○アダムの唄○
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#264 [渚坂さいめ]
――――――………

――――………

「ね、親方!!頼むよ」

「う〜む……」

一方、央里はマサムネの治める瞬光村へと訪れていた。


村の中心には單柵村のような立派な樹木は無いものの、世界遺産に登録されてもおかしくないほどの巨大な噴水が設置されていた。

⏰:08/12/19 22:27 📱:F905i 🆔:0cYkCt0o


#265 [渚坂さいめ]
「頼むよ、俺だっていろいろ考えたんだ」

その穏やかな村の空気の中に央里の嘆願の声がこだまする。

「俺に色々教えて下さい!!もう、足手まといは嫌なんだ」

つい先ほどまで真上で輝いていた太陽は西へとその体を傾け始め、自身の有らん限りの力で日没の光を放っていた。


まるで、央里の胸の中に宿る決意の光のように。

⏰:08/12/19 22:28 📱:F905i 🆔:0cYkCt0o


#266 [渚坂さいめ]


8頁
《パーティーへの招待状》

⏰:09/01/26 17:58 📱:F905i 🆔:vwJL31D2


#267 [渚坂さいめ]
央里たちが單柵村へ留まって3週間。

單柵村村長の重守からの調査では未だ“イヴ”の核心に迫るような情報は集まっていなかった。

無情にも時は流れ、季節は夏を終えようとしていた。

アダムの唄に記された地球滅亡の予想日は“夏の終わり”。

情報もない。

唯一世界を救える央里は瞬光村に行ったっきり音沙汰なし。

こんな不確かな状況に傳は焦っていた。

⏰:09/01/26 17:58 📱:F905i 🆔:vwJL31D2


#268 [渚坂さいめ]
だが、そんなある日突然 單柵村に鋭い警報が鳴り響いた。

それは鋭いナイフのように空気を切り裂き、歩いていた人の足を止め、寝ていた人の目を覚まさせた。


「敵襲だー!!早く、早く瞬光村に連絡を取れー!!!!」


誰かが叫ぶのと同時に村自体がざわざわと、まるで戦場のように人々は走りだした。

⏰:09/01/26 17:59 📱:F905i 🆔:vwJL31D2


#269 [渚坂さいめ]
なおも鳴り響く警報に、外で昼寝をしていた傳の心臓はドクドクと早鐘を打つほどに緊張していた。

「これまでの情報より、敵は“ネイク”の黒スーツたちとNo.3の浅葱と判明!!武装はナイフと拳銃のみ!!」

村全体に広まるように村人は放送を通して今の状況を伝える。
そのおかげで、状況を把握しきれていなかった傳もこの村のざわめきの原因を理解することができた。

「央里を探さなきゃ……!!」

⏰:09/01/26 18:00 📱:F905i 🆔:vwJL31D2


#270 [渚坂さいめ]
急ぎは焦りとなり傳の足をフル回転させる。

人々のざわめきは今にも爆発しそうな傳の心を荒々しく煽り、人々の波に逆らうように央里を探す彼に余裕などあるはずもない。

「つーたーえー!!何してんの?」

額に滲む汗を拭う途中、傳は誰かに名を呼ばれた。
もちろん、その声の主とは……

⏰:09/02/24 00:47 📱:F905i 🆔:ri4.PPek


#271 [渚坂さいめ]
「央里!!どこ行ってたんだ!?敵が来たんだよ!!」

「ぅお、傳がなんか焦ってる!!」

会話が成り立たない……。
傳の中で張りつめていた何かがプツンと切れ、肩に入っていた力は空気の抜けた風船のようにふにゃふにゃとしぼんだ。

「央里……。とりあえず、避難しよう。僕らがここにいても邪魔になるだけだ……」

⏰:09/02/24 00:48 📱:F905i 🆔:ri4.PPek


#272 [渚坂さいめ]
何もできない自分が悔しいが、幸いにも隣には瞬光村が位置している。いきなり現れたネイクへの戦闘にも対応できるだろう。そう、今はこれが一番の得策。

傳はそう考えていたのだ。


「馬鹿言うな。何のために親方のところで修行したんだと思ってんだ!!俺の出番に決まってんだろーが!!」

そう言って央里は腰につけていた革のベルトからあるものを抜き取った。

⏰:09/02/24 00:48 📱:F905i 🆔:ri4.PPek


#273 [渚坂さいめ]
眩しい太陽の光をも吸い込む漆黒の側面。その小さく無機質な体に似合わないシャープなライン。

どこからどう見ても拳銃。
いきなり目の前に現れたソレにさすがの傳も焦りを隠せなかった。


「な、央里!!それ本物なのか……?」

「馬鹿!!ただのエアガンだよ。
本物なんて持ってたら銃刀法違反じゃねーかよ!!」

⏰:09/02/24 00:49 📱:F905i 🆔:ri4.PPek


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