愛の在り処
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#141 [果樹]
突然ピルルル―・・とテーブルの上で鳴る携帯の音で飛び起きる。
時計を見ると6時を回っていた。
いつの間にか眠ってしまったのか・・・。
私は相変わらず鳴っている携帯に手を伸ばしそれを耳に当てる。
:08/11/11 06:06
:P902iS
:☆☆☆
#142 [果樹]
「はい」
『もしもし?一ノ瀬ですけど・・・武藤さんですか?』
まるで家の電話にかけてきたような応答に少し笑ってしまう。
「はい。そうです」
『えっとマンションの前に着いたのですがどうやって行けば・・・』
:08/11/11 06:06
:P902iS
:☆☆☆
#143 [果樹]
「オートロックなんで迎えにいきます」
それだけ言って私は電話を切り玄関へと急いだ。
――――・・・
マンションの正面玄関を開けてすぐのところに一ノ瀬慶はいた。
「すみません。わざわざ」
:08/11/11 06:07
:P902iS
:☆☆☆
#144 [果樹]
そう言いながら私が押さえていた玄関の扉を一ノ瀬慶が何気無く押さえてくれた。
こうゆうので女子は惚れるのか・・・とどこか他人事の私はそのまま一ノ瀬慶を部屋まで案内する。
「はい。どうぞ」
「お邪魔します・・・」
:08/11/11 06:07
:P902iS
:☆☆☆
#145 [果樹]
玄関の扉を開けて一ノ瀬慶を家の中に招き入れる。
「あっモアー!!」
靴を脱いでリビングまで招き入れると一ノ瀬は直ぐ様モアに飛び付く。
ビクッとしたモアは逃げようとしたが結局一ノ瀬慶の腕の中に収められグリグリされている。
:08/11/11 06:08
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:☆☆☆
#146 [果樹]
「相変わらず可愛いなぁ。ちょっと大きくなったか?」
いやいやそんなに変わらないよお兄さんと心の中でツッコミをいれる。
「そんなにグリグリしたらモアがはげちゃいます」
「あっごめん!」
:08/11/13 15:11
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:☆☆☆
#147 [果樹]
冗談で行ったつもりだったが本気にしたらしい一ノ瀬慶はパッとモアから手を離す。
「冗談ですよ。先生コーヒーと紅茶どちらにしますか?」
私はキッチンに入ってキッチンから一ノ瀬慶に問掛ける。
「コーヒーで。後その先生っていうのやめよ?」
:08/11/13 15:12
:P902iS
:☆☆☆
#148 [果樹]
私の方を向きながら一ノ瀬慶が苦笑いで言う。
「じゃあなんて呼べば?」
「慶でいいよ」
「わかった」
そう返事をすると慶は笑ってまたモアと遊び始めた。
「はい」
:08/11/13 15:14
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:☆☆☆
#149 [果樹]
コトリとテーブルの上にコーヒーが入ったマグカップを置く。
「ありがとう」
慶は私が座っているソファの隣に座る。
「そういえば俺普通に家に上がっちゃったけど親御さん大丈夫?」
いつのまにか丁寧口調じゃなくなった慶は、心配そうに聞いてきた。
:08/11/16 16:51
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:☆☆☆
#150 [果樹]
「大丈夫だよ。あたし一人暮らしだから」
「そっか・・」
詳しいことを聞かれると思ったがそうではなかったので少し驚く。
「その話し方の方がいい」
「え?」
私の言葉に慶は首を傾げる。
:08/11/16 16:52
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:☆☆☆
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