冷たい彼女
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#197 [ゆーちん]
「…それは褒め言葉?」

「さぁ?どうだろ。自分で考えたら?」


そう言って笑う凜の腕は、俺の首に絡み付いて来た。


「どっちだっていいや。凜ちゃん笑ってくれんなら。」


お互いの目が閉じ、唇が重なった。

⏰:08/12/12 12:11 📱:SH901iC 🆔:ufvbrGno


#198 [ゆーちん]
凜の小さな体を抱きしめると、守ってやらないとって思わされる。


凜はいいって言ったけど、男らしくならないといけないのかなぁ…。


なんて考えていると、凜のいきなりの行動に思わず目を開いてしまい、唇を離してしまった。


凜はキョトンとした顔で俺に言った。

⏰:08/12/12 12:12 📱:SH901iC 🆔:ufvbrGno


#199 [ゆーちん]
「え…舌入れられるの初めて?」


凜のキスはあまりにも大人っぽくて、思わず腰が引けてしまった。


頭を縦に振ると、凜は『嫌だった?』と聞いてきた。


「嫌とかじゃないけど…びっくりした。」

「元カノとキスとかしなかったんだ。」

⏰:08/12/12 12:13 📱:SH901iC 🆔:ufvbrGno


#200 [ゆーちん]
「いや、キスはしたけど…今みたいなのはした事ない。」

「そう。ごめん。」

「え、謝んないでよ。つーかもっかい!」


俺がそうお願いすると、凜は笑った。


「変態度、高まって来たね。」

「え、そう?」

「バカは嫌いじゃないよ。」

⏰:08/12/12 12:15 📱:SH901iC 🆔:ufvbrGno


#201 [ゆーちん]
再び重なった唇。


しばらくすると、凜はさっきのように俺の口の中に舌を入れて来た。


何じゃこりゃ!ってのが素直な感想だったけど…変な話、凜が舌を動かすたびにドキドキさせられる。


気持ち良いとか、幸せとか、そういうんじゃない。

⏰:08/12/12 12:25 📱:SH901iC 🆔:ufvbrGno


#202 [ゆーちん]
凜を体で感じる事ができて嬉しいって思う気持ちのが強い。


「…心も、舌。」

「え?」

「入れていいよ。」


何だか、おかしな話。


女の子にリードされちゃってさ。


土クサイ小屋で心臓ドキドキさせられちゃってさ。


凜の口に、舌入れちゃってさ…。

⏰:08/12/12 12:25 📱:SH901iC 🆔:ufvbrGno


#203 [ゆーちん]
「ンンッ…」


凜から漏れた甘い言葉は、急に俺の鼓動を早くさせた。


ヤバイ。


緊張のドキドキが、いやらしいドキドキになりそう。


ストップしないと…。


でも、このキスが心地よくて、なかなか唇を離せずにいた。

⏰:08/12/12 12:26 📱:SH901iC 🆔:ufvbrGno


#204 [ゆーちん]
凜が俺の首に巻き付けた腕にも力が入っていた。


体もピッタリくっついて、いやらしい気持ちにならない方が変だよね。


好きな子とキスして、好きな子が甘い声出してるのに、何の欲情もしない人がいたら見てみたいもんですよ。

⏰:08/12/12 12:27 📱:SH901iC 🆔:ufvbrGno


#205 [ゆーちん]
「…凜、ちゃん。」


離れた凜の唇から、小さな息がハァと零れた。


「…ん?」

「帰ろ。幸せすぎるくらいのお時間を、どうもありがとうございました。」

「…そう。」

「これ以上いると、止まらなくなりそうだしね。」

「別に我慢しなくていいのに。わざわざ小屋まで来たんだし。」

⏰:08/12/12 12:28 📱:SH901iC 🆔:ufvbrGno


#206 [ゆーちん]
「うん、でもまぁ…いいや。ごめんね、こんなとこ引っ張って来ちゃって。」

「どうしたの。さっきまでの威勢とは全然違うけど。そんな大人しくなっちゃってさ。」


暴走した自分にちょっと反省と、大人になった優越感でぼーっとしちゃっていた俺。

⏰:08/12/12 12:28 📱:SH901iC 🆔:ufvbrGno


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