【コラボ企画】秋のラノベ祭り投下スレ【withイラスト板】
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#340 [No.054◆vzApYZDoz6]
田園に囲まれた長閑かな田舎町。
陽の傾いた散歩道を、彼は歩いていた。
今までに歩いた距離は計り知れない。
だが彼が歩くのには意味も目的もなく、ただただ土地を渡るのみ。
終着点はない。
時には道端の草を眺めたり、時には野良猫と遊んで引っ掛かれたり、時には街の人と世間話を交わしたり。
流浪の旅人ではあったが、旅をする目的は特にない。
しかし楽しければいいものと、彼はそう思っていた。
今もまた、摘み取った花の蜜に誘われた蝶々を、花に止まらせまいと遊んでいる。
彼は明日も明後日も、歩き続ける。
:08/11/03 21:59 :P903i :LUmIhgZI
#341 [◆vzApYZDoz6]
:08/11/03 22:01 :P903i :LUmIhgZI
#342 [No.055、057◆vzApYZDoz6]
彼が持つサブバッグは、未知の能力が詰まっている。
物を小さくしたり大きくしたり、違う場所へ瞬間移動したり。
天気を操るのも思いのまま。
彼は青空が好きで、雨が降るといつも青空に変えてしまった。
今日も、ほら。
サブバッグから何かを取り出して、それを空に向ける。
すると、空は爽やかな青空へ姿を変えた。
でも彼の表情は浮かばれない。どうやら悩みがあるらしい。
彼は小さく呟いた。
「どこに行ったのかなぁ、のび太くん…」
:08/11/03 22:01 :P903i :LUmIhgZI
#343 [◆vzApYZDoz6]
:08/11/03 22:02 :P903i :LUmIhgZI
#344 [No.056◆vzApYZDoz6]
「君、俺はとうとうやったぞ!」
「あら、どうしたんですか博士?」
「見ろ! この光輝く左手を!」
「それは…! とうとう凝を使えるようになったのですね!」
「ああ。よし、早速水見式だ!」
「水見式…ですか? 博士の系統は判明しているのに一体なぜ?」
「『念のため』だよ!」
「……あっ、そう」
「………冗談だ。すまん」
:08/11/03 22:03 :P903i :LUmIhgZI
#345 [◆vzApYZDoz6]
:08/11/03 22:04 :P903i :LUmIhgZI
#346 [◆vzApYZDoz6]
>>219-345『SSS外伝・コラボ企画だ!怒濤の超短レス編57連発inラノベ祭り』
投下終了です
時間かけすぎてすまんw
ウラル貼ってなかったり失敗したりしてるけど、後程まとめスレにまとめるときに訂正します
つうか絵師の皆様、中途半端すぎてもうごめんなさいとしか…
イラスト提供&企画参加ありがとうです
次の方ドゾー
:08/11/03 22:09 :P903i :LUmIhgZI
#347 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
空き時間を使って書き上げたので投下します
使うイラストはNo.55
タイトルは『青空』です
:08/11/03 23:54 :SH905i :☆☆☆
#348 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
「今日の空は百点っ!」
私は早朝の冷たい空気で肺を満たしつつ、空を仰いだ。
bbs1.ryne.jp/d.php/illust/1144/130私はこの空が好きだ。
曇り空でも快晴でもない、この空が。
透き通るような青さの中に水でぼかしたように白く霞む朝日の色。
絶妙な青空と雲の比率。
私の中ではなかなか巡り会うことの出来ない、文句なしで百点満点の澄み切った空。
:08/11/03 23:55 :SH905i :☆☆☆
#349 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
「今日は何だか良いことがありそうな気がするなぁ」
鼻歌などを鳴らしながら上機嫌な私は、たぶん周りから見たら「良いことがあったのかな」と思わせるほどの笑顔に違いない。
いや、もしかしたら本当に良いことがあったのかもしれない。
この空に出会ったこと自体が幸福なのではないか?
だとしたら私は幸せ者に違いない。
依然として鼻歌混じりに軽い足取りのまま歩く私の遥か前方に、一人の男性の姿が映る。
:08/11/03 23:56 :SH905i :☆☆☆
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