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#159 [◆LOSh2yD9/c]
地元の駅へと着き、駐輪場へ向かう。
ガソリン代が勿体無いから、通学時は基本バイクに乗らないようにしてるけど、今日は特別。(自分で決めた)
だって、…ねぇ?
チャリだと何気に時間かかんだよね家まで。
流石にそんな元気と時間に余裕がありませんでしたあああ!!
さーてと、帰ろ。
俺はバイクに跨りエンジンをかける。
:09/03/28 03:20
:F906i
:☆☆☆
#160 [◆LOSh2yD9/c]
そこでふと思った。
まだ明るいし、昨日の公園に少し寄ろうかな…
駅から自宅に帰るまでの方向と大体同じなので、少し回り道する程度だから支障はない。
つか今日はバイクだから尚更問題ないしな。
よし、気晴らしに行くか!
俺は思い切りアクセルを踏んだ。
――…まさか、
そこでまた"奴"と再会するとは夢にも思わなかった……――
:09/03/28 03:23
:F906i
:☆☆☆
#161 [◆LOSh2yD9/c]
昨日と同じ場所にバイクを停めて、ウォークマンを外す。
とりあえず、奴と出会ったあのベンチに行こうと思い足を進めた。
夜だと暗くて何も見えないけど、あそこは目の前が川なので、静かで落ち着ける場所だから俺は割と好きなんだよね。
…しかし。
相変わらず人のいない公園だ。
昔からそうだけど、この公園が賑わっている光景を俺は見たことがない。
ま、俺も頻繁には来ないけどさ。(こーゆーことがない限り!)
:09/03/29 03:17
:F906i
:☆☆☆
#162 [◆LOSh2yD9/c]
「…ん?」
ブランコや砂遊び場を抜け、あのベンチが見えてきた。
が、そこで俺は気付いた。
ニット帽をかぶった男?が座っているじゃねぇか!?
先客か…、仕方ない
他に空いてるベンチを探すか
そう思い、引き返そうとした瞬間、俺は先客を二度見した。
:09/03/29 03:19
:F906i
:☆☆☆
#163 [◆LOSh2yD9/c]
スケッチブックと何やら睨めっこしている様子。
俺は少し気になって、その先客に気付かれないようそっと近付いてみた。
少し距離を取って、背後から覗き込む。
「……!!」
スケッチブックに描かれている"それ"を見て、余りの上手さに俺は絶句した。
ニット帽は集中しているのか、俺に全く気付く様子もなく筆を進め始めた。
サササッと細かく丁寧に目の前の光景を忠実に描いている。
:09/03/29 03:24
:F906i
:☆☆☆
#164 [◆LOSh2yD9/c]
それは本当に素晴らしい物で、俺の目は釘付けになっていた。
「すげぇ…!」
俺はそう呟いてしまい、しまったと思った時には遅く、ニット帽は吃驚したように後ろを振り返った。
「…ん?!」
やべっっ
「いやっあのっすいません!たまたま見えて、凄く上手いから吃驚して…」
:09/03/29 03:27
:F906i
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#165 [◆LOSh2yD9/c]
があああぁっ
何言ってんの俺〜
やべぇどーしよ勝手に見ちゃったからなぁ
マズかったかな…
でもこれは凄すぎるだろ、プロ級だぜ絶対!
色んな奴が見る価値あるって!!
そんなことを勝手に思っていたら、ニット帽は一瞬目を見開いた。
:09/03/29 03:31
:F906i
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#166 [◆LOSh2yD9/c]
「…!!お前…」
「え…?」
「……いや」
俺がはてなマークを浮かべていると、ニット帽は眼鏡をクイッと上げて、前へ向き直ってしまった。
…何だ?
どうしたんだ?
俺がそこに立ち尽くしていると、そこへ突風が吹いて筆セットみたいな物が派手にばらまかれた。
:09/03/29 03:33
:F906i
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#167 [◆LOSh2yD9/c]
とりあえず、俺も拾うのを手伝って、ニット帽に渡す。
「はい。これで全部か?」
「…あぁ、悪いな」
何か、そわそわしている感じで…
俺を見ようとしないって言うか…
何かこいつ、どこかで……?
「っあんた…!!?」
「………」
俺が言葉を発した瞬間、ニット帽はバッと顔を背けた。
:09/03/29 03:34
:F906i
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#168 [◆LOSh2yD9/c]
「……まさか、」
俺はニット帽の前まで移動する。
「もしかして昨日の?!!」
俺がビシッと指を指して叫ぶと、ゆっくりとこっちを見上げ、一言。
「…………バレた?」
「っ…はああはぁぁ??!!!」
辺り一面、いや公園全体に俺の声は響きわった。
と、思う。
:09/03/29 03:41
:F906i
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