・・万華鏡・・
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#86 [果樹]
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あなたを見ている時間だけは幸せに包まれる。
story 2
【レンズ越しの恋】
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:08/06/03 02:27
:P902iS
:☆☆☆
#87 [果樹]
あーやっぱり冴木先輩かっこいいなぁ。
あの取り巻きさえいなければ私が今頃!
・・・って何自惚れているんだろう私は。
はぁ・・・。
私は神田涼子。
私は毎朝、この渡り廊下から登校してくる冴木先輩を見ている。
:08/06/03 05:15
:P902iS
:☆☆☆
#88 [果樹]
冴木先輩とはあたしの想い人。
学校の中でもかっこいいと有名で、いつも周りには取り巻きの綺麗なお姉さま方。
三年生の冴木先輩に二年生の私が寄り付けるわけもなく、ここから見てることしか出来ない私。
はぁあー。
「また明日来よう」
私は渡り廊下を降りて教室に向かった。
:08/06/03 05:15
:P902iS
:☆☆☆
#89 [果樹]
だけど冴木先輩にみとれていた私は、渡り廊下にもう一人居たことに気が付かなかった。
「んーええ写真や。タイトルはさしずめ『切ない心』やろか?」
――――――――・・・・
あー今日も冴木先輩かっこいい。
また今日も私は、渡り廊下で冴木先輩を見ている。
:08/06/03 05:16
:P902iS
:☆☆☆
#90 [果樹]
軽くストーカーだ・・・。
今日は青空で気持ちがいいし、天井の無いこの渡り廊下はあたしの大好きな場所だ。
なんていったって冴木先輩も見れるし!
カシャッ
え?
「タイトルは『熱視線』。んー我ながらええタイトルや!」
:08/06/03 05:45
:P902iS
:☆☆☆
#91 [果樹]
声のした方を振り向けば、渡り廊下の端っこから人が歩いて来た。
髪は金髪、耳にはたくさんのピアスに手にはカメラ。
「はぁ。またですか?上條先輩」
「はろー涼ちゃん♪」
私が上條先輩の方を向いて嫌そうな顔をしているのに上條先輩はへらへらと笑って片手を振っている。
:08/06/03 05:45
:P902iS
:☆☆☆
#92 [果樹]
この人、上條先輩とはついこの間ここで出会った。
私がいつものごとく冴木先輩を見ていたら、いきなり写真を撮られ「ええ写真が撮れたわ!」とへらっと笑った上條先輩。
それからというもの毎朝上條先輩はここに来て、写真を撮っては、私の至福の一時を邪魔してくれる。
「涼ちゃんてさーいっつもここから滉太のこと見とるよな」
:08/06/03 05:46
:P902iS
:☆☆☆
#93 [果樹]
上條先輩は私の隣にきて、柵に寄りかかるようにしてこちらを見る。
滉太か・・・。
いいなぁ冴木先輩のこと呼び捨てに出来て。
「そして先輩はそんな私をいつも撮ってますよね」
「はははー。ばれたか」
少し睨むが上條先輩は気にしてないようにまたへらっと笑う。
:08/06/03 05:47
:P902iS
:☆☆☆
#94 [果樹]
「いつか盗撮の容疑で訴えますから」
「それはあかーん!堪忍してやぁ」
顔の前で両手を合わせてお願いする上條先輩。
私はなんだかおかしくて笑ってしまった。
「ふふっ」
すると先輩は片目だけ開けてそろりと私を見ると手を下ろしてまた柵に寄りかかった。
:08/06/03 05:48
:P902iS
:☆☆☆
#95 [果樹]
「そないに好きやんなら声かけれたらええのに」
先輩の言葉につい表情が曇る。
「無理ですよ。取り巻きの方々がすごい怖いって噂ですし。私は冴木先輩を見れるだけでいいんです」
私は校門に目を向けて答える。
「せやけどー。俺らもうすぐ卒業やで?」
「・・・・・・」
:08/06/03 05:49
:P902iS
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