本当にあった×××な話
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#121 [ゆーちん]
次の日。
《おはよう。昨日はどうだった?話聞きたいから音楽室集合ー!》
はるちゃんからのメール。
私は急いで音楽室に向かった。
「はーるちゃん!」
はるちゃんは携帯電話を手に持って、窓の外に広がる景色を眺めていた。
私の声に気付き、くるりと振り返り、満点の笑顔を向けてくれた。
「由美ちゃん!おはよう。」
「何?たそがれてたの?」
「エヘヘ…」
照れるはるちゃんの隣に、私は座った。
:08/12/04 16:42 :SH901iC :7nsCA4C.
#122 [ゆーちん]
「それより!どうだったの?」
照れ笑いしてると思えば、いきなりニヤっと悪魔っぽく笑ったはるちゃん。
「…聞きたい?」
「超〜聞きたい!青木くんってクール野郎じゃん?どんなSEXするのか気になるの!」
「はるちゃん…顔に似合わずやっぱり変態だね。」
「あら、由美ちゃんも大人しく見えて…ねぇ?」
:08/12/04 16:46 :SH901iC :7nsCA4C.
#123 [我輩は匿名である]
:08/12/04 16:49 :W53T :cpepq1wA
#124 [ゆーちん]
お互い様な私達は顔を見合わせて笑い合った。
はるちゃんと組んでから、私は笑う事が多くなった気がする。
はるちゃんマジックだね。
:08/12/04 16:50 :SH901iC :7nsCA4C.
#125 [ゆーちん]
「で?」
「えっとね〜、高級なホテルに連れってくれて‥」
ガラガラ…
「はるな先生…え?石田?」
私の話遮った扉が開く音とはるちゃんを呼ぶ声。
それに続いて、驚きながら私の名を呼ぶ声。
:08/12/04 16:50 :SH901iC :7nsCA4C.
#126 [ゆーちん]
「…谷口先生。」
そこにいたのは私の担任。
谷口だ。
きっとはるちゃんに会いに来たのだろう。
谷口は複雑そうにしていた。
「あら、谷口先生…どうされましたか?」
「あ…いや…その…石田に!石田に話があって。」
「え?私?」
:08/12/04 16:51 :SH901iC :7nsCA4C.
#127 [ゆーちん]
「私じゃなくて…石田さんに?」
谷口先生の言ってる事の意味がわからなかった。
たぶん、私に会いに来たなんて言うのは嘘だろう。
私がここにいるなんて谷口が知るはずもない。
「出席日数の事ですか?それだったらホームルームの後でも‥」
「出席日数の事じゃない。」
私の言葉をまた遮った。
:08/12/04 16:55 :SH901iC :7nsCA4C.
#128 [ゆーちん]
〔谷口〕
今日は朝からなぜか興奮していた。
なぜかはわからない。
悲しい男の性だ。
仕方ない。
…はるな先生に、またお願いするか。
そう思い、俺は学校に着いて真っ先に音楽室に向かった。
:08/12/04 16:56 :SH901iC :7nsCA4C.
#129 [ゆーちん]
「はるな先生…え?石田?」
音楽室にいるのは、はるな先生だけだと思い、つい下の名前で呼んでしまった。
生徒からは『はるちゃん』と呼ばれているらしいが、教員同士はきちんと苗字の『松中先生』と呼ぶのが当たり前だ。
それなのに俺は、つい油断してしまった…。
:08/12/04 16:56 :SH901iC :7nsCA4C.
#130 [ゆーちん]
「…谷口先生。」
驚きながら、俺の顔を見ているクラスの生徒がいる。
これは…マズい。
ん?
…いや。
待てよ。
石田由美…。
石田由美だろ?
あっ!
こいつ確か昨日…。
:08/12/04 16:58 :SH901iC :7nsCA4C.
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