○アダムの唄○
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#294 [渚坂さいめ]
一部始終を見ていた浅葱は組んでいた腕をパッとほどいて胸ポケットから一枚の封筒を取り出した。

「はい、これ。朽葉様からの招待状だよ」

浅葱はスタスタと二人に近付き、ひらひらと揺れる薄っぺらい封筒を央里へ渡す。


「じゃ、仕事も終わったし俺は帰ろっかな」

まだ木を薙ぎ倒している黒スーツの男たちに「帰るぞー」と声をかけ、数分もしない内に浅葱たちはこの森から姿を消した。

⏰:09/03/15 13:19 📱:F905i 🆔:CPJGjg/I


#295 [渚坂さいめ]


9頁
《返答》

⏰:09/03/30 22:55 📱:F905i 🆔:1TN7Tc2k


#296 [渚坂さいめ]
嵐のように訪れた浅葱たちが去っていくのを見届けた二人は一枚の紙をのぞき込んでいた。

「招待状って言ってたけど……」

「あからさまに罠だよな」

⏰:09/03/30 22:55 📱:F905i 🆔:1TN7Tc2k


#297 [渚坂さいめ]
―――――――――――――――
ごきげんよう

この度あなた方をネイクの
本拠地へと招待いたします

場所は單柵村から
数十キロ南へ進んだ所です

本音を言いますと
あなた方はたいへん邪魔です
ゴミ並に邪魔です

今までのことも含めて
そこで決着をつけましょう

ネイクNO.1 朽葉
―――――――――――――――

⏰:09/03/30 22:56 📱:F905i 🆔:1TN7Tc2k


#298 [渚坂さいめ]
「なんか最後のほう怒ってるし」

「でも、行かなかったら行かなかったで大変なことになりそうだよね……」


うーん、と考え込む二人。
そこへ單柵村村長の重守と、瞬光村村長のマサムネが多くの武装した瞬光村の村人を連れてやってきた。

⏰:09/03/30 22:56 📱:F905i 🆔:1TN7Tc2k


#299 [渚坂さいめ]
ある者は刀。
ある者は包丁のような刃物。
ある者は薙刀。
ある者は弓矢。

瞬光村の村人は、それこそ先頭集団の「ヤマト」だったころを思わせるような重装備。

その中でも、一際殺気立っているマサムネは腰に日本刀をさげている。


「あ、親方!!俺の初陣見てくれました?圧勝でしたよ!!」

「……うむ、ここにネイクの連中がいないのを見るとそのようだな」

⏰:09/03/30 22:57 📱:F905i 🆔:1TN7Tc2k


#300 [渚坂さいめ]
そう、央里はつい数分前にネイクの三人を一瞬で片づけてしまったのだ。

「そのことでちょっと聞きたいんだけど……」

傳は右手を挙げながら、先生に質問する生徒のようにおずおずと声を発した。

「央里は何したの?てか、マサムネさんの所で何したの……」

傳はちらりと央里の顔を伺う。
そして央里は不敵に笑った。


「……修行だよ、修行!!」

⏰:09/03/30 22:57 📱:F905i 🆔:1TN7Tc2k


#301 [渚坂さいめ]
――――――…………

――――………

時は数週間前、つまり央里がマサムネに嘆願していたところまでさかのぼる。

もう足手まといは嫌だ、と叫ぶ央里にマサムネは心打たれ、修行をつけると約束していたのだった。

そして央里はマサムネに連れられ、瞬光村の端にある森林までやってきていた。

⏰:09/03/30 22:58 📱:F905i 🆔:1TN7Tc2k


#302 [渚坂さいめ]
「で、親方!!何をしたらいいか教えてくれ」


「うむ……。まず央里殿の才である『運命を変える才』について知識を深めとかなければならないな」


「知識もなにも……。俺の才はイヴっていう何かが無いと使えないって事だろ?」

⏰:09/03/30 22:58 📱:F905i 🆔:1TN7Tc2k


#303 [渚坂さいめ]
「その認識こそが間違いだ。
央里殿は知らず知らずのうちに、その強大な才の力を発揮しておるぞ。

その証拠に央里殿は戦闘において素人なのにも関わらず、数々の戦闘をくぐり抜け、今生きておるではないか」

「あ……!!」

この一ヶ月、確かに央里は数多くの修羅場を経験し、そのたび相手を打ち負かし生き延びてきた。

⏰:09/03/30 22:59 📱:F905i 🆔:1TN7Tc2k


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