・・万華鏡・・
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#670 [果樹]
片手を差し出して、自ら手伝うと言っているのに、それを笑顔で断る柴くん。

「後は職員室まで持っていくだけだしなー」
とまたまたお気楽発言。


ここは3階で職員室は1階。

これからこのノートの山を持って階段を降りて、職員室まで誰にもぶつからずにたどり着けるなんてありえない。

⏰:08/11/15 22:45 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#671 [果樹]
しかもこの様子じゃ絶対またぶつかる!
それも2回!!


「手伝うって。いつもパシリ役やらされてるんだからこういう時こそ使ってよ」

私は柴くんの手からノートを半分奪い取る。

「パシリって・・・人聞きの悪い」

⏰:08/11/15 22:46 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#672 [果樹]
「似たようなもんでしょ」

つんとした言い方をした私に柴くんはクスッと笑った。


そのあとは無事、職員室にノートを届け教室に戻ってきた。

回想終了―――

⏰:08/11/15 22:47 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#673 [果樹]
「とゆーわけであたしは柴くんのお手伝いをしてたってわけ」

一部始終を圭ちゃんに話すと圭ちゃんはなんだか呆れていた。

「あんたって本当グッドタイミングってゆーかバッドタイミングってゆーか・・・」

全くだ。
なんで私はこうタイミングが悪いのだろうか。

⏰:08/11/16 16:47 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#674 [果樹]
ちょっと職員室に行けば先生たちに何かしら押し付けられ、廊下を歩けば荷物持ち。

運が悪いとしかいいようがない。


「緒方ー」

「あれ柴くんだ」

教室のドアのところでこっちに向かっておいでおいでをする柴くん。

⏰:08/11/16 16:47 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#675 [果樹]
「ちょっと行ってくるね」

私は小走りに柴くんの元へと行った。

――――・・・

「なんで柴っちがユイカ呼んでんだよー」

「うわっ!もーいきなり出てくるからびっくりするじゃんよきょん」

⏰:08/11/16 16:48 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#676 [果樹]
いきなり机の前にひょっこり現れたきょんに私は文字通り飛び退いた。


「なんかユイカ嬉しそう」

ユイカと柴くんが話しているのをじーっと見ながらぽつりときょんが呟く。

「きょんにはそう見える?」

「うん」

⏰:08/11/16 16:48 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#677 [果樹]
「ふーん」

「何だよ?!」

「別にー?王子様はご立腹なんだって話ー」

私から見ればきょんと話してるときのユイカは、周りに花が飛んで幸せそうだけどね。

⏰:08/11/16 16:49 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#678 [果樹]
きょんと話してる間にユイカがパタパタと笑顔で戻ってきた。

「柴くんと何話してたの?」

「なんかねー手伝ってくれたお礼だって言ってコレくれた」

「遊園地の・・チケット?」

ぴらっとユイカが見せてきた紙には『遊園地特別ご優待券』と書かれていた。

⏰:08/11/18 03:35 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#679 [果樹]
「彼女と行こうと思ったんだけど彼女にキッパリと断られちゃったんだってー」

と笑って言うユイカをよそに私ときょんが柴くんご愁傷さま・・と思ったのは言うまでもない。

――――・・・

「ちょうど2枚あるし圭ちゃん一緒に行かない?」

私は圭ちゃんの目の前に2枚のチケットを出しながら言う。

⏰:08/11/18 03:38 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#680 [果樹]
「いつ?」

「んー・・・今週の日曜!」

「あーごめんユイカ。私その日デートだわ」

圭ちゃんが申し訳なさそうに眉根を下げる。

「そっかーじゃあ仕方ないね」

デートじゃ仕方ないと思っていてもやっぱり寂しくて私はうなだれる。

⏰:08/11/18 03:38 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#681 [果樹]
「きょんと行ってくれば?」

「へ?」「は?」

圭ちゃんからの思わぬ提案に私と京太の声が重なる。

「きょん今週の日曜は部活ないんでしょ?」

「あ・・・あぁ」

「じゃあ決まりだねー。楽しんできてね!」

⏰:08/11/18 03:39 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#682 [果樹]
いつのまにかとんとん拍子に話が進んでいく中で私の頭は混乱して上手く理解できていなかった。

そんな私を横目に圭ちゃんが声を押し殺して笑っていたのを私は全く知らなかった。

――――・・・

私は急いで家に帰って圭ちゃんにメールを送った。

⏰:08/11/18 03:40 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#683 [果樹]
宛先:圭ちゃん
圭ちゃんどうしよ〜
あたし京太と二人きりで遊んだことなんて一回もないから緊張するよぉ

返信はすぐにきた。

受信先:圭ちゃん
大丈夫大丈夫♪
とりあえず明日、日曜日に着ていく洋服でも買いに行こっ!

⏰:08/11/19 03:20 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#684 [果樹]
宛先:圭ちゃん
うんありがとう!
じゃあ明日ね!

圭ちゃんにメールを送信した後、私は携帯をベッドの上に放り投げて私も寝転ぶ。


はぁー緊張するなぁ。
京太とデートかぁ・・・。

は!デデデデデート!?

⏰:08/11/19 03:21 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#685 [果樹]
うわ!そーじゃん!!
いい年頃の男女が二人きりで遊びに行くってただのお出掛けじゃないんだよね!?

あーやばい・・・。
余計緊張してきちゃったよぉ。

京太はあたしのことどう思ってんのかな?

⏰:08/11/19 03:21 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#686 [果樹]
――――・・・

「ふぁーあ」

私は大きな欠伸が出て口を押さえる。

「ユイカったらそんなおっきい欠伸して。昨日寝てないの?」

「うん・・なかなか寝つけなくて」

⏰:08/11/19 03:22 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#687 [果樹]
私は眠たい目を擦りながらまた欠伸をする。

「どうせきょんのことでも考えてたんでしょー」

そう圭ちゃんにからかわれて私は返す言葉がなくぐっと押し黙る。

「あれ?図星?きょんも罪深い男だねー」

「そんなんじゃないってば!」

「なに?俺が何だって?」

⏰:08/11/19 03:22 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#688 [果樹]
圭ちゃんとの話の最中にいきなり現れた京太に驚いて私は思わず飛び退く。

「きょんは本当に突然出てくるよねー」

「まぁな。それより俺がなに?」

呆れながら言う圭ちゃんに対し京太は何故か威張る。

そしてさっきの話をしつこく聞いてきた。

⏰:08/11/20 13:46 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#689 [果樹]
私は圭ちゃんに目だけで『言っちゃだめ!』と伝える。

「別になんでもないっ!京太は馬鹿だなって話」

私がはぐらかすと京太がそれに食い付く。

「なんだよそれー。ユイカの方が馬鹿じゃん」

「なにおー!?」

その後、教室に入るまで私たちはずっと言い合いをしていた。

⏰:08/11/20 13:47 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#690 [果樹]
後ろでその光景を見ながら圭ちゃんが
どこぞのバカップルか!
なんて思っていたのは誰も知らない。

――――・・・

「あー迷うよぉ。何着ていけばいいのー?」

放課後、圭ちゃんと一緒に街まで買い物に出た私はたくさんある服の前で頭を抱えていた。

⏰:08/11/20 13:48 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#691 [果樹]
京太と遊園地に行くのは明日なのに服が決まらないのだ。

「ユイカってばきょんの好み知らないの?」

圭ちゃんがいくつか服を見ながら聞いてくる。

「知らないよー。だって小学校から今までみてきたけど彼女がいたの見たことないんだもん」

⏰:08/11/20 13:48 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#692 [果樹]
そうなのだ。
京太は愛想はいいため男女問わず友達は多いが特定の女子とは仲良くはならない。

今までずーっと見てきたが京太が私以外の女子と二人でいるところや帰っているところを見たことはない。

そのため参考にするモデルがいないのだ。

⏰:08/11/21 04:14 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#693 [果樹]
「うーん悩むわね・・・」

「うん・・・」

私と圭ちゃんは顎に手を当てていろいろ考える。

「あ!これは?遊園地だし。走ったりするわけじゃないからワンピースでも大丈夫だと思うよ」

そういって圭ちゃんが見せてきたのは真っ白な膝上の可愛いワンピース。

⏰:08/11/21 04:15 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#694 [果樹]
胸下のリボンの切り返しが可愛くて女の子らしいデザインだ。

「あたしこういうの着たことない・・・」

少し怖じけずく私を圭ちゃんが励ます。

「大丈夫だよ!ユイカは髪も黒いし似合う!あたしが保証する」

⏰:08/11/21 04:15 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#695 [果樹]
「んー・・・じゃあそれにする」

悩んだ末、私は圭ちゃんの後押しもありワンピースを買うことにした。

――――・・・

「買った?」

店から出ると圭ちゃんが笑顔で待っていた。

「うん。つきあってくれてありがとう圭ちゃん」

⏰:08/11/21 16:29 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#696 [果樹]
私はワンピースが入った袋を胸に抱えてお礼を言う。

「いいよー。娘の成長を見守るのも母の役目ってね」

「ん?」

「いやいやこっちの話」

圭ちゃんの言っている意味が分からず首を傾げるとはぐらかされてしまった。

⏰:08/11/21 16:29 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#697 [果樹]
そのあとは喫茶店でお茶をして明日の計画を練ってから私たちはそれぞれ家に帰った。

――――・・・

「明日はこれとこれと・・・これでいっかな?」

私はベッドの上に明日来ていく服を並べる。

「はぁー緊張する」

もうすでにバクバクいっている心臓を抑えて深呼吸をする。

⏰:08/11/21 16:30 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#698 [果樹]
そんなことをしていると携帯からメール受信を告げる音が鳴りだした。

チャラチャラチャ〜♪

「はいはいっと」

私は鞄から携帯を取りだし受信フォルダを開く。

受信先:京太
明日10時にユイカん家に迎えに行くから寝坊すんなよ!

⏰:08/11/21 16:31 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#699 [果樹]
10時か・・・。
私はメールを送り返す。

宛先:京太
京太こそすっぽかしたら許さないから!
それじゃあ明日ね。
おやすみ。

送信ボタンを押して私は携帯を閉じる。

にやけそうになる顔をパンパンと叩いて私はベッドに潜り込む。

明日遅れないようにしなくっちゃ!

⏰:08/11/21 16:31 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#700 [果樹]
緊張で眠れないかもと思っていたが疲れていたせいもあってか私はいつのまにか眠っていた。

――――・・・

「寝坊したー!!!」

時刻9時48分。

昨日寝坊するなと言われていたのに私は睡魔には勝てず結局寝坊してしまった。

⏰:08/11/21 23:02 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


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