短編集
最新 最初 🆕
#149 [◆LOSh2yD9/c]
――――――――――――


夜中に出会った、例の"奴"と別れた後、俺はすぐに帰宅し風呂に入った。

そしてそのまま倒れ込むようにして眠りについた。


目が覚めてからが大変だった。

思った以上に目が腫れていて、どうにかこうにか腫れを引かせ、朝飯を済まし、いつも通りに家を出た。


いつもと変わらない日常。

昨日のことが夢のように思えてくる。

⏰:09/03/25 04:45 📱:F906i 🆔:☆☆☆


#150 [◆LOSh2yD9/c]
「おーっす!」

ウォークマンを聞いていても、こいつの声は良く通るからすぐわかる。

「…はよ」

俺は極力顔を合わせないようにして答えた。

「ん?何だお前テンション低くないか?」

そう言って顔を覗き込もうとする。

あ゙ーこっち見んなほっとけ

「ぶ!!あっはは何だお前どーしたよその顔っ」

…はいはいわかってましたよ

こうなることぐらい

⏰:09/03/25 04:47 📱:F906i 🆔:☆☆☆


#151 [◆LOSh2yD9/c]
俺はウォークマンを片付けて、目だけ玲司の方に向けた。

「…そんなに目立つ?」

「んー、少しな」

「これでも引いたんだぜ…」

「…で、どうしたよ。そんなんでも来たことは褒めてやるよ」

「何だそれ。…まぁ昼にでも話すよ」

本当は、ぜってー馬鹿にするから話したくないけどな!

「…俺、何か想像出来るかも」

そう言ってにやける玲司。

⏰:09/03/25 04:49 📱:F906i 🆔:☆☆☆


#152 [◆LOSh2yD9/c]
ふん、お見通しですか。ムカつくぜ!!

「……あっそ」

「おい不貞腐れんなよ〜。まぁ元気だせって」

「ふん」

そんな会話をしながら、俺たちはそれぞれの教室に向かった。




―…あっという間に午前の講義が終わり、俺と玲司は昼食を済ませた後キャンパス内のベンチに腰を下ろした。


そして俺は重い口を開く。

⏰:09/03/26 08:46 📱:F906i 🆔:☆☆☆


#153 [◆LOSh2yD9/c]
未那にふられたこと

変な奴と出会ったこと


昨日あった出来事を一通り話した。


そして、案の定と言うか、昨日俺が想像していた言葉まんまを言って大笑いしているってワケ。

あったまくるぜホント!

逆に笑えてくるよな

失笑だぜしっしょー


…そんなこんなで、今に至るって訳だ。


――――――――――――

⏰:09/03/26 08:55 📱:F906i 🆔:☆☆☆


#154 [◆LOSh2yD9/c]
「クク…まぁー機嫌直せって。これでも俺は心配してたんだぜ?」

「……そんな笑い堪えた顔で言われても説得力ねーよ」

「はは、悪いって〜」

「まぁ、結局はお前が正しかったってことだよなー…。俺が馬鹿だったよ」

「…恋愛に、何が正しい間違いなんてないんじゃね?湊は幸せだったんだろ?」

「………」

「でもさーその公園で逢ったって奴、凄くね?色々と。つかそんな漫画みたいなことってあるんだな」

⏰:09/03/26 09:06 📱:F906i 🆔:☆☆☆


#155 [◆LOSh2yD9/c]
「あぁ、俺も吃驚だよ」

「これが男じゃなくて女だったら良かったのにな!そしたらまさに運命の出会いじゃね?!」

「ははっそうだな。でももう逢うことはないな。寧ろ逢わなくてホッとするぜ」

「醜態曝しちまったからな」

「………」

揚足取りやがって!!

俺の様子を見て、またクスクスと小さく笑う玲司。

別にいいけどな!もう慣れっこだぜ、ふんっ

⏰:09/03/27 08:45 📱:F906i 🆔:☆☆☆


#156 [◆LOSh2yD9/c]
「さ〜て。そろそろ戻るか!」

隣で玲司が大きく伸びをしながら言ったので、俺は腕時計を見た。

「もうこんな時間か」

「本当はさ、学校終わったら慰めパーティーでもやってやりたい所だけど、今日はバイト休めねーんだ、悪いな」

そう言って少し気まずそうに頭を掻く玲司。

「…いいって。でもサンキューな」

「あぁ、じゃあ今度奢ってやるよ」

「おう、期待してるぜ」

⏰:09/03/27 08:46 📱:F906i 🆔:☆☆☆


#157 [◆LOSh2yD9/c]
何だかんだ言って、色々と気を使ってくれる玲司。

少しだけ泣きそうになったことは、ぜってー言わねぇ!

また馬鹿にするに決まってるからな!!

…でも、感謝してるぜ。


まだ完全には未那のこと吹っ切れそうにないけど、昨日と今日で大分元気出てきたしな。

当分は、彼女とか、そういうのはゴメンだけど。

⏰:09/03/27 23:38 📱:F906i 🆔:☆☆☆


#158 [◆LOSh2yD9/c]
―放課後


玲司と別れた後、俺は一人帰路を歩む。

ウォークマンからは、未那が良く口ずさんでいた歌が流れ出す。

「…はぁ。」

あーダメだ俺

何か、また泣きそうだ…

……情けねぇ


何となくその歌をずっと聞いていたくなって、リピートに設定した。

⏰:09/03/28 00:43 📱:F906i 🆔:☆☆☆


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194