ピンクな気分。
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#436 [のの子]
―――――――
キーンコーンカーンコーン‥‥
「予鈴鳴ってるけど授業でなくていいのかよ?」
彰が話し掛けてきた。
「話が終わったらちゃんと出るよ。」
「あっそー。」
学食を出た俺達は屋上に向かっていた。
カチャ
ふわっ
生温い風が流れて髪を揺らす。
:09/05/26 20:31
:SH903i
:gHSV6QrA
#437 [のの子]
「‥で?屋上まで連れて来て何なの話って?」
彰が風で揺れる髪を軽く押さえながらフェンスに寄り掛かる。
俺はポケットに手を入れて立ったまま彰を見つめた。
「単刀直入に言うよ。お前聡美の事好きなの?」
「はぁ?またそれかよっ。違うって言わなかったっけ?」
彰がため息をつきながら俺を睨む。
.
:09/05/26 20:38
:SH903i
:gHSV6QrA
#438 [のの子]
「じゃなんで隠れて電話なんかしたんだよ?」
俺は彰から目を離さない。
「あぁ〜やっぱ言っちゃったんだアイツ。言わなきゃいいのに。」
クスクス笑う彰とは逆に俺はイライラしてきていた。
「どういう事か説明しろよ。」
ポケットの中の手に力が入る。
:09/05/26 20:43
:SH903i
:gHSV6QrA
#439 [のの子]
「‥別に。友達の彼女と仲良くしちゃ悪いの?ってかさっそく束縛とか?」
「っ!お前のはそういうんじゃないだろっ!」
全く悪気のないような発言につい大きな声を出してしまった。
「はぁ‥ゴメン。」
クシャクシャ
冷静になろうと頭をかく。
何怒鳴ってんだよ、俺。格好悪ー‥
「ってかさー」
彰の声が沈黙を破る。
:09/05/26 20:53
:SH903i
:gHSV6QrA
#440 [のの子]
いつの間にか彰から外れていた目線をまた元に戻す。
彰は俺を冷静な目つきでじっと見つめていた。
「ぶっちゃけお前誰守ってんの?」
「‥は?どういう意味?」
意味がわからない俺は眉間にシワをよせる。
「だぁかぁらーお前は誰守ってんの?」
.
:09/05/26 20:58
:SH903i
:gHSV6QrA
#441 [のの子]
「ちょっ意味わかんないんだけど?」
見つめ合う俺達。
「だからさぁ、お前は『俺から聡美を守りたい』の?それとも『聡美から俺を守りたい』の?」
‥‥‥‥ドクン
「どういう
「お前ずっと俺から聡美遠ざけてただろ?」
ドクン
.
:09/05/26 23:08
:SH903i
:gHSV6QrA
#442 [のの子]
「周りも気付かないぐらい上手い具合にやってたけどさ、お前をよく知ってる幼なじみの俺ならすぐ違和感に気付く。」
相変わらず冷静な彰の目を見つめながら、にぎりしめた手に力が入る。
「最初は俺自身別に気にしてなかったし、聡美の事そんだけ好きなのか、とか特に深くは考えなかった。けど俺にだけって事がひっかかってさ‥」
ドクン
「それからお前を観察したよ。聡美に近づくとどうなるかとか?まっその結果がさっきの質問に繋がんだけど。」
:09/05/26 23:54
:SH903i
:gHSV6QrA
#443 [のの子]
「お前は俺と聡美両方から遠ざけてた。それは近づきすぎたら困る、何かあるって事だろ?」
「違うっ。お前の勘違いだよ。」
やっと俺から出た言葉は微かに焦りを感じる。
「そうとは思えない。聡美には何かあんの?俺に知られたら困る事が?」
ドクン
あの事を思い出す。
思い出したくないあの映像が‥‥
:09/05/27 14:15
:SH903i
:xac194ac
#444 [のの子]
――――――
『アンタが‥‥‥のに』
『全部俺のせいだ‥』
違う、俺のせいで
―――――――――
カシャン
っ!
「顔色悪いけど大丈夫か?」
顔をあげると彰がフェンスから俺の前にまで歩いて来ていた。
:09/05/27 20:26
:SH903i
:xac194ac
#445 [のの子]
「あぁ。」
彰の目を見れず、それしか言えなかった。
ポケットから手を出すと、手に汗がビッショリで生温い風が心地良く感じた。
「ふーん‥まぁとりあえず、俺は好きなように動くよ。お前の言う事は聞かないから。じゃっ。」
ポンッ
軽く俺の肩を叩いて彰は横を通り過ぎていく。
:09/05/27 20:33
:SH903i
:xac194ac
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