・
「なんだ倉〜元気ねぇなぁ」
:08/11/12 01:47
:P902iS
:☆☆☆
#606 [果樹]
机の上でだれていると哲が心配をして声をかけてきた。
「そーかぁ?」
さっきの小鶴さんの表情が忘れられなくて俺は適当に返事を返す。
絶対変に思われたよなぁ。
はぁ・・・。
:08/11/12 01:48
:P902iS
:☆☆☆
#607 [果樹]
「倉ー廊下で女が呼んでたぞ」
「んーサンキュ」
友達に言われて俺はノロノロと立ち上がり廊下に向かう。
「あれ?麻衣ちゃん」
廊下に行くと麻衣ちゃんがいた。
「ちょっといいかな?」
「うん・・?」
:08/11/12 01:48
:P902iS
:☆☆☆
#608 [果樹]
呼ばれるままに俺は麻衣ちゃんと階段の方に行く。
「倉橋くんてつる子のこと好きだよね?」
階段までくると前ふりもなくいきなり麻衣ちゃんが核心をついてきた。
「え!?あっ・・あー・・・それって小鶴さんにもバレてる?」
:08/11/12 01:49
:P902iS
:☆☆☆
#609 [果樹]
質問の内容に焦ったがバレたものはしょうがないと俺は諦めて力なく麻衣ちゃんに質問を投げ返す。
「ううん。つる子は鈍いから」
ふふっと楽しそうに言う麻衣ちゃん。
このこはどこまで知っているんだろう・・・。
:08/11/12 16:10
:P902iS
:☆☆☆
#610 [果樹]
「告白しないの?」
「うーんしたいのはやまやまなんだけど・・・」
「怖い?」
「・・正直」
全てをみすかされたような麻衣ちゃんの言葉に俺はタジタジ。
「あのさぁ・・麻衣ちゃん。ものは相談なんだけど・・・」
:08/11/12 16:10
:P902iS
:☆☆☆
#611 [果樹]
俺は思いきって麻衣ちゃんに相談をする。
・・・・・。
「なんだそんなこと?全然いいよっ」
俺の相談を麻衣ちゃんは快く承諾してくれた。
「ありがとう!じゃあよろしく」
:08/11/12 16:11
:P902iS
:☆☆☆
#612 [果樹]
――――・・・
「ただいまー」
いつのまにかどこかに行っていた麻衣が帰ってきた。
「おかえり。どこ行ってたの?」
「ちょっと恋のキューピッドをしにぃー」
「???」
:08/11/12 16:12
:P902iS
:☆☆☆
#613 [果樹]
麻衣の答えに私の頭にはいくつものハテナが浮かぶ。
「それよりさ!もうお昼休みだけど倉橋くんとの待ち合わせはいいの?」
麻衣の言葉で時計を見るともうとっくにお昼休みに入っていた。
「え?あっ行かなきゃ!・・あれ?今日はついてこないの?」
「うん行かなーい」
:08/11/12 16:13
:P902iS
:☆☆☆
#614 [果樹]
行かないと言いながら笑う麻衣を不思議に思いながらも私は席を立つ。
「そう。じゃあ行ってくるね」
「はいはーい」
麻衣に見送られて私は中庭に向かった。
:08/11/12 16:13
:P902iS
:☆☆☆
#615 [果樹]
「遅れてごめんね」
中庭に行くと倉橋くんは既にいつもの場所で待っていた。
「大丈夫だよ。それより今日はちょっと場所変えない?」
「いいけど。どこに行くの?」
いきなり場所を変えると言う倉橋くんを不思議に思いながらも私は尋ねる。
:08/11/12 16:14
:P902iS
:☆☆☆
#616 [果樹]
「いいとこ見付けたんだ。こっちこっち」
そういって私の空いていた手を握ってどこかへ連れていく倉橋くん。
握られた手から倉橋くんの熱が伝わってきてすごくドキドキする。
私やっぱり―・・・
――――・・・
「ここ?」
:08/11/12 16:14
:P902iS
:☆☆☆
#617 [果樹]
俺が小鶴さんを連れてきたのは特別棟の3階の端っこの教室。
「うん。景色が凄く綺麗なんだ」
ガチャとドアを開けて中に入る。
ガラッと窓を開けると涼しい風が頬をかすめた。
「風がきもちいいね」
「でしょ?サボるのにもすごくいい場所なんだ」
:08/11/12 16:15
:P902iS
:☆☆☆
#618 [果樹]
「確かに」
そう言ってふふっと笑う小鶴さんの表情がとても可愛くて俺はみとれた。
「今日はね。小鶴さんに話があるんだ」
「何?」
きょとんと目を丸くしてきいてくる小鶴さん。
俺は小さく深呼吸をして頭の中で言葉を整理する。
:08/11/12 16:16
:P902iS
:☆☆☆
#619 [果樹]
「・・・小鶴さんがどうしていろんな人からの告白を断るのかはわからない。でも・・・
俺も小鶴さんが好きだよ」
.
:08/11/12 16:18
:P902iS
:☆☆☆
#620 [果樹]
俺が勇気の限りを振り絞って出した言葉だったが小鶴さんは呆気にとられたのか驚いているのか固まっている。
「あの・・・小鶴さん?」
「え?!あっハイ!!」
「聞いてた?」
俺の問いにコクコクと小鶴さんは必死に首を縦に振る。
「返事もらってもいいかな?」
:08/11/12 16:18
:P902iS
:☆☆☆
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