・・万華鏡・・
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#741 [果樹]
全くこの子たちは・・・。

「はぁ・・・。あのさーきょん」

「ん?」

「まだわかんないの?」

「何が?」

私の問いにハテナを浮かばせるあたりまだわかっていないのだろう・・・。

「何できょんは昨日怒ったの?」

⏰:08/11/27 03:49 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#742 [果樹]
「それはユイカが絡まれてたから・・・」

「何でユイカが絡まれてたからって怒るの?」

「一応幼馴染みだし・・」

「それだけ?」

私の問掛けに素直に答えるきょんに私はさらに問つめる。

「え?」

⏰:08/11/27 03:49 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#743 [果樹]
「それだけなの?ユイカはただの幼馴染みなの?きょんは・・もう気付いてるんじゃないの?」

目で訴えかけるように私はきょんに静かに問掛ける。

「もし自分の気持ちがわからないならわからないなりにユイカに素直にきょんの気持ちを伝えたらいいのよ」

それだけ言って私は自分の席に戻った。

⏰:08/11/27 03:51 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#744 [果樹]
あとはきょんが自ら考えるべきことだから・・・。


その後きょんは教室を走って出ていった。

きっとユイカのもとへ行ったのだろう。

がんばれきょん!

私は秘かにきょんに向けてエールを送った。

⏰:08/11/27 03:52 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#745 [果樹]
――――・・・

「はぁ・・・」

私は今だ屋上にいた。

ここにいつまでも居るわけにいかないのになぁ。

でも教室に行ったら京太いるし・・・。

逃げてるわけにいかないのは、自分でもわかっているのに、体が言うことをきかない。

⏰:08/11/28 17:10 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#746 [果樹]
私は憎たらしいほどに青い空を見上げて、独り言にしては大きい声を出す。

「京太のばーか」



「誰がばかだ」


えっ?!

私の心臓がドクンと跳ねる。
私しかいない屋上で、私の独り言に返事が返ってくるわけがない。

⏰:08/11/28 17:12 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#747 [果樹]
でも・・・まさか・・・。

私はゆっくりと声の聞こえた方を向く。

「京・・・太」

見るとそこには息切れしている京太がいた。

「つかお前何で屋上なんかにいんの?すっげ探したじゃん」

「べ、別にあたしの勝手じゃんっ!」

⏰:08/11/28 17:12 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#748 [果樹]
探してくれて嬉しいくせに可愛くない言葉が口からは出る。

「可愛くなーい」

「うるさいっ!」

ぷうっと頬を膨らます京太に私はいつもの癖で言葉を返す。

・・・これじゃあいつもの口喧嘩だ。

いつも通りに話せて嬉しいけど、このままでは終わらせたくない私がいた。

⏰:08/11/28 17:13 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#749 [果樹]
そんな心の表れからか、私は京太から視線をずらす。

「何しに来たの?もう授業始まるよ?」

口からは冷たい言葉が出る。

「ユイカ・・・ごめんっ!」

いきなり大声で謝られて驚いて見れば、京太は、腰を90度近く折り曲げて頭を下げていた。

⏰:08/11/30 06:47 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#750 [果樹]
私が京太を見たまま黙っていると京太がぽつりぽつりと話し始めた。

「ユイカが変な男に絡まれてるのみて俺カーッとなっちゃって。でもそんなんで怒ってるの知られてうざいって思われるのも嫌だったんだ・・・だから・・・」

下を向きながら言う京太は落ち着かない様子で何度も髪をクシャッとかく。

⏰:08/11/30 06:47 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


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