双子の秘密
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#175 [ゆーちん]
そう決めて、一人で雑用を再開した。


風がぬるい。


もっと冷たい風が吹いて、私の熱を冷ましてくれればいいのに。


そんな事を考えていると後ろから物音が聞こえた。


きっと園田さんだ。


ちゃんと…言わないと。

⏰:08/12/08 21:50 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#176 [ゆーちん]
何も言わず、スッと隣に座った園田さん。


「あ、園田さっ‥」


むせ返るようなキスだった。


早く、突き放せ。


さもないと私が悲しいだけじゃない。


早く、離れろ。


早く、ねぇ早くってば…。

⏰:08/12/08 21:51 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#177 [ゆーちん]
「ンッ…フッ…」


頭で思う事と、体での反応が違い、園田さんの舌が私の口の中で、私の舌は園田さんの口の中で暴れていた。


「ンンッ…っ…園田さ…ん。」


私の口の中から園田さんの舌が出て、首筋にゆっくり這わす。


「ダメです…誰か来ますよ…。」

⏰:08/12/08 21:52 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#178 [ゆーちん]
不倫だからダメなんじゃなくて、誰かに見られるかもしれないからダメ。


理不尽でしょ、私。


さっきまで決意していた事、もう頭にないよ。


「…大丈夫。」

「待って、ダメで…す。」

⏰:08/12/08 21:52 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#179 [ゆーちん]
園田さんを押し退けると、首元にヒヤッと風が通り抜けた。


「じゃあ今度ね。」


園田さんの優しい笑顔。


「…。」


断れない。


私の頭は縦に動いた。

⏰:08/12/08 21:53 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#180 [ゆーちん]
◆◇◆◇◆◇◆

抜け出せない沼

◆◇◆◇◆◇◆

⏰:08/12/08 21:58 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#181 [ゆーちん]
〔斗美〕


「先生ぇ。」

「はーい。」

「テストに出るとこ教えてぇ。」

「1問100万円なーり。」

「死ねぇ。」

「道連れなー。」


さすがの屋上も、7月になれば暑くていつもの場所で昼寝なんてしてらんない。

⏰:08/12/08 21:59 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#182 [ゆーちん]
だから日影になっている場所でサボるの。


でもここだと眺めも悪いし、日影すぎて寒い時もあるからあんまり好きじゃない。


せっかくの屋上なのに、見渡しが悪いなんて最悪。


ま、隣に先生がいる事が唯一の救いだね。

⏰:08/12/08 21:59 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#183 [ゆーちん]
「あー、もぉマジで意味わかんない。完璧なカンニング方法教えてよー!」

「わかんないんだったら授業出ればいいじゃん。それに俺、一応教師なんだけど。カンニング方法なんて知らないし。」


先生のこの笑顔が好き。


安らげんだよねー。

⏰:08/12/08 22:01 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#184 [ゆーちん]
「あら?5時間目は授業ないから暇だったら屋上に来いってメールして来たの、誰でしたっけ?」

「え〜!そんな人いんの?よっぽど斗美が好きなんだねー。」

「うん、私の事好きで好きでたまんないみたい。」

「…フッ。やっぱ斗美といたらバカが移るわ。」

⏰:08/12/08 22:01 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


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