真実のカツオ
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#1 [ゆー]
荒しはおやめください。
感想板ありますのでそちらにお願いしますね(>人<)
長い目でみてください。
:08/12/05 21:44
:W52S
:Xr7jps.s
#2 [ゆー]
俺の名前はカツオ。
今日も俺は0点を取る。
:08/12/05 21:45
:W52S
:Xr7jps.s
#3 [ゆー]
何でかって?
実は普段の俺は、あんなバカなんかじゃない。
本当は人並みに学力もあるし、イタズラもそんなに好きじゃねぇんだ。
:08/12/05 21:47
:W52S
:Xr7jps.s
#4 [ゆー]
そう。俺はワザといつも0点や20点と赤点を取っているのだ。
しかし、さすがに毎度赤点はキツイので半年に一度程の確率で実力を出している。
結果は80点‥
まぁこんなもんだろう。
俺がこんな裏表ある性格なのを一人だけ知っている奴がいる。
それは‥
:08/12/05 21:51
:W52S
:Xr7jps.s
#5 [ゆー]
それは、ウキエさんだ。
知っているというか、バレてしまったのだ。
思い出しても胸くそ悪い‥
そう‥あれは寒い冬だった。
―――――――――――
―――――――
―――――
―――
:08/12/05 21:54
:W52S
:Xr7jps.s
#6 [ゆー]
あの日、俺は伊佐坂先生の家にケーキをご馳走になる約束をしていた。
所詮は小学生な俺は甘い物に目がない。
ケーキと聞いてウキウキと伊佐坂先生宅へと急いだ。
:08/12/05 22:08
:W52S
:Xr7jps.s
#7 [あゆ]
:08/12/05 22:17
:N701iECO
:imLuztVw
#8 [ゆー]
ピンポンとチャイムを鳴らし、誰かが出るのを待った。
『はあい、ちょっと待ってね』
この声はウキエさんだな。
相変わらず透き通った綺麗な声してやがるぜ。
‥ガチャ
『あら、カツオちゃん!いらっしゃい。父さんはハチの散歩に行っちゃったの。少し待ってもらえる?』
『あ、はい!ウキエさんがいるなら喜んで♪』
もちろん俺は社交辞令で言ったつもりだ。
しかしウキエさんはと言うと‥
:08/12/05 22:20
:W52S
:Xr7jps.s
#9 [ゆー]
ありがとう(^ω^)イ
頑張るねx
:08/12/05 22:21
:W52S
:Xr7jps.s
#10 [ゆー]
『‥カツオちゃんたら、私のこと好きなの?フフ♪』
はあ?何ぬかすこのアマは?
俺の頭の中はクエスチョンマークでいっぱいだ。
『やだなあ♪ウキエさん、そんなこと聞かれちゃ恥ずかしいよ♪』
それよかさっさとケーキだせよコラァ‥
俺はイライラとしていたが冷静を装ってごまかした。
:08/12/05 22:32
:W52S
:Xr7jps.s
#11 [ゆー]
『フフフ‥可愛いわね、カツオちゃんも思春期なのかな?』
ウキエさんはカチャカチャとケーキの準備をしはじめた。
『お父さん待ってようと思ったけど、二人で先にケーキ食べましょ♪』
‥うん、まぁ俺はケーキさえ食えりゃなんでもいいが‥
でも勘違いウキエを目の前にしてケーキを喰う気がしない。
『‥いいの?伊佐坂先生が帰ってきてからの方が‥』
俺は一応気を使いウキエさんに言った。
:08/12/05 22:37
:W52S
:Xr7jps.s
#12 [ゆー]
だって俺は伊佐坂先生に招待された訳でウキエさんに招待されたんじゃないから。
俺だってそこんとこバカじゃないし。
『あら、優しいのね。うーん‥じゃあ、こうしよ?♪
今 私ね?6年生の問題集持ってるの♪この一番難しいページを解けたら‥ケーキをあげる!
もし解けなかったら私のキスをあげるわ♪』
‥は!?
:08/12/05 22:42
:W52S
:Xr7jps.s
#13 [ゆー]
ちょちょちょ、ちょっと待て!
何で俺がそんなつまらん賭けをしなくちゃならんのだ!?
そもそも、なぜ6年の問題集持ってんだよ!
しかも、俺はまだ5年だよ!!
イライラは最高にピークだ。
ウキエさんは俺のことを頭が悪いと思ってるから問題集なんて解けねぇと思ってるだろうな‥
さて‥どうするかな‥?
:08/12/05 22:44
:W52S
:Xr7jps.s
#14 [ゆー]
1.純粋ぶって断る
2.どついてケーキだけ喰う
3.問題をとりあえず解く
‥とりあえず1の作戦を実行してみようかな
『ウキエさあん‥』
:08/12/05 22:47
:W52S
:Xr7jps.s
#15 [ゆー]
俺は一瞬自分で目潰しをして目をうるませた。
‥いってぇ!
しかし、今は我慢だ。
『ウキエさん‥僕‥まだそんな賭けできないよ‥キスなんて、母さんや姉さんともしたことないし‥好きな子もいるし‥』
とりあえず上目使いで言ってみた。
アニメじゃ俺はあんな顔だが、実際はそこそこ可愛い顔をしてるんだよ?
だから女の子は緊張してなかなか寄ってこないと中島から聞いた。
まぁ花沢さんはおかまいなしだが。
:08/12/05 22:51
:W52S
:Xr7jps.s
#16 [ゆー]
『あら?カツオちゃん!目が真っ赤よ!?充血してるじゃない‥』
なに!?深く指が刺さったか!
‥‥‥‥チュッ
煤I!!???
:08/12/05 22:54
:W52S
:Xr7jps.s
#17 [我輩は匿名である]
気になるイ
:08/12/05 22:58
:W61T
:oA8.SR9.
#18 [ゆー]
なんとウキエはカツオの目にキスをしてきたのだ!
なんだかんだ言ってもカツオは小学生。
そして男な訳で、心臓はバクバクだ。
『ウ‥ウキエさ‥』
声が裏返った俺をウキエさんはクスクス笑いながら
『‥ウフッ♪消毒よ‥』
ドキドキした俺がバカだった。
‥何が消毒だバカヤロウ。
逆に目に唾液が入ったら汚ねえだろうがバカヤロウ。
俺は何だかウキエさんがバカに見えてきて
『さっさと問題集貸してよ』
と冷たく言った。
:08/12/05 22:59
:W52S
:Xr7jps.s
#19 [ゆー]
ウキエのバカは、俺が機嫌が悪いことも気付かずに
『間違えたら口にキスだからね♪』
と口元をゆるませて言った。
‥フン。
こんなもん簡単に解けるわ。
6年生の問題集だなんて俺にとっちゃ1+1は?
と聞かれてるようなもんだ。
俺はニコニコするウキエを無視して問題を素早く解いた。
‥早くケーキ喰いてぇ
:08/12/05 23:02
:W52S
:Xr7jps.s
#20 [ゆー]
ウキエは1ページでいいと言ったが俺は3ページ程してやった。
後から1ページごときでと言われるのがシャクだったから。
30分程で完成した。
‥やれやれ。
無駄に頭を使ったぜ。
:08/12/05 23:04
:W52S
:Xr7jps.s
#21 [ゆー]
どんどんウキエの顔が青ざめていくのがわかる。
『‥すごい、全部合ってる‥!
これ、すごい頭の良い小学生の問題集なのに‥』
あ、そうなの?確かに俺の学校よか難しいと思ったが‥
『ウキエさん、ケーキちょうだいよ‥』
俺は愛想もクソもない言い方をしてウキエを睨んだ。
しかしウキエは‥
:08/12/05 23:07
:W52S
:Xr7jps.s
#22 [ゆー]
『カツオちゃん!いつも頭の悪いふりしてたのね!何で?!
きっと訳があるのね‥すごいミステリアスだわ‥
カツオちゃん‥素敵よ』
何言ってんだこのアマは。
そもそも俺が頭悪いふりしてんのは皆に期待されるのがイヤだからだよ。
頭いいやつが将来すごい奴になっても当然と思われガチだが、バカが将来すごい奴になったらそれこそ英雄だ。
だから今は期待されたくないんだよ。とことんバカになってやるだけさ‥
『‥たまたまだよ。面倒だから父さん達には言うなよ?』
:08/12/05 23:12
:W52S
:Xr7jps.s
#23 [ゆー]
『えー?何を?』
ニヤニヤしながらウキエが言った。
とことん俺をイライラさせるね。このみつあみ女は。
『だから俺が問題解けたこと‥』
『えー?どういうことぉ?』
‥‥‥‥‥プツ
頭の中で何かがキレた。
:08/12/05 23:15
:W52S
:Xr7jps.s
#24 [ゆー]
『だから俺が頭悪いふりしてんの父さんに言うなって言ってんだろがああぁあぁあ!!』
‥不覚にも叫んでしまった。
『‥ふーん。やっぱり頭悪いふりしてたんだ』
!!!!!-д- what!
言っちまったあ!
俺のバカ!
そしてウキエ‥お前を殺す‥
:08/12/05 23:17
:W52S
:Xr7jps.s
#25 [ゆー]
『ねぇ‥?波平さんやサザエさんに言ってほしくなかったらさ‥
私と快楽の世界に行かない?‥』
‥とことんバカな女だ。
俺の弱みを握ったつもりか?
あいにく俺は悪知恵と情報を操るのは上手いんでね‥
:08/12/05 23:20
:W52S
:Xr7jps.s
#26 [ゆー]
ガシッ!
煤I?
俺はウキエの顎を勢い良くつかんで荒々しくキスをした。
もちろんファーストキスだ。
日頃マスオさんの部屋にあるAVを盗み見していたから見よう見真似でやってみた。
俺のファーストキスだ‥
ありがたく頂けやクソ女。
:08/12/05 23:22
:W52S
:Xr7jps.s
#27 [ゆー]
『ん‥!カツオちゃ‥クチュ‥』
『‥黙ってろメスブタ‥』
ウキエの耳元で優しく声をかけて、また荒々しくキスをした。
息を肩でしながら喘いでいるウキエが俺の目の前にいる。
エロティックなんかじゃねぇ。
グロテスクだよ‥こりゃ。
:08/12/05 23:25
:W52S
:Xr7jps.s
#28 [ゆー]
俺は唇を離した。
『‥はぁ‥はぁ‥』
ウキエはまだ肩で息をしている。
『してほしい事ってこれだけ?
俺の弱み握ろうなんざ大間違いなんだよ‥ウキエさん?
あんたの方がヤベェんじゃね?
小学生を襲おうとして‥
ほら‥他にしてほしけりゃお願いしますって頭下げな!』
俺はウキエに冷たく言い放った。
:08/12/05 23:30
:W52S
:Xr7jps.s
#29 [ゆー]
ウキエの唾液のついた唇を俺は袖で拭いながら、まだ手をつけてないケーキを食べ始めた。
うん‥なかなか上手いぞ‥x
『カツオちゃ‥ん‥』
ウキエは声を震わして俺に言った。
:08/12/05 23:32
:W52S
:Xr7jps.s
#30 [ゆー]
『なに‥?』
ウキエを見ることもなく答えた。
『‥素敵。
私にこんなこと言った人初めてなの!!
カツオちゃん‥好き!!』
ウキエは俺に抱きついてきた。
:08/12/05 23:34
:W52S
:Xr7jps.s
#31 [ゆー]
『なんだよ‥離せや。
それとも、てめぇ‥奴隷になりてぇか‥』
脅したつもりだった‥が。
『な‥なるなるなる!私に命令してぇ!』
‥アホだ。
:08/12/05 23:36
:W52S
:Xr7jps.s
#32 [ゆー]
『‥とりあえず俺が頭悪いふりしてんのだけ黙ってろ‥
もしバラしたりしたら‥お前の一番されたくねぇことしてやるからよ‥』
何も考えてなかったがとりあえず言ってみた。
ウキエは、それを聞き
『はい‥ご主人様‥』
と言った。
頼むから他の奴の前でご主人様とか言うなよ?
バカ女‥
:08/12/05 23:43
:W52S
:Xr7jps.s
#33 [ゆー]
‥まぁ、そういう訳で今のところウキエだけが俺の頭の良さを知っていると言う訳だ。
それにしても、あのウキエの姿は滑稽で吐き気がする‥
‥大人なんて所詮は汚い生き物さ。
俺もいずれそんな大人になると思うとウズウズする。
:08/12/05 23:45
:W52S
:Xr7jps.s
#34 [ゆー]
夜になり、俺は喉が渇き 一人で台所に行った。
水飲もう‥
母さんミネラルウォーター勝ってんのかな?
水道水はマズくて飲めねぇし。
そんなことを考えながらペタペタと冷たい廊下を歩く。
ん?誰かがいる‥?
:08/12/05 23:48
:W52S
:Xr7jps.s
#35 [ゆー]
『や‥やだ!マスオさんたら!こんな所で‥!』
『だって寝室にはタラちゃん寝てんだしー‥♪
いーじゃないかぁ‥こんな時間に台所に来るバカいないよ‥サザエ♪』
悪いね‥ここにいるよ。
とびきりのバカが‥(笑)
:08/12/05 23:51
:W52S
:Xr7jps.s
#36 [ゆー]
二人は服を着たまま立ちバックをしていた。
小学生の俺は、二人が性行為をしていたのは分かったが、立ちバックという体位の意味も分からずに、ただ気持ち悪いと思っていた。
俺はワザとズカズカ台所へ行って
:08/12/05 23:59
:W52S
:Xr7jps.s
#37 [ゆー]
『喉渇いたなぁー‥皆寝てんだしこっそりジュース飲もうかなあ♪
‥って姉さん!マスオさん!いたの!?
ぼ、僕!ジュースなんか飲まないからね!』
とワザとあたふたしたふりをした。
二人はホッとしながら
『い、いやぁー‥サザエに新しいダイエット方法を教えていたんだよー!職場の人から教わったからねー‥ハハハ!』
『そうなのよぉー!こうするとヤセるんだってぇ!
ハハハハハハハハハ!!』
‥姉さん、顔ひきつってるよ。
:08/12/05 23:59
:W52S
:Xr7jps.s
#38 [ゆー]
しかも姉さん‥尻出したままダイエットって‥(笑)
俺は飲んでいる水を吹き出さないように笑いをこらえて
『へぇ、じゃあ今度俺にもそれ教えてよ♪マスオ兄さん』
二人はキョトンとしていたが俺は戸を勢い良く閉めた。
‥バーカ
:08/12/06 00:04
:W52S
:8NgF0/p.
#39 [ゆー]
一 旦 休 憩
:08/12/06 00:05
:W52S
:8NgF0/p.
#40 [sage]
面白い

:08/12/06 00:37
:SH905i
:NbRyLdtI
#41 [弐]
おもろい


:08/12/06 08:12
:SH905i
:wnj4oYq.
#42 [ゆー]
わあx
ありがとうございます
:08/12/06 08:42
:W52S
:8NgF0/p.
#43 [ゆー]
俺は部屋に戻った。
さっきまで暖かかった布団はもう冷えている。
あー‥寒い!
早く寝よう‥
『お兄ちゃん‥』
ワカメがいきなり俺を呼んだ。
てめぇいつまで起きてんだ‥。
もう夜中の3時だぞ‥
『なんだいワカメ。まだ起きてんのか?』
俺は心の声が聞こえないように明るく言った。
:08/12/06 08:46
:W52S
:8NgF0/p.
#44 [ゆー]
『‥眠れないの!どうしよう‥』
‥いやいや、しらんがな。
ワカメはモゾモゾと体を動かしながら俺に言ってきた。
『お兄ちゃん!子守唄うたってよ!』
‥てめぇいくつだ。
ふざけんなバカヤロウ。
:08/12/06 08:50
:W52S
:8NgF0/p.
#45 [ゆー]
『いやだよぉ、俺は眠いんだからぁ‥』
俺はワカメに背中を向けて言った。
『歌ってくれたら花沢さんの秘密教えてあげるからぁ!』
‥ほぅ。おもしろい交換条件だな。
『しょーがないなぁ、ちょっとだけだぞ』
『‥うん』
ワカメはもう目がトロンとしている。
あ、これ一瞬で寝るパターンだな。
ここで寝られちゃ花沢さんの秘密を知ることができねぇな。
:08/12/06 08:55
:W52S
:8NgF0/p.
#46 [ゆー]
『ワカメ、先に花沢さんの秘密教えてよー』
『えー‥、教えた途端に‥お兄ちゃん寝そうだからやだぁー‥』
もう寝そうなてめぇに言われたくねぇよ。
ったく‥
:08/12/06 08:57
:W52S
:8NgF0/p.
#47 [ゆー]
『寝ないから早く教えて』
俺はニカッと笑いながらワカメの頭をなでた。
ワカメは妹とは言え、時々は俺を見て顔を赤くするときがあった。
案の定ワカメは赤くなりながら
『あのね、花沢てね‥』
おうおう。何だよ♪
俺は珍しくワクワクして聞いていた。
:08/12/06 09:00
:W52S
:8NgF0/p.
#48 [ゆー]
『花沢さんてね、いつも仲良くしているカオリちゃんを影でイジメてるんだってぇ!
ワザとスカート脱がせたりカオリちゃんの
‥なんだっけ?栗‥?
栗とかいうの食べちゃったのかなあ?‥らしいよ?』
マジでかよ!!!
つか小学生が何してんだよ!
つか‥花沢さん。
怖いよ‥(`□´)!
:08/12/06 09:06
:W52S
:8NgF0/p.
#49 [ゆー]
『お兄ちゃん、子守唄‥』
あー、そうだっけ‥
『ねーんねーん‥♪』
『‥ぐおぉー!』
‥俺が子守唄を歌い始めた途端にすっげぇイビキかいて寝やがった。
つかうるせぇよ!
:08/12/06 09:09
:W52S
:8NgF0/p.
#50 [ゆー]
俺は耳センを詰めて眠った。
とにかく明日は花沢さんのイジメとやらを目撃したい!
好奇心だけはアニメのままの俺だからね♪
くっくっく‥
:08/12/06 09:11
:W52S
:8NgF0/p.
#51 [ゆー]
‥朝になり、ワカメが俺を起こした。
『お兄ちゃん!もう朝だよ!早く起きなくちゃまた遅刻するよ!』
‥うぜぇな。てめぇのイビキのせいでちょっとしか眠れなかったんだよ、このオカメインコが。
俺はかまわず寝たふりをした。
:08/12/06 09:14
:W52S
:8NgF0/p.
#52 [ゆー]
『カツオ!いい加減になさい!もう学校行く時間よ!!』
姉さんが起こしにきた。
黙れ淫乱‥。
二人がウザイので、とりあえず俺は
『うわあー!もうこんな時間だあ!
何で起こしてくれないんだよぉ!』
と、いかにも慌ててますという雰囲気を出しながら洗面所まで走った。
:08/12/06 09:18
:W52S
:8NgF0/p.
#53 [ゆー]
ブォォー‥
洗面所まで行くと
『お父さん!早く行かないと会社が‥』
『待て!まだ乾いとらん!』
父さんが髪を乾かしている。
マスオさんは早く会社に行きたいのか、何だかせわしない。
‥つか父さん。
乾かす程の髪ねぇじゃんか。
:08/12/06 09:21
:W52S
:8NgF0/p.
#54 [ゆー]
マスオ兄さんは、一瞬だけ俺を見て目をそらした。
あー‥昨日のアレを見られて気まずいのね?
どーでもいいよ。
『父さん、変わってよぉー』
俺は父さんの間に無理矢理入って顔を洗った。
:08/12/06 09:24
:W52S
:8NgF0/p.
#55 [ゆー]
『なんじゃカツオ!まだ家におったのか!』ブォォー‥
ドライヤーを持ち、大きな声で叫んだ。
つか父さん達こそ、早く会社行かなきゃ給料減らねぇのか?
それでこづかい減ったらマジで殺す‥
:08/12/06 09:27
:W52S
:8NgF0/p.
#56 [ゆー]
あぁ‥まどろっこしい。
そのてっぺんにある1本だけの髪を抜いてしまいたいね‥。
『うん、父さんこそ』
とだけ言って俺は台所へ向かう。
台所では母さんが食パンを焼いていた。
『カツオ!これ食べて早く行きなさい』
母さんは落ち着いてるなあ。
慌てて姿見たことねぇや。
‥よぉしN
:08/12/06 09:31
:W52S
:8NgF0/p.
#57 [ゆー]
『昨日ダイエット方法のこと考えてたら眠れなかったの』
『おや?カツオがダイエット?』母さんはコロコロと笑い始めた。
『昨日ね、姉さんとマスオ兄さんが台所でダイエットしていかの』
母の顔が一瞬曇った。
『流し台に手をついて尻出して腰をぶつけあうダイエットらしいよ‥今度ボクにも教えてくれるって言ってたんだ』
それだけ言うと俺は走って家を出た。
『サぁーザぁーエぇエェぇ!』
家から母さんのすごい声が聞こえた。
あー恐い恐いっと。
母さんでも怒鳴るんだな。
フムフム‥
:08/12/06 09:36
:W52S
:8NgF0/p.
#58 [ゆー]
俺は慌てることもなく歩いて学校へ行った。
確実に一時間目は間に合わないだろうね。
早く花沢さんに会いたいね‥
フフフ‥(笑)
:08/12/06 09:38
:W52S
:8NgF0/p.
#59 [mInYa、ω・。`]
おもしろい\(^O^)/
頑張ってください´`
続ききになる(*´д`*)ハア
:08/12/06 09:41
:P704imyu
:Bna0yDVA
#60 [ゆー]
一 旦 休 憩
:08/12/06 10:01
:W52S
:8NgF0/p.
#61 [ゆー]
ありがとう(^ω^)イ
頑張りますねx
:08/12/06 10:01
:W52S
:8NgF0/p.
#62 [ゆー]
誤字がありますが、あまり気にしないで下さいね(∵`)ホ
申し訳ありません。
:08/12/06 11:59
:W52S
:8NgF0/p.
#63 [ゆー]
やっと学校についた。
『磯野!遅いぢゃん!』
俺の肩をバシッと叩いて耳元で叫ぶバかなメガネ‥(@_@)
『おはよー、中島!寝坊しちゃったよぉ』
‥朝からテンション高いな、コイツ‥
:08/12/06 12:06
:W52S
:8NgF0/p.
#64 [ゆー]
『また先生に呼び出しくらうぞー』
中島はクスクス笑いながらペン回しをしていた。
あー、今日も面倒な一日が始まるかと思うと吐き気がするわ。
『おはよう、磯野くん‥』
俺に朝の挨拶をするこの柔らかい声は誰だよ‥
ちょっとうっとりとして振り向くと‥
:08/12/06 12:09
:W52S
:8NgF0/p.
#65 [ゆー]
『いーそーのーくん!』
迫力のあるデカイ顔に、今にもコンセントの刺さりそうな鼻‥
『うわあぁぁ!は、花沢さん!』
てめぇかよ!
期待して損したぜ!
おかげでイライラしてきた‥
俺も相当の短気だね‥
:08/12/06 12:12
:W52S
:8NgF0/p.
#66 [ゆー]
でも俺の感情を見せる訳にはいかない。
『ねぇー!磯野くん!宿題やってきたあ?』
は?あんなもんやる意味がわかんねぇよ
『やってない!しまった!』
俺は大袈裟に手を頭にやり、首を振ってみた。
『またかよ磯野ぉ‥』
うるせぇメガネ‥
:08/12/06 12:17
:W52S
:8NgF0/p.
#67 [ゆー]
『しょーがないわね!見せてあげる♪』
嬉しそうにノートを出す花沢さん‥
気持ちは嬉しいが、書くのは面倒だ。
‥そうだN
『花沢さん‥』
:08/12/06 12:19
:W52S
:8NgF0/p.
#68 [ゆー]
ん?と不思議そうな顔で見る花沢さんと中島。
『耳貸して?』
花沢の頭をグッと抱え、小声で
『後でいいことしてあげるからさ‥
ボクの代わりに宿題してよ‥?』
そういうと花沢さんは鼻息を荒くして
『ブ、ブホ‥
磯野くん‥私、書くわ!』
‥ちょろいな、コイツ。
もちろんいいことなんかするつもりは、ない。
そもそもコイツの考えているいいことなんて、どうせろくなことないんだから‥
:08/12/06 12:25
:W52S
:8NgF0/p.
#69 [ゆー]
『磯野‥花沢さんに何言ったんだい?』
中島が驚きながら言ってきた。
『あとで美味しい物あげるって言っただけだよ、花沢さんは食べ物に弱いから』
と笑いながら嘘をついた。
中島は、何だと笑っていた。
‥バカバカしいね、こりゃ。
:08/12/06 12:28
:W52S
:8NgF0/p.
#70 [れぃか
]
面白い

もっと書いてぇ//

:08/12/06 12:31
:P906i
:Von1xa.U
#71 [ゆー]
その時、『磯野くん』と可愛いらしい声でカオリちゃんが俺を呼んだ。
花沢さんが少しカオリちゃんを睨んだが、俺がさっき言ったいいことのおかげか、あまり気にもとめない。
『磯野くん、先生が呼んでるわ』
俺は、そう?とだけ答えて職員室へと向かう。
先に言っておくが、俺は決してカオリちゃんが好きな訳じゃない。
可愛いとは思うが所詮はガキにしかすぎない。
:08/12/06 12:33
:W52S
:8NgF0/p.
#72 [ゆー]
れいかさん、ありがとうイ
:08/12/06 12:34
:W52S
:8NgF0/p.
#73 [ゆー]
ガララ‥と職員室の戸を開けた。
『磯野!また遅刻か!』
先生が俺に怒鳴った。
さすがに少しビビる。
怒られるのは嫌いだ。
『昨日、寝ないで看病していたもんで‥』
俺は嘘をついてこの場から逃げ出そうと考えた。
『誰か病気なのか?』
先生が少し心配そうに聞いてきた。
:08/12/06 12:37
:W52S
:8NgF0/p.
#74 [ゆー]
『急に昨日の夜中、妹が熱を出して‥
母や姉は寝ていたのでボクしかいなくて‥』
そういうと先生は
『しかし今日、妹さんは学校に来ていたぞ?』
やべ‥先生疑ってる。
『ボクの看病のおかげかな?朝にはすっかり良くなったみたいで安心したよ』
そう言うと先生は
『そ、そうか‥あまり遅刻するなよ』
とだけ言って教室に帰してくれた。
‥やれやれ
:08/12/06 12:42
:W52S
:8NgF0/p.
#75 [ゆー]
なんやかんや授業を終えて、俺は帰る準備をしていた。
『磯野!帰ろうよ!』
中島が言ってきた。
『悪い!先に帰ってて!ちょっと用事あるから』
中島はちぇーっとだけ言って帰ってった。
悪いね中島。
今からお楽しみが待ってんだよ。
帰っていく中島の背中にあかんべーをして、俺は花沢さんたちを探しにいった。
:08/12/06 12:46
:W52S
:8NgF0/p.
#76 [ゆー]
花沢さんとカオリちゃんどこかなあ‥
と言うよりワカメの話は本当なのだろうか‥
ガタッ‥
ん?科学室から音が聞こえる。
まさか‥これが学校の七不思議というやつか!?
俺は恐い話や恐怖体験談が大好き!
好奇心で科学室のドアを開けて、暗幕にくるまって隠れた。
オバケめ!来るなら来いよ!
:08/12/06 12:49
:W52S
:8NgF0/p.
#77 [ゆー]
『ほら、脱ぎなさいよ!』
『ねぇ‥もうやめてよ、こんなこと‥私、恐いよ!』
バシッ!!
『口答えするんじゃないわよ!』
うぉー‥
目の前で花沢さんがカオリちゃんに怒鳴りながらカオリの頬を叩いている。
痛そうだね‥
:08/12/06 12:52
:W52S
:8NgF0/p.
#78 [ゆー]
『いい!?これは練習なのよ!
エッチの練習をして腕を磨き、磯野くんに喜んでもらうのよ!
約束したじゃない!』
花沢さんがカオリちゃんの服を脱がしながら言っている。
‥なんですと?
:08/12/06 12:55
:W52S
:8NgF0/p.
#79 [ゆー]
『そんなことしなくても、小学生らしく告白すればいいじゃない!私、普通に磯野くんに告白したいわ!
‥‥ンァッ!あぁん!』
『声出しながらまともなこと言っても迫力ないわよ!カオリちゃん‥
いい?あんたも磯野くんが好きなら二人で磯野くんを襲って、私たちの虜にしちゃうのよ!
そうすれば、磯野くんは喜んでくれるわ‥』
‥なんという勘違いをしているんだコイツらは。
俺が小学生の体にときめく訳ないだろう‥。
せめてウキエぐらいの歳になってから言え。
:08/12/06 12:59
:W52S
:8NgF0/p.
#80 [ゆー]
花沢さんはカオリちゃんの淫部にしゃぶりつきながら、またブホブホと鼻息を荒くしていた‥
カオリちゃんは泣いていたが、悲しくて泣いているのか、気持ちよくて泣いているのか‥。
‥仕方ねぇな‥
俺は暗幕から出て二人に近付いた。
:08/12/06 13:02
:W52S
:8NgF0/p.
#81 [ゆー]
『い、磯野くん!』
花沢さんが俺を見つめて言ってきた。
『楽しそうだね‥』
フッと笑いながらカオリの頭を撫でてみた。
『磯野くん‥私‥ん!』
カオリが何か言いかけていたが、おかまいなしにカオリの淫部をなぞった。
:08/12/06 13:06
:W52S
:8NgF0/p.
#82 [ゆー]
『い、磯野くん!私のも!』
バッとスカートをめくって花沢さんが言ってきた。
‥俺は花沢の淫部に指を入れた。
とりあえずAV通りにしてみるか‥
指を出したり入れたりすると二人はあっけなく絶頂した。
まだ性感体をまさぐったことがあまりないからか?
早くイキすぎだろ‥
それにしても‥
:08/12/06 13:11
:W52S
:8NgF0/p.
#83 [ゆー]
つまらん‥
:08/12/06 13:12
:W52S
:8NgF0/p.
#84 [ゆー]
たいして何もおもしろくない行為だな‥
カオリちゃんと花沢さんは、俺の名前を呼び、キスをしようと迫る‥
気持ちわりぃんだよ‥
:08/12/06 13:19
:W52S
:8NgF0/p.
#85 [ゆー]
俺は二人を突き飛ばした。
『そんなことで俺は欲情しないよ?‥そんな二人は好きじゃない』
そう言って科学室から出た。
:08/12/06 13:24
:W52S
:8NgF0/p.
#86 [ゆー]
一 旦 休 憩
:08/12/06 13:25
:W52S
:8NgF0/p.
#87 [ゆぃな]
お
おもしろい....(笑)
カツオくん実ゎドSなんだね(笑)
:08/12/06 14:37
:F904i
:VC0WKkxo
#88 [ゆー]
ありがとうございます
カツオくんはSなのかな?笑
:08/12/06 15:13
:W52S
:8NgF0/p.
#89 [ゆー]
冷たい廊下をトボトボと歩いていると
『磯野くん!』
カオリちゃんの声だ。
俺は振り向くことなく
『なに?』
とだけ答えた。
『どうして‥私に触ったの?‥』
‥つまらん質問だな。
なぜかって?
そりゃ興味もあったさ。
しかし、うまく言えないが、それだけじゃない。
きっと、俺は欲情してみたかったのかもしれない。
今までグロテスクな女ばかりだったから‥
姉さんも‥ウキエさんも‥
俺はそいつらの気持ちになってみたかったのかもしれない。
‥なれなかったけどな。
:08/12/06 15:22
:W52S
:8NgF0/p.
#90 [ゆー]
『磯野くん‥答えて』
好きだからとでも言ってほしいのか?
お前だけじゃなく、花沢さんのにも触った俺に‥
『うーん、好奇心もあったんだよね‥でも、矛盾してるかもしれないけどボク二人のそんな姿‥
見たくないよ』
‥吐き気がするからね
:08/12/06 15:25
:W52S
:8NgF0/p.
#91 [ゆー]
『ごめんなさい、磯野くん
私‥もうしないわ!
だから‥今まで通り友達でいて』
目に涙を溜めながらカオリちゃんは言った。
‥俺はカオリちゃんに
『あったりまえじゃないか!カオリちゃんは大切な友達だよ!』
と笑みを浮かべてピースをした。
カオリちゃんは、ありがとうと言って走って帰った。
‥カオリちゃん、花沢さん置き去りかい?笑
:08/12/06 15:29
:W52S
:8NgF0/p.
#92 [ゆー]
花沢さんは、カオリの後を追いかけて走って行った。
‥さあて、俺も帰ろかな。
:08/12/06 15:30
:W52S
:8NgF0/p.
#93 [ゆー]
外はかなり寒かった。
俺は、姉さんの編んだマフラーをして帰った。
すると、綺麗なお姉さんが涙を流していた。
‥今までにない感情が俺をくすぐった。
綺麗な涙だ‥
:08/12/06 15:32
:W52S
:8NgF0/p.
#94 [ゆー]
俺はお姉さんに近付いた。
お姉さんは慌てて涙を拭き取っている。
『‥無理して涙拭きとんなよ』
お姉さんは、え?という顔で見てきた。
:08/12/06 15:36
:W52S
:8NgF0/p.
#95 [ゆー]
『泣きたきゃ泣け‥そうしないと辛いのはアンタなんだよ‥』
俺は自分を作ることも忘れて、お姉さんの首に自分のマフラーを巻いた。
『‥それ、やるから‥』
お姉さんは一言もしゃべらず、ただただ泣いていた。
:08/12/06 15:36
:W52S
:8NgF0/p.
#96 [ゆー]
俺は急に恥ずかくなってその場から逃げるように走って帰った。
何やってんだ俺は‥
知らないお姉さんにあんな臭いセリフ吐いて‥
俺らしくない‥
:08/12/06 15:37
:W52S
:8NgF0/p.
#97 [ゆー]
そんなことを考えてると
『ご主人様ッ』
小さい声で、そっと呟く女が約1名‥
‥ウザイ
今はてめぇの面は見たくないんだよ
:08/12/06 15:39
:W52S
:8NgF0/p.
#98 [ゆー]
俺は聞こえないふりをしてスルーしようとしたが
ガシッと腕をつかまれて、あっさりウキエの部屋へと連行された。
‥チッ
:08/12/06 15:40
:W52S
:8NgF0/p.
#99 [ゆー]
俺は何も言わずウキエを睨んだ。
『そんな恐い顔しちゃイヤx』
『‥俺もお前の面見るのイヤx』
ウキエに俺は笑みを浮かべて言った。
『きゃあ!カツオちゃんが、笑ってくれたあ♪』
‥笑ったがお前の面見たくねぇと言ったのにどこに喜ぶ要素があるんだよ
:08/12/06 15:44
:W52S
:8NgF0/p.
#100 [ゆー]
ウキエは俺に顔を近づけた。
唇と唇が触れるんじゃないかって所で、俺は右ストレートを顔面にかました。
そろそろ気付いたかな?
そう‥俺はキスという行為が大嫌いだ。
:08/12/06 15:46
:W52S
:8NgF0/p.
#101 [ゆー]
なぜ、キスが嫌いなのかは根拠はないが汚いとしか思わんのだ。
俺はウキエに
『キスは嫌いだ』
と言い放った。しかしウキエは殴られたのが悔しかったのか、プライドが傷付いたのか
『好きならしたいって思うの当たり前でしょ!』
と叫んだ。
‥いや、俺はお前好きじゃねぇし。
:08/12/06 15:49
:W52S
:8NgF0/p.
#102 [ゆー]
『おい、奴隷‥』
ウキエの顎を勢い良くつかんだ。
『てめぇにキスしたのは、あの時が最後だ‥もう二度としない』
あの時とは初めてウキエが奴隷になった時だ。
あの時はカッとなりウキエにキスしてしまった。
‥するんじゃなかったぜ
胸くそわりぃ‥
:08/12/06 15:52
:W52S
:8NgF0/p.
#103 [ゆー]
『‥じゃあな』
俺はウキエにそういうと玄関を出た。
ウキエの言葉が妙に俺をくすぐる。
好きならキスしたい‥?
そもそも好きって何なんだよ。
:08/12/06 15:55
:W52S
:8NgF0/p.
#104 [ゆー]
『ただいまー』
俺は玄関の戸を開けた。
『おかえり、遅かったねぇ』
母さんが出迎えてくれた。
‥おやつ食いたい。
:08/12/06 15:57
:W52S
:8NgF0/p.
#105 [ゆー]
『今日のおやつは草餅だよ。ワカメはもう食べたからね‥手を洗っておいで』
草餅か‥母さんの草餅はうまいからな♪
俺はダッシュで手を洗って食べた。
:08/12/06 15:59
:W52S
:8NgF0/p.
#106 [ゆー]
一旦休憩
:08/12/06 16:12
:W52S
:8NgF0/p.
#107 [nicola]
頑張って
:08/12/06 16:59
:W61T
:Gk7/ezdo
#108 [あゆ]
:08/12/06 17:18
:N701iECO
:mWyFWB8A
#109 [ゆん]
皆さまありがとうございます
嬉しいです(´・ω・`)
:08/12/06 18:07
:W52S
:8NgF0/p.
#110 [ゆー]
↑名前打ち間違えましたホ
:08/12/06 18:08
:W52S
:8NgF0/p.
#111 [ゆー]
俺は草餅を食いながらあのお姉さんのことを考えていた。
綺麗だった。
もっと知りたいという感情が芽生えていた。
‥何でだろう
:08/12/06 18:10
:W52S
:8NgF0/p.
#112 [ゆー]
‥誰なんだろ
‥どこの人なんだろ
‥なんで泣いてたんだろ?
:08/12/06 18:11
:W52S
:8NgF0/p.
#113 [ゆー]
‥今度会ったら母さんの草餅食わしてやりたいな♪
そんなことを考えてたら嬉しくなってきた。
また会いたい‥
:08/12/06 18:14
:W52S
:8NgF0/p.
#114 [ゆー]
『あら、カツオ帰ってたの?』
姉さんが買い物から帰ってきた。
あ、ヤベ‥朝のこと怒られるかも‥
『うん、おかえり姉さん』
俺は目を合わせず言った。
怒られる‥?
:08/12/06 18:17
:W52S
:8NgF0/p.
#115 [ゆー]
姉さんが近付いてきた。
『カツオ、昨日はゴメンね』
‥ん?姉さんが‥
姉さんが謝ったあぁ!?
:08/12/06 18:19
:W52S
:8NgF0/p.
#116 [ゆー]
『へ?‥』
俺は鼻から声を出した。
『カツオにあんなとこ見せちゃって‥ゴメンね』
俺はダイエットだったのになんで困ってんのさ?
ってシラを切った。
俺なりの優しさだよ‥
ありがたく思えよ‥
:08/12/06 18:48
:W52S
:8NgF0/p.
#117 [ゆー]
姉さんはフッと微笑んで
『早く宿題なさい!』
って言っていった。
‥はいはい
:08/12/06 18:51
:W52S
:8NgF0/p.
#118 [我輩は匿名である]
面白い(>ε<*)

頑張っ下さい

:08/12/06 19:48
:SH905i
:wnj4oYq.
#119 [ゆー]
はい(笑)~
頑張ってみますx
:08/12/06 21:13
:W52S
:8NgF0/p.
#120 [ゆー]
宿題なんか花沢に任せりゃいいし‥
俺は部屋でマンガを読むことにした。
それを横目に見たワカメは
『お兄ちゃん‥宿題しなくちゃ怒られるよ‥?』
と心配そうに俺を見つめる。
:08/12/06 21:16
:W52S
:8NgF0/p.
#121 [ゆー]
『大丈夫だってぇ♪今はマンガ読みたい気分なんだよ♪』
ハハハっと俺は笑い飛ばした。
『もう!怒られてもしらないからね!』
おうおう。上等だよバカヤロウ。
:08/12/06 21:19
:W52S
:8NgF0/p.
#122 [我輩は匿名である]
実際かつおがこんなんやったらきもい

けどおもしろい

((笑
:08/12/06 21:27
:SH906i
:wCVtUoDw
#123 [ゆー]
その時、玄関から大きな声が聞こえた。
『ただいまあー!』
‥うるせぇ。
この声はマスオ兄さんだな。
俺はマンガを置いて玄関へと向かった。
:08/12/06 21:49
:W52S
:8NgF0/p.
#124 [ゆー]
匿名さんx
実際カツオがこんな性格ぢゃ恐いですよね
:08/12/06 21:50
:W52S
:8NgF0/p.
#125 [ゆー]
『おかえり、マスオ兄さん』
うわ!酒くせぇ‥
『やあ!カツオくん、まだ起きてるのかい?』
まだって‥まだ夜の8時だそ‥
:08/12/06 21:51
:W52S
:8NgF0/p.
#126 [ゆー]
相当酔ってるね‥こりゃ。
『アナタったら‥さっさとお風呂入っちゃって!』
姉さんがマスオ兄さんのカバンを持って言った。
『そうするよ、ハニー♪』
‥ん?
俺は異変に気付いた。
:08/12/06 21:53
:W52S
:8NgF0/p.
#127 [ゆー]
マスオ兄さん‥
あんた‥
:08/12/06 21:54
:W52S
:8NgF0/p.
#128 [ゆー]
俺は内心焦った。
この人の人柄を考えたら‥そんなことをできるような人に見えない。
でも、明らかにおかしいよな?
マスオ兄さんのスーツから女物の香水の香りがするなんて‥
:08/12/06 21:56
:W52S
:8NgF0/p.
#129 [ゆー]
姉さんは気付いてないようだ。
マスオ兄さんは、いそいそと風呂場へと向かう。
俺は信じたくない気持ちで、明日の夜にマスオさんを尾行することに決めた。
姉さんを裏切ったら許さない‥
:08/12/06 21:58
:W52S
:8NgF0/p.
#130 [ゆ]
おもれwww主さん最高\(^O^)/
:08/12/07 09:52
:SH904i
:51gmxGYs
#131 [ゆー]
ゆxさん
ありがとうございます
最高だなんて光栄ですx
:08/12/07 10:14
:W52S
:ADv4H.fE
#132 [ゆー]
とりあえず、今日は寝よう。
もしかしたら、ただ試供品の香水をふっただけかもしれん‥
‥んな訳ない。
ここらへんで香水売ってるのはデパートしかないはずだ。
会社からデパートは家へ帰る道のりの反対方向だ。
:08/12/07 10:17
:W52S
:ADv4H.fE
#133 [ゆー]
じゃあわざわざ誰かのプレゼントを見にデパートへ‥?
‥それもあり得ない。
マスオさんは8時過ぎに帰ってきた。時間的に推測すると、いつものように7時には仕事が終わっているはずだ。
それから会社の近くの居酒屋で飲んでいた。
‥誰と?
:08/12/07 10:19
:W52S
:ADv4H.fE
#134 [ゆー]
そうか、もしかしたら その店に一緒に行った人の香水の香りが移ったのかもしれないな。
会社の同僚で、女の子がいたとか!
‥まぁ、そのうち分かるだろう。
考えるのが疲れてきた。
おやすみ‥
―――――――
――――
――
:08/12/07 10:23
:W52S
:ADv4H.fE
#135 [ゆー]
朝になった。
俺は誰にも起こされることなく、目覚めの良い朝を迎えた。
『あら、珍しいわね!カツオがこんな早く起きてるなんて!』
姉さんが、雨でも降りそうねっとからかってきた。
‥誰の為だと思ってやがる
このクソ女。
:08/12/07 10:26
:W52S
:ADv4H.fE
#136 [ゆー]
とりあえず、俺は学校へ行く準備をした。
早く起きたのは、誰もいない教室で計画を練るためだ。
さて、準備はできた。
母さんと姉さんに、行ってきますとだけ伝えて 家を早足で出た。
:08/12/07 10:29
:W52S
:ADv4H.fE
#137 [ゆー]
俺は、教室へ着くと素早くノートを取り出して計画を立て始めた。
まず、学校から帰ったら中島の家に泊まると嘘をついて会社帰りのマスオさんの後をつける。
‥中島にも手をまわさないとな。
しかし、今日もマスオさんが寄り道をするとは限らないからな‥
非常に計画が立てにくい。
:08/12/07 10:52
:W52S
:ADv4H.fE
#138 [ゆー]
まぁいい。
その点は何とかなるだろう。
それより‥どこに泊まろうか。
マスオさんがもし、良からぬことをしてホテルにでも行ったら‥俺もホテルに泊まるしかないな。
金は、去年のお年玉がまだある。
:08/12/07 10:54
:W52S
:ADv4H.fE
#139 [ゆー]
しかし、マスオさんはホテルに行ったとしても宿泊することは まずないだろうな。
その方が俺も都合がいい。
ホテルから出たマスオさんたちをしばらく尾行して、二人が別れた所で俺は女を尾行すればいい。
:08/12/07 10:57
:W52S
:ADv4H.fE
#140 [ゆー]
当然、女の居所も俺はつかむつもりだ。
‥うん。
楽しみだな、こりゃ。
さて、何を準備するかな‥ ?
:08/12/07 10:59
:W52S
:ADv4H.fE
#141 [ゆー]
・カメラ
・お年玉の残り金
・おやつ
・飲み物
・ノート
・録音機
‥小学生の俺が用意できるのは、こんなもんだろ。
:08/12/07 11:02
:W52S
:ADv4H.fE
#142 [あゆ]
頑張ってください

:08/12/07 11:02
:N701iECO
:VeANghQ2
#143 [ゆー]
『おはよー!磯野ぉ!』
‥中島か。
もう来やがった。
時計を見ると8時だった。
一時間以上も計画を立ててたのか‥
『おはよう、中島ぁ!』
俺はノートを見つからないように机の中に隠した。
:08/12/07 11:05
:W52S
:ADv4H.fE
#144 [ゆー]
『どうしたんだい?磯野、今日は遅刻しなかったんだね』
いつ来たの?と言わんばかりに中島が首をかしげる。
『今さっきだよ!姉さんに叩き起こされてさ‥それより中島ぁ、今日おまえの家に泊まることにしてくれない?』
‥俺の頼み聞いてくれるよな?メガネ野郎‥
:08/12/07 11:08
:W52S
:ADv4H.fE
#145 [ゆー]
中島はキョトンとして
『いいけど‥どうしてだい?』
‥しまった、理由まで考えてなかった。
『ちょっと先輩の家に泊まることになってんだけど、姉さんにバレたらうるさいからさ‥』
‥ちなみに、俺が尊敬するような先輩なんざいない。
野球部の先輩なんざアホばっかだ。
:08/12/07 11:10
:W52S
:ADv4H.fE
#146 [ゆー]
『先輩って‥野球部の?』
中島は不思議そうな目をした。
‥そりゃそうだわな。小学生が先輩の家に泊まるだなんてなかなかないしな。
そんなことするのは不良だと思われがちだ。
‥バカバカしい。
:08/12/07 11:12
:W52S
:ADv4H.fE
#147 [ゆー]
あゆさんx
ありがとう(^ω^)イ
:08/12/07 11:13
:W52S
:ADv4H.fE
#148 [ゆー]
俺は中島に適当に返事をした。
いちいち架空の細部を語るのは面倒だ。
早く‥早く放課後になれ‥。
―――――――――
―――――
―――
―
:08/12/07 11:14
:W52S
:ADv4H.fE
#149 [ゆー]
やっとクソ長い授業が終わった。
花沢さんが話かけてきたが、俺は無視して走って帰った。
今は、てめぇの相手できねぇんだよ。
‥ブタゴリラが。
:08/12/07 11:16
:W52S
:ADv4H.fE
#150 [ゆー]
まず、姉さんに泊まるということを伝えなければならん。
タイミングをうまくつかまなくては‥
『‥姉さん、今日中島の家に泊まるから♪明日は土曜日だし‥行ってくるから』
頼むぞ姉さん‥
てめぇの為に行くんだからすんなり行かせろや‥
:08/12/07 11:19
:W52S
:ADv4H.fE
#151 [ゆー]
『‥ふーん、土曜日はアタシと朝から買い物に行くんじゃなかったっけ?』
‥煤I?
だあぁー!忘れてたぜ!
『ね、姉さん!大丈夫だよ!朝には帰ってくるからさ♪』
俺は極上のスマイルを浮かべ、姉さんの手を握った。
:08/12/07 11:22
:W52S
:ADv4H.fE
#152 [ゆー]
『‥絶対よ?』
姉さんは上目使いで俺を見る。
‥吐き気が。
実の姉にも吐き気がするとは俺も相当、女が嫌いなんだな。
:08/12/07 11:24
:W52S
:ADv4H.fE
#153 [ゆー]
俺は姉さんにウインクだけして部屋で準備をした。
‥家を出るのは5時頃でいいだろう。
あと一時間以上ある。
おやつでも食うか。
『姉さあーん♪おやつぅ♪』
:08/12/07 11:26
:W52S
:ADv4H.fE
#154 [ゆー]
『はいはい、今日はチョコレートケーキよ♪』
うぉぉ!豪華じゃねえか!
『草餅もあるのよ♪』
‥組み合わせ悪くね?(笑)
:08/12/07 11:29
:W52S
:ADv4H.fE
#155 [ゆー]
とりあえず俺は両方食べた。
‥うん。
チョコレートケーキも当然のごとくうまい。
でも、草餅が一番だな。
味がうまいとかじゃないんだよな。
これ食うと母さんの暖かみが感じられる‥
俺もマザコンかな?
:08/12/07 13:28
:W52S
:ADv4H.fE
#156 [ゆー]
食べ終えて、ちょっと時間的には早いが家を出た。
マスオ兄さんの会社はここから結構かかる。
‥駅で待ち伏せしようか。
結構待たなくちゃいけないな‥
俺は駅の横にある喫茶店で時間を潰すことにした。
:08/12/07 13:31
:W52S
:ADv4H.fE
#157 [ゆー]
さっきのおやつを食べたから腹は減ってなかったがなにも頼まないのは格好悪いね‥
とりあえずコーヒーを頼むことにした。
数分後、コーヒーは湯気をまといながら俺のもとへと運ばれてくる。
‥うん、なかなかだな。
:08/12/07 13:34
:W52S
:ADv4H.fE
#158 [ゆー]
しばらく経ってから俺は窓越しに外を見つめた。
‥ドクン
俺の心臓は大きく波打って俺の体に衝撃を与えた。
:08/12/07 13:36
:W52S
:ADv4H.fE
#159 [ゆー]
コーヒーのようなモカブラウンの髪色に、白く柔らかい肌‥
スーツを着ているが中高生と言っても大丈夫なんじゃないかと思うほど幼い顔立ち‥
あのお姉さんだ‥
:08/12/07 13:39
:W52S
:ADv4H.fE
#160 [ゆー]
また‥また会えた‥。
俺は久々に見たお姉さんの姿を凝視していた。
‥今日は泣いてないんだな。
どんな声をしているんだろう‥
‥話かけてみたい‥。
:08/12/07 13:40
:W52S
:ADv4H.fE
#161 [ゆー]
ガタッ
俺は喫茶店の席を立った。
代金を払って、無我夢中でお姉さんの元へと向かおうとした。
‥そのときだった。
『おーい!こっちだよ』
‥あ?
:08/12/07 13:42
:W52S
:ADv4H.fE
#162 [ゆー]
‥煤I?
『いやぁ‥待ったかい?』
な‥なに?
『いえ‥』
何が起きた‥?
『行こうか‥?』
『はい‥』
何でなんだよ‥
:08/12/07 13:44
:W52S
:ADv4H.fE
#163 [ゆー]
俺の思考回路は停止状態だった。
あのお姉さんの肩を組んで歩いているのは紛れもなく‥
マスオ兄さんだった‥
お姉さんが‥マスオ兄さんの‥
‥愛人?
:08/12/07 13:46
:W52S
:ADv4H.fE
#164 [ゆー]
ま‥待て待て!
勝手に決めつけるのは良くない。
とりあえず‥写真だけを俺は撮った。
‥俺は二人の後をつけた。
:08/12/07 13:48
:W52S
:ADv4H.fE
#165 [ゆー]
二人の後をつけ、話を聞いていると、お姉さんの名字が分かった。
潮吹‥
しおふき‥?
変わった名字だ‥
:08/12/07 13:49
:W52S
:ADv4H.fE
#166 [ゆー]
マスオ兄さんは潮吹さんに狂ったようにしゃべり続けている。
一方の潮吹さんはというと‥うつむいて愛想笑いを浮かべるだけ。
‥ふーん。
なるほど‥
:08/12/07 13:51
:W52S
:ADv4H.fE
#167 [ゆー]
マスオ兄さんは案の定、潮吹さんを連れてラブホテルへと入った。
俺はマスオ兄さんたちの隣の部屋を一泊料金で借りた。
そして俺は、壁に耳をすませて聞いていた。
:08/12/07 13:53
:W52S
:ADv4H.fE
#168 [ゆー]
『潮吹くん、脱ぎなさい』
‥おうおう。
めちゃくちゃ聞こえるじゃねえかよ!
俺は壁に録音機を固定するようにテープで貼り付けて録音ボタンを押した。
‥カチッ
:08/12/07 13:56
:W52S
:ADv4H.fE
#169 [ゆー]
『マスオさん‥私、もうやめたいんです‥』
『何言ってるんだ‥やめたら困るのは君じゃないのかい?
あの事バラしても‥いいのかな』
‥やっぱりな。
あのお姉さんはマスオさんに弱みを握られてるんだ。
:08/12/07 14:11
:W52S
:ADv4H.fE
#170 [ゆー]
『‥うッ‥グスン』
お姉さんは泣きはじめたようだ。
『君のアレはまさに名器と言えるだろうね‥フフフ‥』
‥俺はマスオ兄さんを軽蔑した。
むしろ‥殺してしまいたい。
x潮吹あわびの顔 [jpg/17KB]
:08/12/07 14:13
:W52S
:ADv4H.fE
#171 [ゆー]
それから潮吹さんの鳴き声と共に激しいベッドの軋む音と‥
快楽に満ちた喘ぎ声が聞こえてきた‥
‥グロテスクだとは思わなかった。
俺は、マスオ兄さんに激しい嫉妬を抱いた。
この感情をどう表現すればいいのだろう‥
:08/12/07 14:18
:W52S
:ADv4H.fE
#172 [☆》R]
きめえwぱねぇ
:08/12/07 14:19
:SO705i
:sns5fYaI
#173 [ゆー]
―――――――
――――
――
‥一時間程続いただろうか。
俺は、録音機を止めた。
‥証拠は十分だろう。
二人が外を出るのを見計らい、俺も外に出た。
:08/12/07 14:20
:W52S
:ADv4H.fE
#174 [ゆー]
Rさんx
だいぶきもくてぱねぇでしょ?(笑)
応援していただけたら本望です。
:08/12/07 14:21
:W52S
:ADv4H.fE
#175 [ゆー]
マスオさんは潮吹さんに3万渡してスタコラと帰って行った。
‥潮吹さんは3万を見つめてゴミ箱に捨てた。
俺は複雑な気持ちだった。
:08/12/07 14:22
:W52S
:ADv4H.fE
#176 [ゆー]
俺は少しの笑みを浮かべて潮吹さんに近付いた。
『また会ったね‥』
『アナタ‥この間の‥』
潮吹さんはニコっと笑ってくれた。
‥やっぱり可愛い。
:08/12/07 14:25
:W52S
:ADv4H.fE
#177 [ゆー]
『この間はありがとうね‥』
『いえ‥俺こそ余計なことをして‥』
お姉さんは、そんなことないと首を振った。
『ちょっと話さない?』
え‥―?
と戸惑うお姉さんの腕を引き、俺はさっきの喫茶店へと入った。
:08/12/07 14:31
:W52S
:ADv4H.fE
#178 [ゆー]
『すみません、いきなり‥』
俺はとりあえずお姉さんに謝った。
『ううん、私も話したかったから‥』
俺は、またコーヒーを注文した。
コーヒー二つ‥
:08/12/07 14:33
:W52S
:ADv4H.fE
#179 [ゆー]
『この間は泣いてる所見られちゃって‥格好悪かったよね、恥ずかしい』
『お姉さん、名前なんて言うの?』
もう名前は知っていたが、俺はお姉さんの口から聞きたかった。
『‥あわび』
:08/12/07 14:36
:W52S
:ADv4H.fE
#180 [ゆー]
『あわびさんか‥俺は、カツオだよ』
あわびさんはカツオ君か‥と呟きながらコーヒーを口に含んだ。
『あの時のカツオ君の言葉‥嬉しかった』
俺が、ん?って顔をしてると、あわびさんはクスっと笑って
『泣きたきゃ泣け‥って、泣いている理由を聞かないで‥ただそう言って見ず知らずの私なんかに暖かいマフラーをかけてくれた‥』
俺は急に恥ずかしくなって
『‥思ったこと言っただけ』
と目をそらして素っ気なく言った。
:08/12/07 14:44
:W52S
:ADv4H.fE
#181 [ゆー]
『‥カツオ君は、コーヒーに似ているわ‥』
‥コーヒー?
俺がまた、首をかしげていると、あわびさんは続けて言った。
『コーヒーのように苦くて大人な感じなんだけど、ふとした時に甘くなる‥ミルクや砂糖を加えれば加えるほど、カツオ君の優しさは引き立つ‥みたいな』
‥俺には難しくてあまり理解できなかったが、悪い気はしなかった。
『じゃあ‥あわびさんは雪だね』
:08/12/07 14:48
:W52S
:ADv4H.fE
#182 [ゆー]
俺は降ってきた雪を指差して言った。
『雪みたいに白くて小さく‥すぐに溶けてしまいがちで儚くもろいが‥その存在は大きいんだよ‥』
あわびさんは
『雪みたいに早く溶けてなくなりたいよ』
と呟いたが、俺は聞こえないふりをした。
:08/12/07 14:52
:W52S
:ADv4H.fE
#183 [ゆー]
『‥それに、私は存在感ないしさ‥』
‥悪いね、あわびさん。
俺の中ではアンタの存在はあり得ない程、大きさを増してんだよ。
俺がコーヒーだと言うなら、コーヒーの湯気でアンタを暖めてやるよ‥溶けないように包んでやるよ‥
:08/12/07 14:55
:W52S
:ADv4H.fE
#184 [ゆー]
でも、今の俺にはそんな言葉をかけられる余地はない。
『私‥いけないことしてるの‥上司に‥危ないことされてるのを‥先輩に見られて‥脅されて‥
それで‥』
‥ははーん、上司に出世されてほしいなら俺と一夜をすごせみたいなことを言われてんのをマスオ兄さんに見られたのね?
:08/12/07 14:58
:W52S
:ADv4H.fE
#185 [ゆー]
『‥会社やめないの?』
俺は、あわびさんを見つめて言った。
『無理だよ‥私のお母さんがその上司に頼んで私を働かせてくれてるの‥お母さんの努力を無駄にできないよ‥』
『一週間‥時間くれない?』
あわびは、驚いていたが、次の俺の言葉に更に驚きを隠せないようだった。
:08/12/07 15:02
:W52S
:ADv4H.fE
#186 [ゆー]
『一週間で、そいつら二人があわびさんに手を出さないようにしてやるよ‥』
あわびさんは、目を丸くしたが次の瞬間に
『アハハハ!無理だよぉ、でもありがとうね‥カツオ君みたいな子どもに、こんな話聞かせちゃって‥ゴメンね』
あわびさんは帰る支度をしていた。
俺はその手をつかみ
『それまで毎日、この場所に、この時間で会おう』
‥俺は伝票を持ち、二人分のコーヒー代を払って外へ出た。
:08/12/07 15:07
:W52S
:ADv4H.fE
#187 [ゆー]
一旦休憩
:08/12/07 15:07
:W52S
:ADv4H.fE
#188 [我輩は匿名である]
めちゃくちゃカツオカッコいいっす
頑張って!
:08/12/07 16:58
:P905i
:☆☆☆
#189 [我輩は匿名である]
書いて
:08/12/07 18:22
:W61T
:8kAcZtUc
#190 [ゆー]
ありがとうございます
書きますx
:08/12/07 18:23
:W52S
:ADv4H.fE
#191 [ゆー]
カツオは、振り返らずにまっすぐに帰った。
目的はただ一つ‥
あの人を助ける‥
:08/12/07 18:26
:W52S
:ADv4H.fE
#192 [ゆー]
宿泊先のラブホテルに着いて、今日のことを思い出していた。
この隣の部屋であわびさんはマスオ兄さんに‥
欲望と憎悪が入り混じる‥
‥俺、あの人が好きなのか?
:08/12/07 18:29
:W52S
:ADv4H.fE
#193 [ゆー]
‥俺が女を好き?
はッ‥バカげてる。
うまくは言えないが、俺は恋や愛という言葉を知らない。
いつも自分を偽っていたからか感覚が麻痺していた。
‥好きなんかじゃねぇ。
:08/12/07 18:31
:W52S
:ADv4H.fE
#194 [ゆー]
‥とりあえず作戦を練ろう。
一週間という短い期間で、どうやってあの人を助けるかだ‥
マスオ兄さんを封じ込めることは簡単なことだ。
しかし、上司が問題だ‥。
名前も知らねぇ奴に、一体どうすれば‥?
:08/12/07 18:35
:W52S
:ADv4H.fE
#195 [ゆー]
‥先にマスオを絞めるか。
それから口を割らせばいい。
俺は疲れていたので風呂場へと足を運んでお湯を入れた。
‥今日は早めに寝よう。
:08/12/07 18:37
:W52S
:ADv4H.fE
#196 [ゆー]
お湯を入れている間にテレビをつけた。
カチ‥ッ
狽、おぉ‥
:08/12/07 18:39
:W52S
:ADv4H.fE
#197 [ゆー]
何とテレビをつけると
“地元AV集☆一般人が!?”
というAVが始まった。
何も見るものがなかったので、見ていた。
‥グロテスクだ。
:08/12/07 18:40
:W52S
:ADv4H.fE
#198 [ゆー]
‥何なんだこのグロテスクな映像は。
なんでこんなに男優は興奮してんのか分かんねぇ‥
女もうるせぇ‥
‥汚い行為だ。
俺は音量を下げた。
カチカチカチカチ‥
:08/12/07 18:42
:W52S
:ADv4H.fE
#199 [ゆー]
俺がリモコンを置いた瞬間‥
『うっひゃあ‥君すごいよ‥』
小さな音量だが、聞き覚えのある声だ。
恐る恐るテレビの画面を見た。
狽ヘあぁぁぁ!?
:08/12/07 18:44
:W52S
:ADv4H.fE
#200 [あゆ]
書いてください
:08/12/07 18:53
:N701iECO
:VeANghQ2
#201 [我輩は匿名である]
頑張ってくださいイ~
:08/12/07 18:55
:W61T
:8kAcZtUc
#202 [ゆー]
ありがとゔ
ちゃんと完結させますんでご安心下さい。
:08/12/07 18:57
:W52S
:ADv4H.fE
#203 [ゆー]
の‥のりすけおじさん‥
俺は笑いを堪えるのに必死だった。
なんで、のりすけ?
のりすけがAV男優‥?
ブハッ!
:08/12/07 18:58
:W52S
:ADv4H.fE
#204 [ゆー]
俺はグロテスクな笑いと言うものを初めて知った瞬間だった。
俺はあまりに面白かったので、その番組を録画して風呂に入った。
‥さすがラブホテル。
風呂は、かなり綺麗だ。
:08/12/07 19:00
:W52S
:ADv4H.fE
#205 [ゆー]
‥浴槽から浮かぶ湯気を見ていた。
俺が、あわびさんに言い損ねた湯気の話‥。
ま、言った所で笑われるだけだよな。
なんせ俺は‥まだ小学生だから。
何でこんなに胸が痛いんだろう
:08/12/07 19:02
:W52S
:ADv4H.fE
#206 [ゆー]
のぼせたのかな?
心臓が締め付けられる‥
カツオは、自分が恋をしていることに、まだ気付いてないのだ。
:08/12/07 19:06
:W52S
:ADv4H.fE
#207 [ゆー]
明日テストなので一旦休憩します。
少しお待ち下さい。
:08/12/07 19:07
:W52S
:ADv4H.fE
#208 [我輩は匿名である]
テスト頑張ってツ
:08/12/07 19:23
:W61T
:8kAcZtUc
#209 [ゆー]
ちょっと更新x
何より辛かったあの言葉‥
あわびが言った
『カツオ君みたいな子どもに‥』
そんなに俺‥子どもなのか?
子どもが、あんたを守っちゃいけないのか‥?
:08/12/07 21:41
:W52S
:ADv4H.fE
#210 [ゆー]
ヤベ‥マジでのぼせそう。
俺は湯船から勢い良く出た。
体を拭きながらベッドへ向かった。
録画していたAVを停めて、チャンネルを変えた。
:08/12/07 21:49
:W52S
:ADv4H.fE
#211 [ゆー]
‥んだよ
エロいのばっかで気分わりぃ‥
‥当たり前か。
ここはラブホテルだ。
バイブやエロ本もかなり転がっている。
‥エグいぜ。
:08/12/07 21:53
:W52S
:ADv4H.fE
#212 [ゆー]
眠ろうと思ったが、あわびの顔と、あの言葉ばかり浮かんで眠れない。
‥仕方がないので俺は録画していたAVを見ることにする。
俺も物好きだな。
:08/12/07 21:56
:W52S
:ADv4H.fE
#213 [ゆー]
‥巻き戻し☆
‥ぶっ!
のりすけおじさん‥
おもしろすぎるよ(笑)
のりすけおじさんは同じ言葉しか言わないし腰のふりも俺が分かるほど、ぎこちない。
女も演技だとすぐに分かるほどだ。
:08/12/07 22:01
:W52S
:ADv4H.fE
#214 [ゆー]
俺は早送りをした。
のりすけの後に太ったオヤジと女子高生らしい奴が出てきた。
こいつらも地元のやつなのか?
:08/12/07 22:05
:W52S
:ADv4H.fE
#215 [ゆー]
そのオヤジは女子高生に電気マッサージを当てていた。
いわゆる電マだ。
俺のベッドの横にも全く同じ電マがある。
女子高生はオヤジに電マをあてられて喘ぎまくってる。
‥やはり吐き気がする。
:08/12/07 22:07
:W52S
:ADv4H.fE
#216 [ゆー]
俺は電マを手に取り、スイッチを入れた。
ブィィィィィィ‥ン
カチッ‥
ブィィィィィィ‥ン
カチッ‥
スイッチを入れたり切ったりしてみた。
:08/12/07 22:09
:W52S
:ADv4H.fE
#217 [ゆー]
すると、女子高生は
『イくうぅぅぅ!』
ガッシャアアァァン!!
AVの女子高生がイッたのと同時に、俺は電マを床に叩きつけて壊した。
‥バカバカしすぎて笑いが込み上げてくる。
まさに狂ってるよ、欲望なんて
:08/12/07 22:12
:W52S
:ADv4H.fE
#218 [ゆー]
‥フン。
電マのオヤジは気持ち悪い顔で女子高生を楽しませてたようだが、俺には理解しがたい芸当だ。
何が楽しい‥?
何が嬉しい‥?
:08/12/07 22:14
:W52S
:ADv4H.fE
#219 [ゆー]
俺はデッキから録画したビデオを取り出してカバンへつめた。
持ってきたおやつを食べながらベッドへと入った。
‥おやすみ、あわび。
明日また会おう。
:08/12/07 22:17
:W52S
:ADv4H.fE
#220 [M]
頑張ってください(´Д`)
:08/12/07 22:19
:SH706i
:☆☆☆
#221 [我輩は匿名である]
いつも応援してるョ
:08/12/07 23:27
:W61T
:8kAcZtUc
#222 [我輩は匿名である]
:08/12/08 01:07
:W53T
:GyYY8bkk
#223 [あいみ
]
:08/12/08 09:39
:N905i
:c0nVlpp6
#224 [ゆー]
皆さまありがとうございます
カツオの純粋な心を最後までご覧下さいx
:08/12/08 10:49
:W52S
:Q0zgyL.w
#225 [ゆー]
――――――
――――
――
朝になった。
寝起きの俺は思考回路がまだ働いてなかった。
‥えっと、何か忘れてる気がする。
:08/12/08 10:51
:W52S
:Q0zgyL.w
#226 [ゆー]
あ!?
俺は時計を見た瞬間に思い出した!
姉さんと朝から買い物行くんだった!!
やべぇ―‥
‥つか買い物ぐらい一人で行けよな
:08/12/08 10:54
:W52S
:Q0zgyL.w
#227 [ゆー]
とりあえず俺は急いで帰る支度をしてラブホテルを後にした。
タッタッタッタ‥
走りたくないが、一応焦りというものがあったので俺は姉さんの元へと急いだ。
:08/12/08 10:56
:W52S
:Q0zgyL.w
#228 [ゆー]
家に着くと、玄関で姉さんはスタンバイしていた。
『遅ーい!』
‥すんませんね。
誰かさんの旦那が浮気しているせいなので、そちらに怒り狂っていただきたいね。
:08/12/08 11:00
:W52S
:Q0zgyL.w
#229 [ゆー]
『玄関で30分も待ってたんだからねー!』
姉さんは頬をプクッと膨らまして上目で文句を言った。
‥全然可愛くねぇ。
:08/12/08 11:01
:W52S
:Q0zgyL.w
#230 [ゆー]
『早く行こうよ‥』
俺は玄関に荷物を置き、めんどくさそうに言った。
『アナタぁ!早く行くわよー』
‥は!?
アナタって‥
:08/12/08 11:04
:W52S
:Q0zgyL.w
#231 [ゆー]
『やあ!カツオ君、遅かったね』
マスオ兄さんがマフラーをまいて来た。
‥会いたかったぜ。
マスオ兄さんよぉ‥
でも‥
マスオがいるなら買い物二人で行きやがれ!!
:08/12/08 11:06
:W52S
:Q0zgyL.w
#232 [ゆー]
姉さんとマスオさんは行きましょっと手を繋いで行った。
‥俺は二人の後ろを歩いた。
『やっぱりサザエの手は綺麗だねー!最高の妻だよ』
嘘つけバカヤロウ。
『嬉しいわ!マスオさん♪』
信じるなバカヤロウ。
:08/12/08 11:10
:W52S
:Q0zgyL.w
#233 [ゆー]
こいつら見てたらイライラしてくるぜ‥
何かに誘われるように、ふと横を向いてみた。
‥俺は冷や汗が出た。
:08/12/08 11:11
:W52S
:Q0zgyL.w
#234 [ゆー]
‥あわびさん。
俺は、マスオさんと知人だと思われるのがイヤとかじゃなかった。
マスオさんと姉さんが二人でいるところを見られる方がイヤだった。
なぜかは分からないが‥
:08/12/08 11:13
:W52S
:Q0zgyL.w
#235 [ゆー]
しかし、幸運なことにあわびさんは気付いてないようで、そのままどこかへ行ってしまった。
‥早く夜になってくれ。
:08/12/08 11:15
:W52S
:Q0zgyL.w
#236 [ゆー]
姉さんとマスオさんは、何かを買ったみたいだ。
二人は俺の元へと来て、紙袋を渡してきた。
‥なんだこれ。
:08/12/08 11:16
:W52S
:Q0zgyL.w
#237 [ゆー]
『あんたマフラーどこかにやったんでしょ?最近つけてないじゃないの』
二人は俺にマフラーをプレゼントしてくれた。
それはコーヒーのように柔らかい色だった。
『‥ありがとう』
:08/12/08 11:19
:W52S
:Q0zgyL.w
#238 [ゆー]
‥複雑だ。
俺の嫌いなマスオさんが俺の為にマフラーを選んだ。
‥俺は、姉さんを裏切り、あわびさんを傷付けたこの人が嫌いなのに。
なぜ‥こんなに心が痛い?
:08/12/08 11:20
:W52S
:Q0zgyL.w
#239 [ゆー]
考えたくない。
考えたくない。
考えたくない。
‥俺は無我夢中にハシャイだ。
子どもらしく、皆が表しか知らない俺を演じて忘れようとした。
:08/12/08 11:22
:W52S
:Q0zgyL.w
#240 [ゆー]
―――――――
―――――
―――
―
‥疲れた。
:08/12/08 11:23
:W52S
:Q0zgyL.w
#241 [ゆー]
俺は、あの後 姉さん達に連れられてレストランへ行った。
俺の大好きなハンバーグを食べたのに‥
‥どんな味だったか覚えていない。
:08/12/08 11:24
:W52S
:Q0zgyL.w
#242 [ゆー]
その時、マスオ兄さんが
『あ!部長!!』
『磯野くんじゃないかぁ‥』
‥誰だ?このハゲ。
このハゲは偉い人なのかマスオはペコペコしている。
‥しょうもないね。
:08/12/08 11:27
:W52S
:Q0zgyL.w
#243 [ゆー]
しかし、見覚えのある顔だ。
‥どこにでもいそうなオヤジだからな。
それから、家に着くまでの記憶はない。
:08/12/08 11:28
:W52S
:Q0zgyL.w
#244 [ゆー]
夕ごはんを食べ終わえて、俺は中島の家に勉強に行くと嘘をつき、昨日の喫茶店へと向かった。
‥早く会いたい。
:08/12/08 11:29
:W52S
:Q0zgyL.w
#245 [ゆー]
あわびさんは既に喫茶店に着いていた。
俺は、あわびさんの席の前に座った。
『今日、デパートにいたね』
‥気付いてたんだ。
:08/12/08 11:30
:W52S
:Q0zgyL.w
#246 [ゆー]
また、胸が痛くなった。
『気付いてたんだ。マスオ兄さんは俺の義理の兄貴なんだよ』
『‥私を助けようと考えないでね』
‥なんでだよ
:08/12/08 11:31
:W52S
:Q0zgyL.w
#247 [ゆー]
『義理のお兄さんと気まずくなりたくないでしょ‥?それに、私は大丈夫だから』
‥目に涙溜めて言うセリフじゃねぇよ。
俺はあわびさんの手を引き、喫茶店を出た。
『―‥!離してよぉ‥』
‥絶対離さねぇよ。
:08/12/08 11:33
:W52S
:Q0zgyL.w
#248 [ゆー]
俺は近くの公園へと行った。
いつも中島たちと遊んでいる公園だ。
『‥もういいのよ、マスオさんは私を利用したいだけ‥私、脅されてたけど、少しは愛してくれてるのかと思ってた‥
でも‥今日思ったの、マスオさんからしたら私はただの人形にしかすぎないのよ!
雪のように消えたい!もうなくなってしまいたい!』
:08/12/08 11:37
:W52S
:Q0zgyL.w
#249 [ゆー]
『アンタが雪なら‥俺はコーヒーだったよな?』
あわびさんは泣きながら首をかしげた。
『俺がコーヒーなら‥俺はその湯気でアンタを包んでやるよ‥
溶かさないよ‥俺が‥
アンタが溶けるなら、俺も蒸発してやるよ‥』
‥やっと言えた。
:08/12/08 11:40
:W52S
:Q0zgyL.w
#250 [ゆー]
『カツオ‥く‥ん』
俺は、あわびにキスをした。
‥初めてキスしたいと思った。
唇から伝わるその温かみは、幸福なんていう言葉では表せなかった。
:08/12/08 11:42
:W52S
:Q0zgyL.w
#251 [ゆー]
『‥俺を信じろなんて無責任なこと言わねぇよ、だからさ‥
俺の前だけは、笑ってろよな
アンタは存在感薄くなんてないんだよ‥少なくとも俺の中じゃな』
あわびは俺にしがみついて泣いた。
‥そう、泣けばいいんだよ。
:08/12/08 11:45
:W52S
:Q0zgyL.w
#252 [ゆー]
‥さてと、そろそろ帰って計画に進むか。
『あわびさん‥明日また、あの喫茶店でな』
俺は、あわびの頭を撫でて走った。
:08/12/08 11:47
:W52S
:Q0zgyL.w
#253 [ゆー]
‥さあて、お祭り騒ぎが始まるぜ。
:08/12/08 11:47
:W52S
:Q0zgyL.w
#254 [ゆー]
家に着き、まずはマスオ兄さんを誘い、風呂に入った。
『カツオ君とお風呂‥久しぶりだね』
『そうだね』
俺はマスオさんの背中を流しながら言った。
:08/12/08 11:49
:W52S
:Q0zgyL.w
#255 [ゆー]
『‥マスオさんてさ、最近いい匂いするよね‥女の子みたい』
マスオは肩をピクッと震わせて
『え!?会社の帰りに時々デパートに寄って香水ふってんだよ』
マスオはハハハっと笑い飛ばした。
‥もうちょいまともな嘘つけよ
:08/12/08 11:52
:W52S
:Q0zgyL.w
#256 [ゆー]
こりゃすぐに吐くわな。
『‥あり得ないよね?ボク‥見たんだ、マスオさんが時々、家と逆の方向に行ってるのを‥』
『あ、あの角に居酒屋があるから行くときもあるのだよ!』
‥言葉がしどろもどろだな。
:08/12/08 11:55
:W52S
:Q0zgyL.w
#257 [ゆー]
俺は極上のスマイルで
『居酒屋なんだあ♪』
と言った。
『そ、そうなんだよ!♪』
マスオも極上のスマイルを返した。
‥ぶっさいくな面。
:08/12/08 11:57
:W52S
:Q0zgyL.w
#258 [ゆー]
『でかくて綺麗な居酒屋だね!ネオンいっぱいでさぁ!
ボクあんなオシャレな居酒屋初めてだよ!』
マスオ兄さんの顔が青ざめていく。
『父さんに教えてこよっと♪』
:08/12/08 12:00
:W52S
:Q0zgyL.w
#259 [ゆー]
『カ、カツオくーん!』
ガシッ
そんなに腕つかむな
‥気持ちわりぃ
:08/12/08 12:32
:W52S
:Q0zgyL.w
#260 [ゆー]
『何?』
俺は冷たく言い放った。
『‥見たのかい?』
『見た、てめぇ浮気してんだろ?』
‥。
:08/12/08 13:04
:W52S
:Q0zgyL.w
#261 [ゆー]
『頼むよぉ!言わないでくれぇ』
俺に頭を下げて頼む姿が滑稽だね。
『さて、どうしようかな‥』
俺は意地悪く笑った。
:08/12/08 13:05
:W52S
:Q0zgyL.w
#262 [受験生]
:08/12/08 15:30
:N904i
:EPlkXvJg
#263 [我輩は匿名である]
見たいです
:08/12/08 16:48
:W61T
:yZ01jnJA
#264 [アンカフェ]
はまった!
がんばってください\(∀)/
:08/12/08 19:18
:W61SH
:xRMxDfC.
#265 [ゆー]
皆さまありがとうございますy
ちょっと今日遠出するので夜に更新しますy
お待ち下さいね(∵`)x
:08/12/09 10:16
:W52S
:IS/kphik
#266 [ゆー]
『‥マスオ兄さんは姉さんだけじゃなくてボクたち家族のことも裏切ったんだよ』
‥それに、あわびさんも傷付けた。
マスオはうつむいた。
:08/12/09 18:33
:W52S
:IS/kphik
#267 [ゆー]
『もうあのお姉さんとは会わない約束できる?』
俺は上からマスオを見下ろし、低い声で言った。
『あ、あぁ‥』
‥信じられんな。
てめぇ、この場から逃げようとしてるだけだろが。
目が泳いでんだよバカ。
:08/12/09 18:35
:W52S
:IS/kphik
#268 [ゆー]
『こっそり会おうとしても無駄だよ、こっちには証拠もあるんだ‥それと、俺のお願い聞いてくれる?』
マスオは青ざめて言った。
『ボ‥ボクを脅す気かい!?
カツオくん‥!!』
‥俺はそこまでバカな人間なんかじゃねぇよ。
アンタと違ってな
:08/12/09 18:40
:W52S
:IS/kphik
#269 [ゆー]
金か!?金が欲しいのか!?と湯船の中で、あたふたとなるマスオさん‥
‥滑稽だね‥無様だね‥
『そんなんじゃねぇよ、たださぁ‥』
:08/12/09 18:43
:W52S
:IS/kphik
#270 [ゆー]
『‥あのお姉さんをイジメてんのってマスオさんだけじゃないよね?‥』
マスオさんは眉を潜ませて、
『あ、あぁ‥彼女を脅している上司はいるが‥』
なぜカツオ君が知っているんだ?と言わんばかりの顔で俺を見つめた。
:08/12/09 18:46
:W52S
:IS/kphik
#271 [ゆー]
『その上司の顔の写真‥こっそり撮ってきてくれないかな?
‥そしたら、義理の兄貴の人情ってことで‥姉さんや父さんには浮気のことは黙っといてやるよ‥
だが、俺の頼みが聞けないのなら‥俺の掴んだ証拠でアンタを追い詰めるまでだ』
分かっていると思うが俺の掴んだ証拠とは、浮気現場を激写した写真のことだ。
あえてマスオには写真とは言ってやらない。
いつまでも俺の証拠に怯えればいい。
:08/12/09 18:53
:W52S
:IS/kphik
#272 [ゆー]
マスオは黙ってうなずいた。
もうコイツは、大丈夫だろう。
問題は上司だ。
‥上司に何をしようか。
:08/12/09 18:55
:W52S
:IS/kphik
#273 [ゆー]
‥上司をクビにさせる?
だが、どうやって‥
‥あわびを別の会社に転職さす?
だが、どうやって‥
悩む一方だ。
:08/12/09 18:57
:W52S
:IS/kphik
#274 [ゆー]
とりあえず、マスオが準備する写真を待とう。
『時間がないから3日以内に頼むよ‥』
一週間まで、あと6日‥
:08/12/09 18:59
:W52S
:IS/kphik
#275 [ゆー]
俺は風呂から出て体を拭いた。
俺は風呂場から出て、冷たい廊下を歩いた。
風呂で暖まった足に一気に刺激が走る。
:08/12/09 19:02
:W52S
:IS/kphik
#276 [ゆー]
‥今日はもう寝よう。
俺は部屋のふすまを開けた。
『お兄ちゃん、珍しくお風呂長かったね!』
『‥まあね』
俺はすぐに布団に入った。
おやすみ‥
―――――――
――――
――
:08/12/09 19:40
:W52S
:IS/kphik
#277 [我輩は匿名である]
マジハマったわぁ
いつも応援してるよイ
:08/12/09 20:07
:W61T
:OjGr4lcA
#278 [あ]
:08/12/09 22:19
:W43S
:RneMDnXU
#279 [我輩は匿名である]
:08/12/09 22:23
:W43S
:RneMDnXU
#280 [ゆー]
匿名さんx
ありがとうございますy
まだまだ初心者ですが、見守ってやってください
:08/12/09 22:28
:W52S
:IS/kphik
#281 [あ]
:08/12/09 22:30
:W43S
:RneMDnXU
#282 [ゆー]
朝の光が散々と俺を照らす。
眩しい‥
今何時だ‥?
時計を見ると、まだ7時だった。
今日は日曜日だ。
もう一度寝よう‥。
:08/12/09 22:31
:W52S
:IS/kphik
#283 [ゆー]
俺は、もう一度眠った。
ギシ―‥
ギシ‥
何の音だ?
:08/12/09 22:34
:W52S
:IS/kphik
#284 [ゆー]
布団を頭まですっぽりかぶっていた俺は、布団の隙間から音の方向へと目をやった。
‥はぁ。
:08/12/09 22:35
:W52S
:IS/kphik
#285 [ゆー]
無様だ何ていう問題じゃないね。
音の犯人はマスオ兄さんだ。
きっと昨日、俺が言った証拠を探しに部屋に来たのだろう。
‥ったく。
面倒な奴だ。
:08/12/09 22:37
:W52S
:IS/kphik
#286 [ゆー]
ガサッ‥
マスオ兄さんは何もしなかった。
俺の机の引き出しに何かを入れて去って行きやった。
‥なんだろう?
証拠を探しに来たんじゃなかったのか?
:08/12/09 22:41
:W52S
:IS/kphik
#287 [ゆー]
俺は布団から中途半端に出て、引き出しを開けた。
‥紙切れが入っている。
?
手紙のようだ。
:08/12/09 22:43
:W52S
:IS/kphik
#288 [ゆー]
俺は布団に再び入った。
そしてゆっくりと手紙を開いた。
‥‥。
:08/12/09 22:45
:W52S
:IS/kphik
#289 [かな]
やばいおもしろい!!!
続き書いてください!!
:08/12/09 22:46
:PC
:B8tD22k2
#290 [e.]
そんな気になるとこで止められたら寝れないじゃないですか!笑
:08/12/10 00:50
:F904i
:Dk4ROvhw
#291 [ゆー]
ゴメンね(∵`)x
書きながら寝てたx
更新しますy
本当にありがとう(^ω^)イ
:08/12/10 03:22
:W52S
:Uew.WIQ6
#292 [ゆー]
そこには小さく、綺麗な字でこう書かれていた‥
:08/12/10 03:23
:W52S
:Uew.WIQ6
#293 [ゆー]
カツオ君へ
カツオ君、キミにはイヤな所を見せてしまって申し訳ない気持ちで胸が張り裂けそうだ。
キミに昨日の夜、『マスオ兄さんは家族を裏切った』と言われてすごく怖かった。
別にキミの掴んだ証拠とやらに怯えているんじゃないんだ‥
家族が離れて行くのが怖かったんだ。
:08/12/10 03:28
:W52S
:Uew.WIQ6
#294 [ゆー]
昨日、キミのおかげで目が覚めたよ。
ボクは、何てひどいことをしたんだろう。彼女にも‥家族にも‥
カツオ君にも‥
幼いキミを初めて見た時、キミはボクに満えんの笑みで挨拶をしてくれた。
『この子がボクの弟になる』
ボクはキミを一生守ろうと、あの時誓ったのにね‥
:08/12/10 03:33
:W52S
:Uew.WIQ6
#295 [ゆー]
今更こんなことを言うのは遅いかもしれないが‥ボクは、家族が大好きなんだ。
カツオ君が大好きなんだ。
ボクは弱虫だから、家族にボクの悪事を話すことはできない‥
きっと一生隠していくのだろうと思うと、苦しくなる。
カツオ君の口からサザエやお父さんに言ってくれてかまわない。
最後までズルいボクでゴメンね
マスオより
:08/12/10 03:37
:W52S
:Uew.WIQ6
#296 [ゆー]
‥ズルいよ
:08/12/10 03:37
:W52S
:Uew.WIQ6
#297 [ゆー]
手紙には、マスオさんの涙が落ちた染みがあった。
その手紙の上に俺は、新たに染みを作る‥
涙が溢れた。
:08/12/10 03:39
:W52S
:Uew.WIQ6
#298 [ゆー]
‥そっか。
あの時、俺がマスオと姉さんからマフラーをもらって苦しくなったのは‥
俺もマスオ兄さんが大好きだからだったんだ‥
:08/12/10 03:40
:W52S
:Uew.WIQ6
#299 [ゆー]
マスオ兄さん‥
あんた‥バカだよ‥
俺‥いつからこんな‥
素直じゃなくなったんだろう‥
:08/12/10 03:42
:W52S
:Uew.WIQ6
#300 [ゆー]
幼い頃の記憶に、俺はマスオ兄さんと公園に出かけた覚えがある。
小さい頃の俺は、全然社交的なんかじゃなかった。
鬼ごっこに入れてほしかったのに、それを言い出せずモジモジしているとマスオ兄さんが言った。
:08/12/10 03:44
:W52S
:Uew.WIQ6
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